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水津英夫さんと初めて出会ったのは、1993年のカイロだった。その頃ぼくはエジプトに暮らしていて、カイロの安宿に長期滞在していた知人から、「すごい人が来た」と連絡を受けたのだ。なんと陸路でアジアを横断してきた71歳のバックパッカーがやってきたというのだ。 そのことについては、「水津さん、エジプトにあらわる」のページに書いたので、ここではふれないが、水津さんはその後も世界中を旅して歩きまわり、ぼくもまた、彼の動向を目をまるくして見つめてきた。ここに収めた文章は、そんな水津さんについて折々に書いてきたものだ。 ぼくだけでなく、旅のさなか水津さんに出会った多くの旅人たちが、水津さんに魅せられている。べつにカリスマ的な力のある人ではまったくなくあくまで自然体で、ときには「この人ぼけてるんじゃないの」という言動もあるのだけれど、それでもなぜか不思議に水津さんの回りには人が集まるのだ。それは彼のもっている、だれにも真似できない飄然とした存在感にあるような気がする。
旅がなにより好きだった水津さんだけれど、2004年、83歳のときガンを告知され、いまは入院中の身だ。80を過ぎてからアフリカを陸路で回り、ザンベジ川でラフティングまでした水津さんだったけれども、そんなわけでいまは旅ができなくなってしまった。ガンを告知されてからも、病院を抜け出したり、退院して日本を旅していたりした水津さんだけれども、いまはかなりきびしい状況にある。 水津さんとのつきあいの中で、自分が得たおおきな宝物にたいする返礼がしたいと思って、以前から、水津さんのサイトをつくりたいと思っていたのだけれど、なかなか手がつけられなかったのだけれど、やっと慣れないサイトづくりに手をつけてみた。もっと、彼について書きたいこと、書いておきたいことがあるので、少しずつ中身もふやしていこうと思っている。(2006.10.20)
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