ムーミンパパの 今日の交通コラム 1999年10月

この欄への投稿のご案内

週3回火曜日、木曜日と、土曜日にお休みさせていただいています。
ホームページに戻る


31日(日)

タンクローリーの事故

29日、過酸化水素を積んだタンクローリーがタンク内部で化学反応を起こして爆発首都高速が大混乱すると言う事故が発生しました。私がニュースに接した時はタンクローリーがが横転して積荷の過酸化水素が流出したと言うものだったんですが。
どうも、積んでいる業者もどう言う危険性があるのかを知らずに運んでいたようですし、荷主も依頼した業者がこういった事にあまり知識がないことを知らなかったようです。危険物を運ぶものとしては落第と言えます。私自身も「過酸化水素、オキシドールだろ。対したことないよ」なんて思っていたのですが市販されているオキシドールよりはるかに純度の高いものだったんですね。
人間の生活や社会活動が高度になるにしたがって危険物の輸送も増えつづけなくてはならないものになっています。たんに自動車だけでなく、どう言うものを輸送しているのかと言うことを関係者は認識し、充分な安全対策を実施しての輸送をお願いしたいと思います。この手の輸送は積み込み前の清掃が充分におこなわれているかと言ったことが積込み後はわかりにくく輸送業者や荷主を信頼するしかありません。信頼性回復には充分な安全対策で見せて欲しいと思います。

29日(金)

フリーゲージトレイン

運輸省の「新幹線直通運転化調査委員会」はフリーゲージトレイン(軌間可変電車による新幹線と在来線直通運転)の実現可能性を探る調査区間7路線9区間を決定しました。とくに重要路線が軒並み選ばれた四国地方はかなりの喜びようで四国のローカル新聞のほとんどがかなりのスペースを割いて紹介しています。
私自身、ミニ新幹線より実現の可能性が高く、社会的にも経済的にも無理の少ないこの方式は十分検討に値すると思います。
ミニ新幹線を地元のローカルの交通体系を破壊してまでやるべきではないでしょう。
選ばれた線区路線は伯備線の岡山―米子―松江―出雲市、瀬戸大橋線の岡山―高松―徳島、岡山―松山、岡山―高知、羽越線の新潟―酒田、高山線の名古屋―高山、関西線・紀勢線の名古屋―津―新宮、阪和線・紀勢線の新大阪―和歌山―新宮、日豊線の小倉―大分―宮崎です。

27日(水)

プロゴルファーの死

ニッカーボッカースタイルのプレーがトレードマークだったアメリカプロゴルフ界の大物スター、ペイン・スチュワート選手(42)が乗った自家用機が墜落不慮の死を遂げられました。俄かには信じられなかったのですが機内の与圧装置の故障が最有力原因と言うことです。機内の与圧装置が故障すると急降下をしながら酸素マスクをつけてと言うのが不通の飛行パターンですが今回は離陸直後から故障と言うことで乗員全員が死亡又は意識不明状態のまま4時間以上自動操縦で飛行を続けると言う異常事態となりました。
あまり聞いた事のない故障でこういった事故と言うのも心苦しいものです。事故の原因についてはっきりとした原因究明をして欲しいと思います。
亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

25日(月)

参宮急行電鉄開業

路線距離で日本最大の私鉄、近鉄がその大きくなった最大の功労者と言うべき参宮急行電鉄が1929年(昭和4年)10月27日開業しました。ちょうど70年になります。同社は近鉄の前身大阪電気軌道が路線延長の先兵として設立した会社で、順調に路線を延長し桜井−宇治山田間を開業しました。車両は33パーミルの急勾配を時速100キロで走行可能な2200系車両。鈴鹿山脈を高速運転で走りぬけて驚かせました。今なお、近鉄特急の標準性能として33パーミル勾配での100キロ運転可能なことが条件となっておりこの車両の先進性が見て取れます。
同社は路線延長を繰り返しながら周囲の鉄道を次々と吸収合併を繰り返し大きくなりました。業績が安定してくると1941年(昭和16年)親会社大阪電気軌道に吸収合併されました。さすが親会社とはいえ自身より大きくなった子会社を吸収することになり社名を関西急行電鉄に社名を改めました。関西急行電鉄が近畿日本鉄道になるのは軍部の要請により南海鉄道と合併する時になります。

24日(日)

根津のピアノ

先日の山梨日日新聞に根津のピアノの話題が載っていました。1933年(昭和8年)山梨出身の大富豪根津嘉一郎が郷里山梨の小学校に総計200台のピアノを寄贈した。そのピアノの1台が見つかったと言うものです。昭和8年にピアノを寄贈すると言う発想もすごいですがピアノ200台というスケールにも驚きます。
根津嘉一郎は東武鉄道の今日の姿にまで発展させた最大の功労者と言うべき人です。日本最大の貧弱鉄道と言われ重要路線でないと国による買収もされなかったボロ鉄道を関東私鉄の代表的存在まで育て上げたのは根津嘉一郎の功績です。彼はその後東上鉄道に関係し路線の大幅延長で経営を安定させて東武鉄道に合併しました。その後、大阪の高野鉄道の橋本延長に関係しその後南海鉄道に合併させることに成功しています。根津嘉一郎は東西の老舗私鉄2社に関係していることになります。
山梨県と言うのは鉄道にあまり恵まれた県では在りませんが鉄道経営者を多く輩出した県です。1900年代大日本軌道(日本各地に鉄道路線を引いた。一部は静岡鉄道などとして残っている)を起こした雨宮啓次郎。その後の根津嘉一郎。そして箕面有馬電気軌道(現在の阪急電鉄)で、日本の私鉄近代経営の元祖と言われる小林一三と言うところでしょうか。日本の私鉄鉄道王としては後は甲州出身の五島啓太(目黒蒲田電鉄、現在の東京急行電鉄)と滋賀県出身の堤康二郎(武蔵鉄道、現在の西武鉄道)になります。

22日(金)

羽田空港の夜間使用

羽田空港がすでに制度的には24時間対応の空港になっていることから最近になってにわかに深夜だけでも羽田空港に国際線の発着をさせようという動きが出てきています。
私は羽田空港の有効利用が日本の航空業界の発展につながるし国民経済的にも期待できるものがあります。とくに貨物便などは期待が大きいと思います。
その他に国内線でも貨物便は期待できるでしょう。羽田以外にも札幌や関西、沖縄など24時間空港はいくつかあります。こういったところにも深夜貨物便を国内線として発着させることは可能ではないかと思います。

20日(水)

鞍馬への鉄道開業

鞍馬電鉄(現在の叡山電鉄鞍馬線)の市原−鞍馬間が1929年(昭和4年)開業してました。これで京都市内から牛若丸で有名な鞍馬への鉄道が開業したことになります。京都からほんの少しの距離でありながら山深い里の鞍馬に鉄道が開業したと言うのはどんな気持ちで地元は見ていたのでしょうね。
今も2両編成の電車がこの山深い里を走っています。

18日(月)

東京横浜電鉄

1939年(昭和16年)10月1日、東急の前身目黒蒲田電鉄は東京横浜電鉄(現在の東横線)を吸収合併、10月16日には社名を東京横浜電鉄に変更しました。目黒蒲田電鉄では東京横浜間の鉄道の社名としてふさわしくないと言うことでしょう。吸収合併した相手の会社を名乗ったところにこの会社のしたたかさが見て取れます。東急の代表路線東横線が吸収合併した相手の路線と言うのはほとんど知られていません。

17日(日)

スターアライアンス

来月末に全日空が9番目の加入会社となるスターアライアンスですが、来年春にはシンガポール航空が加盟することが決まりました。アジア域内では加盟済みのタイ航空都友にグループ内で激しい競争が展開されることになります。シンガポール航空は機材が主要航空会社の中で最も若いことからコストのもっとも低い会社と言われていま。最も全日空にとっては惨憺たる状況の日本-シンガポール線のてこ入れも撤退も簡単になるわけで在る意味ではグローバルネットの恩恵かもしれません。
ところで、全日空が9番目の加盟ですがシンガポール航空は12番目になります。10番目、11番目はメキシコのメキシカーナ航空とオーストリア航空になります。オーストリア航空はデルタグループの有力メンバーだっただけに注目されます。噂は以前からあったんですが。
話は変わりますが、スターアライアンスの加盟会社すべてが乗り入れいている空港は世界中で成田と香港だけだそうです。(メキシカーナ航空の加入で成田も香港も外れますが)如何にアジアの航空路線が注目されているかがわかります。

15日(金)

変造硬貨

韓国500ウォン硬貨の表面を削ったりしたいわゆる変造500円硬貨の被害が全国に広がっていますが鉄道の自販機も例外でなく、各地で改造がすむまで500円硬貨の取り扱い中止に踏み切るところが増えています。料金的に500円効果の利用が多いだけに影響は大きく、一部では売店が両替に悲鳴を上げているところも在るようです。
こういったところにいらん金をつぎ込まないと行けないような社会が悲しいのか、こういった対応をきちんとしないと行けない社会になったのか。難しいですね。

13日(水)

踏み切り事故

12日は、東西の大手民鉄で大きな踏切事故が発生。大きな影響がありました。
午前5時45分、京阪電鉄京阪線で警報を無視して遮断機をつっきた乗用車と普通電車が衝突。乗用車を運転していた女性が即死。幸い朝早かったために電車の乗客が少なかったために乗客には怪我人もありませんでした。しかし普通電車の先頭が脱線。午前11時ごろまで深草−淀間が普通になりました。
京阪の事故からほぼ12時間後の午後5時22分。今度は西武鉄道新宿線で渋滞に立ち往生したトレーラーと準急電車が衝突。乗客17人が軽い怪我をしました。この事故で本川越−狭山市間が5時間ばかり不通になりました。
どちらの事故もラッシュ直前の事故だっただけに影響も大きかったようです。
踏切事故は鉄道会社だけで防げるものでなく、道路使用者の協力も在って初めて実現するものです。このぐらいという甘い考えは必ず事故になるとも言われ自動車運転者は肝に命じて欲しいと思います。とくに京阪電鉄は自動車通行可能な踏切すべてに自動支障報知装置を設置した鉄道でそのような鉄道でこのような大規模な事故が発生したのは驚きです。

11日(月)

西武秩父線開業

西武鉄道秩父線吾野−西武秩父間が昭和44年(1969年)10月14日に開業しました。豊富な工業原料(石灰石)と観光客誘致を狙ったものです。開業と同時に本格的な貨物輸送用に私鉄最大の大型機関車(E851型、JRのEF65相当)や、特急レッドアローの登場などで話題を振りまきました。レッドアローは技術的には前年に登場した101系ASカー通勤車とまったく同一にもかかわらず、車体の斬新なデザインは当時注目を集めました。
この路線の開業は当時泥臭い田舎くさいイメージの在った西武鉄道のイメージを大きく変えたと言われており西武グループ全体に与えた影響も大きいと言われています。

10日(日)

再びトンネル崩落

朝起きると、山陽新幹線が止まっているというニュースでびっくりしました。結局10時間ほど止まってしまったんでしょうか。予想外の個所の崩落だとは言え、やはり2度目ですから今度こそきちんとやって欲しいと思います。しかし、止めることの少ない鉄道会社が10時間も止めたというのはやはり異常な崩落事故だったんだろうと思います。
三度目がないようにきちんと点検して欲しいと同時に、他の可能性もないのか十分な検討もして欲しいと思います。

8日(金)

イギリスの鉄道事故

5日午前8時(日本時間で午後4時)英国パディントン駅で発生した列車同士の正面衝突事故はその後予想外に犠牲者が大きいことが明らかになり死者100人以上は確実と言う大事故になりました。日本では昭和38年11月9日のの鶴見事故クラスの大事故と言うことになります。
信号の取り扱いミスと言う説が有力ですが、ATS等の保安装置がなくても鉄道先進国の英国で信号取り扱いミスに夜大事故と言うのは考えにくいです。常識的には考えられないような職務怠慢行為があったとしか言いようがありません。どこかの核燃料関係のメーカと似ています。

6日(水)

東京駅復元

赤煉瓦造りの東京駅丸の内口を戦前の姿に復元しようという計画が浮上しました。東京駅はオランダのロッテルダム駅をヒントに1914年に完成しました。戦災で焼失後復元されましたが予算の都合で規模を大幅に縮小しての復元となり今日の丸の内口となっています。復元当時でも戦後の社会混乱の中でよく出来たと思います。この煉瓦造りの駅舎について大正文化をそのまま残す建築物として保存を求める声が大きい物の残すなら戦前の姿にという声も大きかったようです。
煉瓦職人が少なくなった現在、きちんと復元できるのかという声もあるようですがなんとか復元して欲しいものです。
東京駅建設では大手建設会社の大林組と切っても切れない関係で初代建設も2代目建設も大林組でした。この駅建設での瑕疵がほとんどなかったことから大きな評価になり今日の大手建設業者としての地位を固めたといわれています。

4日(月)

高知県のバス統合

最近、バス離れから地方のバス会社でライバル同士が統合して一元化する試みが見られていますが1番実現しやすいと思われていた高知県の高知県交通と土佐電鉄の県中央部でのバス統合が資金の手当ての目処がつかなくなって暗礁に乗り上げています。橋本知事が10月1日から統合するといったのにまだもたもたしてスケジュールも組めない状況です。
最近バス離れから地方ではむやみな意味のない乗客にもメリットのない競合はやめようという空気の中でぜひなんとか統合化して欲しいと思います。
絶対出来ないと思っていた沖縄県が出来そうなのに大丈夫と思っていた高知県が暗礁に乗り上げている。難しいもんです。

3日(日)

短命航路

今年の4月2日に開業した航路が9月30日で業績不振で閉鎖ということになりました。イベント用の航路というならともかく通常の航路でこれだけの短命なのは珍しいです。開業前見こみの3割から4割ということです。四月からの運搬実績は営業日数182日、2128便で、旅客206086人、車両17290台でした。

1日(金)

事故

最近、JRを中心にいろいろなことが起こっています。JRの責任事故ばかりというのではありませんがその対応にはお粗末なものがあります。
<24日夜>山陽新幹線で台風による強風の為、蔦がパンタグラフに絡み停電。その後一部列車のバッテリーが上がり結果的に11時間も立ち往生という事態になりました。バッテリーが上がるほど長時間止めてしまったのか、バッテリーが上がる程の電気使用量なのかは問題がありますがやはりお粗末ですな。
<26日朝>同じく山陽新幹線神戸−西明石間で保線作業用の車両同士が衝突脱線。作業員3人が重軽傷。山陽新幹線は始発から8時まで同区間運休ということになりました。保線作業用車両同士の追突事故というのもあまり聞きません。
<29日朝>東海道線東京−有楽町間でトレーラーが橋桁防護用の柵にぶつかりその柵が橋脚にぶつかって破損。結局13時間に渡って東海道線の東京−品川間が止まりました。原因は高さ制限以上のトレーラーが無理に走ろうとしたことです。しかし、JRでも3時間ほどで復旧できる見込みで列車を走らせたら復旧が出来なかったお粗末ぶり。3時間が13時間というのはやはり異常です。
<29日午後>警察が職務質問中突然逃げ出した男が東北新幹線の線路上に逃げ出し、東北新幹線仙台-一ノ関間が1時間止まりました。
<30日深夜>信楽高原鉄道で鉄橋にくい打ち機を積んだトレーラーがぶつかり鉄橋を中心に150メートルほどのレールが盛り上がって不通となりました。
ちょっと粗末な事故が多いですな。この国ではトラックも含めて交通機関全体が怠慢状態になっているんではないかと思ってしまいます。


この欄への投稿のご案内

前月へ翌月へ

ホームページに戻る