地域住環境建築研究所
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くびき野の自然を生かした家づくりに取り組んでいます。
〜StepUp Refome〜   

 2004年の新潟県中越大震災の復興が進む中、すこしづづ地震の恐怖、脅威が薄れているなと感じていた矢先、立て続けに大きな地震がありました。
 昨年3月25日に発生した「能登半島地震」、その後、4月15日には「三重県中部地震」そして7月16日新潟県を再び震度6強の「新潟県中越沖地震」が我々に襲いかかりました。
 中越沖地震ではマグニチュード6.8、震源近くの柏崎市では震度6強の大地震で上越でも柿崎、吉川、三和区で震度6弱、旧上越市でも震度5強を観測し、かなりの揺れを感じました。
 四年前の中越大震災を経験し、もう新潟に大地震は来ないだろうと安心していた矢先の昨年の大地震、私たちの住む上越にも、いつ地震が来てもおかしくありません。
 今世紀は地震の活動期であり、上越後は過去の大地震から70年以上経過している「地震の空白域」なのです。
 安全・安心な暮らしのためには、住まいの耐震性向上が欠かせくなってきています。 そんな中、わが上越市においても平成16年度より「上越市木造住宅耐震診断支援事業」を実施しており木造住宅の耐震診断補助を行っています。 また、平成18年度からは「上越市木造住宅耐震改修支援事業」も開始し耐震工事費の一部を補助する事業も行っています。
 地域住環境建築研究所(磯田)は、地震発生後の建物の安全を判定する「新潟県被災建築物応急危険度判定士」として2004年の7.13新潟・福島豪雨災害や同年の中越地震の際にもボランティアとして活動しています。。
 また上越市及び妙高市の木造住宅耐震診断員(士)にも登録されており、上越市及び妙高市の補助事業で8件(そのうち1件は耐震改修も行いました)、補助以外の個別案件で4件の耐震診断をさせていただきました。
 

 地震に対して安全かそうでないかを判断するための指標に耐震診断があります。
 一般に建築基準法改正前の木造建物(昭和56年以前)は耐震性が不十分といわれており、上越市及び妙高市は昭和56年以前の木造住宅(2階建て等の条件あり)における耐震診断(一般診断)の診断員派遣と診断費用の一部助成(総額6万円で5万円を市が補助)を行っています。 ※今年度も継続の予定だそうです。


●耐震診断の考え方
 一般診断においては「地盤、基礎」・「偏芯」・「水平抵抗力」・「老朽度」の4つの指標で評価し総合的な評点を出します。
 その数値は4段階で評価され数値が小さいほど耐震性がなく危険な建物であることを示しています。
 この診断での「一応安全である」という評価
は、大体「震度6強」の地震がおきても建物が
潰れてしまわないレベルと考えてください。
 この評価の第一の基準は「生命の安全」です。
 実際の地震では震度6強より弱い地震であっ
ても建物に被害が出る可能性はありますので
ご理解しておいてください。
 また「倒壊または大破壊」は人命が奪われる
ほどの建物破壊をさし、この評価が出た場合は
何らかの耐震補強工事をされたほうが良いで
しょう。(耐震設計には別途費用が必要です)



●耐震診断のポイント
 まず家を建てたときの確認申請図面を探してみてください。
 家の図面が有ると無いとではかなり違います。
 図面からは、間取り、柱、壁の位置、耐震壁の有無などの情報が読み取れ、より正確な判断ができます。
 また、正確な判断のため隅々まで調べさせていただくので押入れの中や床下、小屋裏に入って確認させていただきますし、場合によっては床をはぐったりさせていただく場合もあります。(すべてを見せていただくことが肝心です)
※一般的には診断調査に3時間くらいかかります。
 上越市の耐震診断支援事業の場合,診断の結果は診断員がまとめ、社団法人新潟県建築士会上越支部がチェックし確認印を押したものを依頼主に報告し内容のご説明をいたします。(当事務所では個別にも耐震診断の調査をお受けいたしておりこの場合も上越市のフォーマットに基づいて調査し報告書の作成をいたしております)
 近年、リフォーム詐欺が社会問題になっていますが「無料診断」とか「期間限定」などの甘い言葉にだまされず、まずは
「適正な診断」をして診断内容や改修方法など自分で納得がいくまで説明してもらうことが肝心です。

  総合評点と判定

1.5以上〜      安全である。

1.0以上〜1.5未満 一応安全である


0.7以上〜1.0未満 やや危険である

0.7未満        倒壊または大破壊
              の危険がある

●耐震改修のための設計
 
耐震診断の結果を分析するとその家の弱点がわかってきます。
 そこでむやみやたらに全部を補強するのではなく、その家にとって何処をどのように補強すればいいのかという
「耐震改修のための設計」が必要です。
 その設計によりどのくらい耐震性が向上するかを再度確認して工事に取り掛かることをお勧めします。
 ちなみに上越市の改修支援事業の場合、積雪条件下での評点が1.0以上(工事終了時)としなければなりません。

●耐震補強のポイント
 耐震診断で把握した弱点を効率よく補強する事が耐震設計の基本です。
 

 
■どこが弱点なのか?              ■弱点を補強する!
  @ 耐力が無い            →      耐力壁を増やす
  A 耐力壁が偏った配置       →      耐力壁の配置を考える
  B 接合金物が使われていない   →      接合金物を使用する
  C 木材の腐食、シロアリ被害   →      部材の交換等
  D 基礎の不具合、不同沈下   →      基礎の補強、地盤改良

●耐震性の向上だけでなく意匠性や機能性も考慮して設計
 
耐震補強設計では補強だけに目が向きがちですが、部屋の空間がどのように変化するのか?使い勝手が悪くならないか?外観はどうなるのか?などトータルに判断して全体をまとめていく事が重要で、そのような視点で耐震改修設計を行う能力が必要です。

耐震補強工事の実際
 耐震改修では壁に隠れた部分を補強したり新たに壁をつくったりしなければならず、当然仕上げ材は撤去して内部の耐震補強の施工を行い、新しい材料でもう一度仕上げなければなりません。
 とすれば、耐震補強をすると考えたときにはりフォームを行う事が効率的であり、逆にリフォームをお考えの方にはぜひこの機会に耐震改修も一緒にされる事をお勧めします。

■新潟県被災建築物応急危険度
判定士認定証

■上越市木造住宅耐震診断員
  登録証

■妙高市木造住宅耐震診断士
  登録証

■リフォームと一緒に行う耐震改修
■2nd Step 「耐震診断から耐震補強へ」
■1st Step まずは耐震診断からはじめましょう!