ムーミンパパの 今日の交通コラム 1999年9月

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週3回火曜日、木曜日と、土曜日にお休みさせていただいています。
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29日(水)

優待割引

噂だけで絶対あるといわれながら表面に出てこなかった特定旅客に対しての優待割引(やみ割り引き)が突然表立って出てきました。なぜ今ごろ唐突に表面化したのか、不明ですが運賃制度の不透明な部分が出てきてしまいました。運輸省は未認可の運賃だとカンカンだといってますがその恩恵に1番あずかっていたのは運輸官僚と言うのがこの世界の常識で何を怒っているのかとあほらしいやら腹が立つやらです。もう一つやみ割引の隠蓑は株主優待券で金券ショップなどでの流通量は常識はずれで特定株主への大量ばら撒きの噂も絶えません。逆に割引の条件で株主になっているという話もあります。そういえばこの間、日本航空が裏金作りに自ら株主優待券を金券ショップに持ちこんでいたのが発覚しています。
最も鉄道だって誉められたもんでもありません。新幹線のビジネスチケットは大口顧客へのやみ割引を表舞台に登場させたものというのは公然の秘密(国会で問題になりそうになって慌てて作った制度といわれています)ですからどっちもどっちなんでしょうか。
いっそのこと、堂々とやったらいいでしょう。大口顧客専用割引(これは批判の対象にはあまりならないでしょう)とか、運輸官僚様優待割引(どう言う批判が登場するのか)、政治家ご優待(だけど国会議員の航空運賃て国が負担してるんだから割り引いたって何の役にも立っていない。地方の政治家ならそれなりにあるかもしれないけど何で割り引かなきゃ行けないのかが問題です)なって堂々とやったらどうですかね。

27日(月)

飛行機とお笑い

10月から12月中旬までの毎週金曜日、関西空港発グアム行きのコンチネンタル航空機内でお笑いが楽しめることになりました。
吉本興業の若手が交代で機内で出演するというものです。船での生のアトラクションというのは聞いたことありますが飛行機の生のアトラクションというのは聞いたことありません。おそらく定期路線では初の試みでしょう。
しかし、飛行機の中で「落ちがよろしいようで」とはいかないですな。

26日(日)

伊勢湾台風

1959年(昭和34年)今から40年前、9月26日当初近畿地方直撃と予想されていた台風は潮岬沖合いで進路を変え、中部地方に直撃満潮と重なった伊勢湾沿岸に古今未曾有の大被害をもたらしました。近鉄名古屋線も例外でなく復旧の見通しも付かず、大阪本社でも被害の状況がわからないため何度も飛行機をチャータして調べるというようなことがおこなわれました。その中で近鉄は、名古屋線の復旧にあたってレールの幅を従来の1067ミリから1435ミリに変更して復旧させました。これにより大阪と名古屋の直通運転を実現したわけです。台風から2ヶ月後の11月27日全面復旧と同時に直通運転を実現しました。この時デビューした新ビスタカー10100系はその後長く近鉄の代表列車として、又傑作車両として多くの人の記憶にとどまっています。
この年の12月には京成電鉄が都営地下鉄1号線(現在の都営浅草線)乗り入れのためにやはり改軌(こちらは1372ミリから1435ミリ)して地下鉄乗り入れ第1号となりました。

24日(金)

女性進出

アメリカの大手航空会社コンチネンタル航空の運行部門を統括する上級副社長にDC10機長のDeborah Mccoy氏が就任しました。おそらく女性がこのような要職につく交通機関というのは世界でも例がないのではないかと思います。日本でもラインパイロットして二人の女性が副操縦氏として活躍されていますがまだここまでというのはないようです。しかしヨーロッパの世界では結構女性キャプテンというのも多く、時折成田や関空でお目にかかります。
日本でもバスの運転士はもう話題にもなりにくいほど増えましたし、鉄道の世界でも地方では結構女性運転士が活躍されています。来年か再来年にはJR東海とJR西日本に女性新幹線運転士が登場する可能性があり、女性のこの世界への職場進出も増えてきました。

22日(水)

京都のワンコインバス

各地でワンコインバスが登場していますが、京都ではタクシー会社のエムケーが観光用のワンコインバスを申請して話題になっています。申請では観光ルートに特化した3つの循環ルートにレトロ調の大型バス43台で300箇所ほどの停留所を結ぼうというもので運賃は全線で100円均一の予定だそうです。バス事業をおこなっていない会社がこのような値段で可能かどうかなどもう少し様子を見ないと行けないところですが京都のタクシー業界でもいろんな話題を提供してきた会社だけにバスでも話題を呼びそうです。

20日(月)

洞爺丸台風

昭和29年(1954年)9月26日北海道南部を襲った洞爺丸台風から26日で45年になります。国鉄青函連絡船はこの台風で、洞爺丸、第11青函丸、日高丸、北見丸、十勝丸の五隻が沈没。乗客を乗せていた洞爺丸では1204名の乗客中、1051名死亡、他の船は乗員のみとは言え、第11青函丸の全員死亡など総数で1414名死亡という大惨事でした。(5隻の乗客乗員総数は1655名と記録されています)映画で有名なイギリスの豪華客船タイタニック号に次ぐ海難事故として語り継がれています。
この事故により、大きな開口部を持たざるを得ないフェリーボートの構造について再検討されると同時に国鉄内部での運行管理のあり方についても見なおしがおこなわれました。また、青函トンネル計画の最初とも言われています。
地元の新聞によれば、今なお函館市内のお寺には身元不明の遺骨が23体保管されているということで事故の痛ましさと壮絶さを物語っています。

19日(日)

新幹線の大幅割引

12月4日に新庄延長開業する山形新幹線ですが、なんと来年5月まで新庄から東京方面への団体ツアーの運賃料金が6割引されることになりました。地元の地方公共団体かその傘下の団体が主催するツアーに限るという条件付ですが、こんな大幅な割引が公然と出てくるというのも聞いたことがありません。割引の内4割はJR東日本が、県と沿線市町村が1割づつ負担するそうですが、こう言う割引をしないとお客が集まらない路線に本当に新幹線が必要なのか疑問です。それより絶対数の多い、東京からの乗客はどうやって呼び込むんでしょうか。まさかただということはないでしょうが。

17日(金)

吸収合併

1934年(昭和9年)10月1日、東急の前身目黒蒲田電鉄(目蒲線)は池上電気鉄道(池上線)を合併、さらに五年後の1939年(昭和14年)東京横浜電鉄(現在の東横線)を吸収合併しました。郊外ニュータウンと都心を結ぶ東京の何でもない一私鉄が大東急へと変身していく年として鉄道史に残る都市かもしれません。

15日(水)

機内販売

国際線の機内で買う、いわゆる機内販売は贋物をつかませる心配がないとかじっくり見れるとかでそれなりに人気があったんですがなんとその英国ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)のロンドン―東京・香港・シンガポール間などの機内販売で贋物が売られていたことが発覚しました。会社が空港に積むのは正規の商品ですが客室乗務員が香港やシンガポールで偽者を購入乗客に販売、余った本物は英国の業者に横流ししていたというもので航空会社でも事実を認めています。それにしても海外のエアラインでの不祥事発覚が目立ちますな。

13日(月)

上野駅

最近、上野駅の18番線ホームの使用廃止に伴う、ニュースがいろいろ出ていました。あのホームは上野駅の象徴的なホームだっただけに想いでのある人の多いホームです。かって、東京都の出身者分布から言えば上野が真の東京の表玄関だといった人がいましたが、その表ホームが18番線でした。このホームの廃止で日本鉄道以来の伝統ある東京の東北方面への玄関としての機能を東京に明渡したといえるかもしれません。
こんご、公園や博物館、ショッピング街への足として上野駅も第2の人生を歩むということでしょうか。

12日(日)

正常なバス運行

広島県福山市のバスセンターで7日午後、近隣の商業施設でおこなわれた歌謡ショウを見学に来た人の車が大量に不法駐車してバス運行が混乱するという事件がありました。まあ、何を言わんかというような事件ですが東京渋谷でも郷ひろみが路上で無許可(申請しても許可が出ないだろうけど)の路上コンサートをやって関係するレコード会社(ソニー)と広告代理店(電通)が家宅捜査を受けるということになりました。このような会社までからんでの不法行為というのには恐れ入りますがもっと公共交通の重要性を認識して欲しいと思います。私自身はバスやタクシーも含めて公共交通の運行を阻害するような交通違反にはもっと厳しい処分をしてもいいのではないかと思いますがこれらは度が過ぎていますね。ここのレコード会社は歌手が覚せい剤をやっていたということでその歌手のレコードを回収したんだそうですが私は渋谷の問題のCDも発売中止にして欲しいほどの想いです。

10日(金)

バス停統合

3つのバス事業者が、協力して従来分かれていたバス乗り場を統一、行き先方面別に乗り場を統一した事例が熊本に表れました。熊本市交通局、九州産交、熊本電鉄の3バス事業者がJR熊本駅前でおこなったものです。こういった統合はバス会社同士の利害関係や管理問題、ダイヤの調整の面倒さからなかなか実現しないものですが来年の国体をにらんで実現したんだそうです。

8日(水)

第三軌条

昨日(9月7日)の23時25分ごろアクセスカウンターが333333件を達成しました。街頭の方には記念品という話は無いですが、何回か3にちなんだ話題をしたいと思います。ということで今回は第3軌条(サードレール)の話です。
地下鉄ではトンネル断面を小さくするために架線ではなく2本のレールの外側にもう1本レールを敷き、ここに電流を流して架線の変わりをさせています。東京では銀座線と丸の内線ぐらいしか採用されていませんが名古屋や大阪では相互乗り入れがらみ以外はほとんどこの方式です。東京でも印座線と丸の内線以外はすべて相互乗り入れがらみでサードレールにしなかったということでしょう。
メリットは断面積が小さくなること、架線と比べて保守作業員の作業が楽なこと(はしごに登らなくてよい)、大電流が流しやすいので低圧でも損失電力が少ない事、断線の危険性がほとんど無いぐらいでしょうか。断線の危険性が少ないというのは断線即ショートして重大な輸送障害の発生しやすい地下鉄では重要です。
デメリットは感電しやすいこと、地上設備としては金がかかること、高速運転が出来ないこと(日本では高速運転のデータが無いために80キロを超える運転は出来ません。英国では160キロ運転もされていますが)、車両側で電源を切断する手段が無いので変電所でということでしょう。
なお、この方式では最悪の場合パンタグラフを強制的に降ろして車両側の電源を切ると言うことが出来ません。このため非常時にはわざとショートさせて変電所の遮断機を動作させる装置がついています。又車庫内でも常時電流が流れているので感電対策が他の車両より車両保守時に注意が必要です。

6日(月)

秋田空港の滑走路延長断念

最近の空港関係の地方自治体の動きには目を覆いたくなるようなことが見かけられますが、秋田県がやっとまともに近い解答を出しました。秋田空港の滑走路を2500メートルから3000メートルに延長を延期したことです。この時期の延期は状況から見て再開はきわめて困難と見られ実質工事断念と思われます。需要予測をしても採算が合わないことに加え、東北全県の空港が国際化する必要があるのかという提言はまじめに考えれば当然のことなんですがなかなかその辺が見えない方が多くて困ったものです。
しかし、需要現象の最大の原因は秋田新幹線開業だそうで、地方でも総合的な交通政策を検討する部署が必要なことをあらためて痛感させてくれます。

5日(日)

運行トラブル

運輸省が相次ぐ内部障害による列車遅延や運休が合いついているJR東日本に対し警告書を出すという異例の事態になりました。
それに対してJR東日本は「今後とも輸送障害の防止に努め、安全で安定した輸送を提供するよう万全をつくしていく」というコメントを出したそうですが、ちょっと違うような気がしますね。まあ確かに輸送障害が起こらないようにすることも大事でしょうが、今重要なのは輸送障害が起こったときにどうするかということが出来ていない、でたらめだと言う事でしょう。9月2日には京葉線で車両故障が発生したらなんと東京ー蘇我間を朝のラッシュ時に全線運転を止めるという物凄い事をやってのけました。並みの神経と乗客を気遣う気持ちがあれば出来ないような暴挙です。しかし、たかが車両故障で何で4時間も全線を止めなきゃいかんのだろう。どっか狂っているんですな。

一方、JR九州では車両基地内で特急車両のブレーキが利かなくなって脱線するという事故がありました。幸い、怪我人も何も無かったようですが、原因はなんとブレーキのコックの取り扱いを忘れていたというお粗末物です。連結をしたときの基本中の基本なんですが何でこういうことが起こるんですかね。これで昔近鉄が大事故(1971年10月25日 近鉄大阪線総谷トンネル事故 トンネル内で特急電車正面衝突.死者25,重軽傷者236 故障時の処置ミスでブレーキが効かなくなった状態で特急電車が暴走、反対から走ってきた別の特急と正面衝突)をやっているんですがもう忘れられたんでしょうかね。

3日(金)

路線図

朝日新聞のホームページで日中飛鴻というコラムが日本と中国の間でコラムが連載しています。9月1日から15日までは地下鉄の研究と題して路線図が挙げられています。そこで私もこれに触発されて路線図の薀蓄などを
路線図というのはなかなか見ていると面白いものです。観光案内付きの物(関西の私鉄に多い)もあれば路線図だけのものもあったりします。その色使いを見るだけでも各社の個性が出てきます。相互乗り入れしているところではその取り扱いに各社苦心しています。(大抵、乗り入れ協定に相互の乗り入れ区間は各社の車両に書きこむことが義務付けられています)JR東日本のように乗り入れ他社区間はローマ字表記も無い、乗換え案内も無いひどいものもあって(この会社は自社車両に乗った乗客に何の心遣いも無いのだろうと思ってしまう。)大変です。都営浅草線関連では各社の車両が相手先のほとんど全線を走る可能性があるために相互に全線表記になって路線図も大変です。ここまでくると各社の個性も何も無いのですが京急も京成も観光地の多い沿線ゆえに個性豊かなカラフルな路線図を期待したいのですがどうでしょうね。
路線図というのは新規開業があったりすると、それに合わせて張替えがあるので大変です。JR東日本なんかシールで貼っていますが時々貼るところを間違っているのでその辺はしっかりやって欲しいと思います。
最近開業した、相模鉄道の湘南台延長ではすでにその後に開業する横浜市営地下鉄が印刷してありシールで目隠ししていました。みんな苦労しているんだなと思います。
来年は首都圏では都営地下鉄12号線という大物が開業します。営団も都営地下鉄も今までの路線図での修正というレベルではないでしょうからどんな路線図が出てくるか楽しみです。そうそう、来年秋には都営三田線と南北線の目黒延長と東急相互乗り入れがありますから東急も路線図が新しいデザインになります。こちらも楽しみです。

1日(水)

ラストフライト

30日、日本では現役最長飛行記録保持者の日本エアシステム長野昭一さんが引退されました。ラストフライトは青森発羽田行きのA300になりました。総飛行時間2万6797時間9分というのは大変な記録です。昭和40年代にはいって、総飛行時間三万時間のパイロットが次々と登場しましたがほとんどの人たちが軍人時代にかなりの飛行時間を稼いだ上に労働協約も何も無い時代だったからの記録でした。昭和50年代にはいってもう三万時間パイロットの出現は無いだろうといわれていることを考えると大変な飛行時間記録だと思います。おそらく民間航空機だけの飛行時間としては特筆の記録でしょう。40年間無事故で2万6800時間乗客を無事に運びつづけたというのは大変な偉業だと思います。


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