
その12
『台風・たこ焼き・靖幸ちゃん』
〜嵐の大阪ハッピーバースデイツアー〜
04.10.9,10
●ジョン・レノンのバースデイなのに…
| 10月9日、生きていればこの日64才になるはずだった、我が敬愛するジョン・レノンのバースデイ。そして、待ちに待った“靖幸ちゃん”こと岡村靖幸のZepp Osakaでのライブ。キツネ目組関西総本部長・寅姐からの、思いがけないお誘いを受け、さんざん悩んだ挙げ句(だって僕、茨城在住だよっ!…旅費が…)、でも宮崎親分が豊富なコネクション(要するにアウトロー筋ね、にゃはは)を通じてとってくれた、ということもあり、さらに大阪の友人たちとの会食や、大阪情緒にふれるプレ&アフターイベントも用意してくれるとあって、このはからいを無下にはできましぇん、と、意を決して大阪行きを決めた。 なのに、台風。今年最強の22号直撃か!? ・・・でも僕の今回の新幹線チケットは、土壇場での変更が利かないビジネスパックのガチガチなチケット。 このチケット、やっかいなんである。 予約ののぞみ(この日は12:13発/のぞみ17号)に乗り遅れた場合はその後ののぞみの自由席に乗れるのだが、予定より早いのぞみには乗れまセン。 と旅行代理店はいうんである。 ♪どぅなっちゃってんだよ〜 人生がんばってんだよ〜 どどど、どうなっちゃってんだろう?♪ そう靖幸ちゃんが歌ってる。 いいじゃんかよ。誰も損はしないだろ? ということで、強引に乗ってしまって、もし仮になんか言われたら「だって台風で予定狂ったらどうしてくれるんだよ。靖幸ちゃん見れなくなったらどうしてくれるんだよ。非常事態なんだから認めてくれ、JR東海!!」などとゴネて押し切ることにして、キャバ嬢の送りから帰って息をつくまもなく、急いで身支度をして早朝6時に家を出た。 |
●前途多難(^_^;)
| しかし、電車に乗った時点で、常磐線の近隣線である成田線がすでに雨の為運休。これは早く出て正解だったな…多分東京駅の新幹線乗り場は、僕と同じようなことを考えている人たちですでに混雑しているかもしれない…などと思っていたら、常磐線南千住駅に到着した電車が、待てど暮らせど発車しなくなってしまった。 「だー。ついに常磐線も台風で止まったか…」 と思ったら、 「えー、先ほど日暮里駅付近の踏切で、人身事故が発生しました関係で、只今、常磐線上下線とも運転を見合わせております。」 ♪どぅなっちゃってんだよ〜 人生がんばってんだよ〜 どどど、どうなっちゃってんだろう?♪ また、靖幸ちゃんが歌ってる。 そんで、地下鉄での振り替え輸送が始まった。 こんな嵐の土曜の朝に、なにも踏み切りに飛び込んでそれでなくても乱れてる交通事情を混乱させるこたぁないだろぅ…。 そして、そんな人騒がせな人生の敗北者のために、靖幸ちゃんが待っている大阪への旅路を阻まれてたまるかー(`´) ということで、地下鉄で上野まで行って、そこから再びJRに乗り換え、なんとか東京駅到着。 しかし… やっぱり東京駅は大混雑。しかもすでにダイヤはむちゃくちゃ。 僕は7時半前に、8:03発予定ののぞみの自由席の列に並んだ。しかし、その時点で隣の7:33はまだホームにすら来ていなかった。 結局、小一時間待ってようやくやってきて、定刻の約30分遅れで出発したのぞみの自由席は、乗車率150%(推定)の混雑ぶり。 でも僕は先頭に並んでたので、ばっちり座って出発。 さらに不幸中の幸い? この混雑なので懸念していた検札はなかった。 そしてゴネる事もなく無事、三時間かかって11:30頃新大阪に到着。 ほっ。 …と胸を撫でおろしつつ、ホテルのチェックインまでの間、寅姐宅で一息つかせてもらおうと、地下鉄御堂筋線に乗った…ら…なななんと! またしても人身事故で地下鉄がストップ(゚O゚;) しかも今度は、事故車両が、目の前にいるではないか…(>_<) さらにホームに、ぽつねんと揃えて脱がれた靴… 「なんで“飛び込み”なのに靴脱ぐのサ!?」 非常事態で駅構内が騒然とする中、僕はやけに冷静に、そんなことを考えていた。 靴を脱ぐ…。 それは、彼にとって、彼を苦しめた「人生の呪縛」からの脱却のつもりだったのか。 あるいは「人生を歩むことを放棄する」決意表明だったのか。 川を渡るのに靴は必要ない、とでも考えたのか。 いやいや多分、気持ちがいっぱいいっぱいで、「飛び降り」と「飛び込み」がごっちゃになっちゃったのかもしれない。 いずれにせよ、多分キツかったんだろう、彼にとって、あの靴は。 彼はもはや、靴を脱いでも、その生き返るような開放感を実感できなくなってたのかな。 生きることは、キツイ靴を早く脱ぎたいと思いながら歩くことに |
●たこやきやいた
| さて、そんな状況の中、携帯のメールをチェックすると、我が盟友、パンク詩人こと月亭寅馬氏が、僕の大阪道中のBBSレポートを見てメールをくれていた。 「新幹線のれた?今どこあたりでしょう?一瞬ナニオ関西上陸と知り,会いたいのぅと思ったが、俺今晩と明日予定が入ってて残念や。気をつけて。」 う〜ん僕も会いたかったよ月亭ちゃん。 時間があれば、今晩キツネ目組のマルデンさんが用意してくれた宴の席にご一緒してもらいたかったなぁ…。 BBSをチェックすると、Chiro姐も朝早くから書き込みしてくれている。 なんだか、うれしくなっちゃうよね。 そんな人情に支えられたのか、大阪まで来るのにあんなにすったもんだしたのに、大阪はすでに嵐のあと。雨も止み、街は何事もなかったように賑わいを見せていた。いやホントラッキー♪ 寅姐宅で一息つかせてもらったあと、いったんホテルにチェックインし、それから梅田の駅構内で再び寅姐と合流して、靖幸ちゃんのライブの前に、軽く食事をして、ビールで前祝いをしましょう、ということで連れて行ってもらったのは、『鮹之徹』という、自分でたこ焼きを焼いて食べられるお店。 自分でたこ焼きを焼く。 関西人にとってはあたりまえの行為ではあるが、関東出身の僕にとっては、これは「生まれて初めて」の体験なのである。わくわく。たこ焼きバージン喪失DAYにドキドキ。 テーブルには、ボコボコ丸い穴ぼこが並ぶ鉄板。 店員がタコやエビなどの具と、たこ焼きの生地を、油を引いて熱したその鉄板に引いてゆく。生地が程良く焼けて、固まり始めたら、鉄板いっぱいに広がっている生地を、穴の中に寄せていく。そんでもって、鉄串で生地を引っかけて、こう、くるっと。 …くるっと! …くるっ…ととと? ♪どぅなっちゃってんだよ〜 たこ焼きがんばってんだよ〜 どどど、どうなっちゃってんだろう?♪ う〜ん。たこ焼きめ。 ぱくっと食えちゃうお手軽な食いモンだと思ってたのに、自分で焼くとなるとなかなか手強い。 向かいの寅姐はさすが、慣れた串さばきでくるっ、くるっとたこ焼きを仕上げていく。 一方、僕のはたこ焼きと言うより、「もんじゃ焼き」状態。 それでも、世話焼きな店員さんにコツを教えてもらいながら、徐々にコツを覚えていく。 これ、楽しいかも。東京でこんなんあったら、アッという間に大ブレイクでっせ。 カップルなんかのデートに最適DA。 女「いや〜ん、これムズカすぃいいい〜。ちょームリ〜」 男「ヘッタクソだなぁ、ちょっと貸してみ?ホラこうやって、穴ごとに生地を四角く切って中にあつめるんやで。ほんで、こう、くるっと、な。ここがコツやがなー」 女「やだーナニヲちゃん、なんで関西弁になってんのぉ?」 男「アホ!たこ焼き焼く時はなぁ、心まで大阪人になりきってやらなあかんのやぼけ〜」 そんな会話が展開するかと思うと、いややわー気色悪いわぁ、と寅姐。 関西人には絶対堪えられない光景となってしまうだろうが、それが東京ラブストーリーというもんじゃ。 もんじゃ。 ・・・お後がよろしいようで(^^; |