| 水問題を、個人の心構えや技術の問題だけに解消することはできません。社会経済システムの問題としてとらえ、社会科学や経済学の視角からも接近しないと、展望は出てこないと考えます。
現在、水や大地、臓器や情報、道路といった公共的財貨をどう扱うべきかをめぐって、世界の社会科学者は2つに分裂しています。商品として扱い、市場化・民営化を進めることが、不効率と無駄をなくす道だという新自由主義の主張が一方にあります。世界水フォーラムでは、ビジネス側と先進国政府の大半がこの立場にたっており、優勢です。
地球を循環する「命の水」や河川は、本来どのような性格の「財」であり、誰のものなのでしょうか。どのようなルールをつくって利用させてもらうと、国や地域間の争いを減らし、生物もふくめて世界全体は幸せになるのでしょうか。この研究集会では、欧州の企業改革運動のキーパーソンの一人であり、世界水フォーラムに参加するために来日されるオリビエ・ホードマンさんを招き、市民ネットの神田浩史さんをまじえて、公共部門や公共財の市場化・民営化を進めようとする新自由主義の動きを広い視野にたって分析します。そのうえで、どのようなオルターナティブを対置したらいいのか、エコノミストとともに探求していきます。
市民科学者を育てようとする基礎研運動、自由大学院の運動に触れる良い機会です。どなた様の参加も歓迎しますので、どうぞお気軽にお越しください。
■開催日
3月15日(土曜) 13:00-18:00
■場所
京都府立大学6号館
交通案内は、http://www.kpc/ac/jp/
■参加費
無料 (資料費として1000円)
■プログラム
第1セッション(13:30――14:45)
欧州の視点から新自由主義への対抗軸を考える
――企業・市場の暴走から人間と自然を守る欧州の経験
オリビエ・ホードマン(企業監視欧州観測所調査部長・オランダ)
コメンテイタ:森岡孝二(株主オンブズマン代表・関西大学教授)
第2セッション(15:00――18:00)
水の商品化・市場化・民営化は何をもたらすか、対抗軸は何か。
オリビエ・ホードマン(企業監視欧州観測所)
川上 豊幸(AMネット事務局長)
司会者・藤岡 惇〈立命館大学教授〉
懇親会(18:00――20:00) 生協食堂で会費4000円ほど
ご予約ください。
なおこの集いは、基礎経済科学研究所・自由大学院の2003年春季研究交流集会の市民開放講座として行います。
■連絡先
基礎経済科学研究所 tel 075-255-2450
Mail: kisoken@mbox.kyoto-inet.or.jp
Web: http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kisoken/
■主催
基礎経済科学研究所
■共催、後援
(財)京都市国際交流協会
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