ムーミンパパの 今日の交通コラム 1999年1月

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週3回火曜日、木曜日と、土曜日にお休みさせていただいています。
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31日(日)シートベルト
 昨年9月、仙台発ホノルル行き日本航空DC10型機が太平洋上で乱気流に遭遇し乗客11人が重軽傷を負った事故で、運輸省航空事故調査委員会は乱気流に遭遇した時に乗客がシートベルトをしていなかったのが原因と発表しました。乗客がシートベルトを締めているかどうか、締めていない乗客に対してどうやって締めさせるかというのは航空会社の客室乗務員のもっとも厄介で日常的な問題であり、永遠のテーマでもあります。
運輸省ではシートベルトサインが消えてもそのままシートベルトを締めるように案内しろといってる様です。(何か話がおかしいような来もするが)また日本航空では毛布などをかけるときは毛布の上からシートベルトをかける様に言ってるようです。まあ、いずれにせよ、シートベルトのサインが出ればすぐにシートベルトを締める。寝たりうとうとするときはシートベルトを締める。まあ、そんな難しい事ではないんですが。


29日(金)旅行代理店
JR西日本が大手旅行代理店日本旅行の株式140万株をJR東日本から譲り受けた事が判り、ちょっとした波紋を呼んでいます。もともと、日本旅行の筆頭株主はJR西日本だったわけですが、JRグループの中でもっとも旅行代理店業務が順調といわれるJR西日本と、景気低迷とサッカーワールドカップの痛手から立ち直れない旅行業界という環境の中では旅行業界再編成の引き金かと見る向きも有るようです。激しい価格競争にさらされる旅行業界と地の利を持ったJR西日本の今後の展開を見てみたいと思います。


27日(水)航空運賃
スカイマークエアラインズは昨年9月運行開始時の運賃(東京−福岡13,700円)を4月以降も据え置くと発表しました。運行開始時は今年の4月より16,000円に値上げ予定でしたから随分な話になります。予想以上に搭乗率が良かったという事も有りますが、大手航空3社が競合路線の競合便に大幅な割引座席を設定した事が原因でしょう。
ただ、スカイマークエアラインズもまだいくつかの課題を残しており、また昨年唐突におこなわれた社長交代も暗い影を落としています。まだまだ正念場は続きます。


25日(月)携帯電話
NTTドコモでは2月22日から携帯電話単体でネットワークに接続できる、iモードサービスが始まります。交通関係では航空大手3社が飛行機の予約が出来るようになります。また、JR東日本企画と、東芝「駅前探検倶楽部」が乗り換え案内サービスとして名乗りをあげています。
こういった、サービスにそろそろ、JRの各列車の予約も出来る様にしたらと思うのですが。


24日(日)ホームライナー
JR東日本ではホームライナーの整理券の発売時の値段を上げました。評判が良いからだそうですが、値上げして良いんだろうかと思います。デビュー当時にはコーヒー一杯分の値段で座って通勤といっていましたがこの値段ではそうもいかないでしょう。


22日(金)カシオペア
JR東日本が今年の7月下旬から運行する新しい寝台車に「カシオペア」と名づけました。昨年運用開始したサンライズがビジネス用なのに対し、こちらはリゾート用という事になります。いま、日本の寝台列車は軒並み老朽化しているとも言われ今後この列車の成績次第では他の列車にも波及するでしょう。
すでにサンライズはかなりの成功を収めているので、リゾート用の列車としての価値が見えてきます。


20日(水)新規空港
7月に開業した秋田県の大館能代空港の12月の飛行機搭乗率があまりにも低く関係者に衝撃を与えています。この空港も開業前に採算性は大丈夫かという声が聞こえていましたがやはりという事なんでしょうか。
もともと開業前、公示前の利用客見積もりはこっけいなほどの過大なものになっており、幸いったことが矛盾していると思います。


18日(月)阪神大震災に寄せて
昨日で、阪神大震災から4年になります。交通関係ではケーブル線で復旧がまだというのがありますがあとはすべて復旧しました。壊滅的とも言える被害を出した阪急伊丹駅も昨年復旧しました。
実は、あまり知られていませんが震災直前様々な新線計画が具体化寸前になったにもかかわらず、そのほとんどがお蔵入りになってしまったのはあまり知られていません。
一説には、阪急新大阪新線は、復活が発表寸前だったとも言われていますが吹っ飛んでしまいました。また、阪神の難波乗り入れ構想も再度具体化の検討が始まったとも言われましたがこれも吹っ飛んでしまいました。阪神阪急両社の業績を見ると具体化するにはもう少し時間が必要でしょう。
震災による影響がほとんどなかった近鉄の京阪奈新線と京阪の中之島新線がやっと具体化しつつあるところでしょうか。南海とJRが関係するなにわ筋新線はまだ具体化していません。これらの路線のいくつかは震災がなければすでに着工しているのではと考えられる路線だけに残念でなりません。


17日(日)地下鉄丸の内線開業
1954年(昭和29年)1月20日営団地下鉄丸の内線池袋−御茶ノ水間が開業しました。いわば、丸の内線のデビューです。このときに使用された車両はニューヨーク地下鉄急行線電車をモデルにした車両で、ばね下重量軽減の為のWN並行カルダン駆動、電空併用の直通ブレーキ、両開き扉の採用、ファンを利用した強制換気システムなど、当時としては画期的なものでした。塗装も赤に白い帯という斬新なもので当時の日本の電車の大エポックといっていい物でした。
この時の電車が今なおアルゼンチンで赤い車体のままで活躍しているのがうれしい限りです。


15日(金)キセル乗車
約4年間、2枚の定期券で高崎−新宿間でキセル乗車していた会社員に割増運賃も含めて1500万円を請求するという事が公になりました。追徴金合わせて1500万円という天文的な数字にまず驚きますが相変わらず不正乗車は多い様ですね。
ある大手私鉄では今年度の上期決算で、乗客数が3%減少したのに、旅客収入が5%増えたのは自動改札システムに不正乗車防止対策を織り込んだという事だそうです。この数字は運賃値上げ1回分に相当するわけで正直者はそれだけ高い運賃を払わされてきた事になります。


13日(水)自衛隊との併用空港
先日、小松空港(航空自衛隊小松基地と併用)で、航空自衛隊の戦闘機が着陸時に滑走路外へ飛び出し、この影響で民間機2機が遅れるという事故が起こりました。別に怪我人が出たと言う事も無い事故でしたが、やはり自衛隊と民間空港との併用はいろいろ問題が有るのではないかと思われます。とくに、双方のパイロットが相手に迷惑をかけまいとして焦りを生む恐れが指摘されており、やはり早急な問題解決をしてほしいですね。


11日(月)ふるさと切手
4年前から継続的に発行されている、ふるさと切手の今年の第一弾が今日発行されます。絵柄は今日開業する岡山県の井原鉄道です。このようなローカルな鉄道の開業の切手というのは非常に珍しい事です。


10日(日)京浜急行の創業
1899年(明治32年)1月21日に大師電気鉄道(六郷橋ー大師、現在の京急川崎ー川崎大師)が開業しました。現在の京浜急行電鉄の前身になります。大師電気鉄道はその年の4月に京浜電気鉄道と改称。東京と横浜を結ぶ鉄道としての体制を示し、建設工事をはじめました。都市間電気軌道としては関西の阪神電気鉄道の後塵を拝しますが電気軌道としての開業はこちらの方が早くなります。都市間電気軌道としては関東での草分けになります。阪神と共に鉄道扱いではなく軌道による路面電車扱いなら既存の鉄道と並行路線を開業できる事やその路線もほとんど鉄道と変らない設備が可能という事で多くの鉄道企業家に希望を与えました。明治38年神奈川-品川間を開業、初期の目標を果たしました。その後横浜まで路線を伸ばすと共に横浜以西を子会社として湘南電気鉄道を設立しました。
同社はその後、東京の地下鉄主導権争いで東急と競合状態となり、東急が京浜電気鉄道の筆頭株主を含む大手株主の懐柔に成功、発行済み株式の大半を東急に握られる状況となって命運が尽き、昭和17年湘南電気鉄道と共に東急に吸収合併されました。
東急から分離独立するのは昭和23年になります。
昭和43年、品川ー泉岳寺を開業。都営地下鉄浅草線と相互乗り入れを開始しました。


8日(金)今年の鉄道新規開業予定
1999年(平成11年)に開業予定の鉄道路線です。どういうわけか、前半のみに集中するという事になりました。
1月11日 井原鉄道井原線(岡山県) 総社−神辺 41.8km
2月25日 札幌市交通局東西線(北海道) 琴似−宮の沢 2.8km
3月10日 相模鉄道いずみ野線(神奈川県) いずみ中央−湘南台 3.1km
3月24日 千葉モノレール1号線(千葉県) 千葉−県庁前 1.7km
8月29日 横浜市交通局1号線(神奈川県) 戸塚−湘南台 7.4km
開業日はあくまで予定ですがいずれの路線もよっぽどの事が無い限り変更になることは無いと思われます。   


6日(水)乳母車
首都圏の大手私鉄を中心に今年に入ってから乳母車の車内での使用が認められるようになっています。これに関しては、長く運動してきた人もいるのですが実は日本の交通市場ではおそらくはじめっと思われる乗客の責任を明文化したという画期的なものです。混雑時の使用を控えるとか、あるいは乗客(乳母車利用者)が責任を持って乳母車の安全性と他人への被害を発生させないように注意義務が発生するという画期的なものです。もともと日本は公共交通機関では世界でも例を見ないほどの乗客天国と呼ばれてるなかで、今後の運用が注目されます。
乳母車利用にあたっては絶対にてから離さない事(日本で市販されている乳母車のブレーキは電車の急ブレーキ時には役にたたない)、他人の迷惑となるような使い方はしない、場所をわきまえての使用をお願いしたいと思います。


4日(日)今年1年(バス編)
長距離バス。昨年はいくつかの不採算の長距離バスが廃止になりましたが今後も同様の事やライバル同士の共同運行などの試みがなされます。そういった意味では長距離路線バスでは新設路線はかなり少ないと思われます。逆に昼行の中長距離バスでは採算が合うと見るやかなりのバス会社が名乗りをあげ、5社を超えるバス会社の共同運行も珍しくありません。また、すでに採算の合っているバス路線の兄弟路線というべき路線の新規開設が増えていくでしょう。増えるのは首都圏では東京湾横断関連、関西圏では明石海峡関連でしょう。

都市部路線バス。昨年がバリアフリー元年になるかと思いましたが、その象徴である、ノンステップバスは思ったほど伸びませんでした。ただ、昨年後期から、積極的な大手私鉄グループでは本家筋のバス会社以外でもデビューさせ始めており本格的な増備体制がバス会社側では確立しつつあります。ただ、バス製造メーカでは進んでいるメーカと遅れているメーカとの差が大きく、トラックの売れ行き不振からバスメーカの業績が極端な不振であることから、バス会社によるメーカ選別に異変が起こる可能性があります。3年前に京王電鉄(当時は京王帝都電鉄)が、三菱、日野、いすゞの3社体制から突然今まで取引の無かった日産ディーゼルに全面切替といった大波乱が起こる可能性は有ると思います。


3日(土)今年1年(航空編)
今日は航空編です。

国内航空。昨年は、新しい航空会社が2社就航しましたが、全体的には大きな影響は無いと思われます。むしろ新しい航空会社の真価が問われる正念場の年となるでしょう。
不況対策としていくつかの飛行場整備事業や新設構想が動き出す可能性がありますが現在の空港の拡張構想や新設構想は地元エゴ丸出しだけのでたらめ構想ばかりでかえって国内の航空業界を弱体化させています。それだけに私は心配しています。

国際航空。今年秋には全日空のスターアライアンス加盟が実現します。日本航空はどこにも加盟しない予定とも伝えられていますがまったくの無加盟で済むかどうかは疑問だと思います。日本エアシステムではKLMとノースウェスト航空の2社協定に加盟する案が有力です。当初は日本エアシステムの規模が小さすぎるために難色を示していた両社ですが日本エアシステムの日本ー香港線、日本ー韓国線が好調な事から実現しそうです。ただ、日本の航空会社の高コスト改善がいよいよ正念場を迎えます。大規模なリストラや、それにともなうスト等の発生があるかもしれません。


元旦(金)今年1年(鉄道編)
今年1年の私の予想する交通機関を、連載していきます。今日はとりあえず鉄道編です。

整備新幹線。不況対策として多額の建設費が必要な整備新幹線事業が大盤振る舞いになり、かなりの予算化が来年度でおこなわれます。チャンス到来と考えている人も多いでしょうが、採算に合いそうな区間はすべて建設済みといわれ、採算性に疑問の有る区間の建設が必要化網一度吟味して欲しいと思います。新幹線は運営費も莫大で赤字となったとき、その費用負担は一地方自治体の負担限度をはるかに超えてしまうものと思われます。

既存新幹線。東海道・山陽新幹線に700系車両が登場します。これによりのぞみは500系と700系が中心となり、300系はひかりが中心となります。この結果スピードアップが実現するとますます飛行機に対して強い競争力を確保していくと思われます。なお、引退時期が秒読み段階になってきた0系車両ですが油断していると2階建て100系車両も一部で廃車が出ており、こちらも予想以上に早くなくなるかもしれません。

都市鉄道。東京の地下鉄では13号線(池袋ー渋谷)の新規建設が決まりましたが、その裏で地下鉄南北線と都営地下鉄三田線の目黒延長工事が半年延期になったほか、地下鉄半蔵門線の押上延長工事が2年遅れの開業予定と変更されました。南北線と三田線は純粋な技術的な問題によるものですが、半蔵門線は工事に対する地元の理解が得られないという問題に直面しています。地下鉄は来てほしいが工事はいやだという地元のエゴ丸出しの問題に直面しているようで開いた口がふさがりません。なお、2008年のオリンピック開催に大阪が立候補しますがそれに対する交通機関の整備事業に付いてはそろそろ目処をつける必要があり、大阪で様々な新線計画が具体化する可能性があります。

運転。昨年は大雪に対する運転状況というよりも障害が発生した後の処置が出来ていない鉄道が多数あり、危機管理が出来ていないと書きましたが、出来てる会社と出来ていない会社との差がますます開いています。「現場は一生懸命やっているのに」と、出来ていない会社幹部はテレビで応えていましたが、現場が一生懸命やっているだけに危機管理が出来ていない会社は悲劇だと思います。


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