HPを見た保護者の方から,電話で,「赤ちゃんが喘息と言われたけど本当か?」という問い合わせを頂くことがあります.

咳とぜいぜい,ごろごろが長く続いているんです,とか,なかなか咳が止まりません.
という赤ちゃんで,喘息と診断されていて,ずっと薬を飲みなさい,と指導されているとのこと.

これはちょっと困る.電話で聞かれても,診察ができないのでよく分からないのです.

ただ,喘息の過剰診断や過剰治療がたくさん行われているのは事実です.

実は,子どもの真の喘息というのは,最低でも5〜6歳くらいまで経過を見ないと分かりません.
風邪でぜいぜいする子はたくさんいるので,喘鳴が出たところで喘息というわけでもありません.
また,咳が長引くだけで喘息と診断されているお子さんもいますが,そんなことはありません.
特に乳幼児の咳は長引くことが多く,風邪をひくと2週間から4週間程度咳が続くのは当然だからです.

乳幼児は単なる鼻副鼻腔炎でもぜいぜいします.これを鼻性喘鳴と呼びます.
普通の小児科では鼻や耳を見ないことが多いため,鼻性喘鳴を喘息と誤診されることが多いようです.

鼻でぜいぜいいってるのか?喘息かを判断するには,まずは鼻を吸ってみることです.
鼻を吸引してくれる小児科を探して,吸引の後で胸の音を聞いてもらってください.

なお,入院施設でも喘鳴の約40%は鼻副鼻腔炎(後鼻漏症候群)によるものです.
入院が必要でないレベルの喘鳴は,鼻副鼻腔炎や喘息性気管支炎(なんちゃって喘息)がほとんどで,真の喘息は5〜10%程度です.どこかを受診してお薬もらって治っちゃった,ってレベルの喘鳴は,ほとんど喘息じゃないと思いますよ.安心して下さい.


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赤ちゃんのぜんそく?