ムーミンパパの 今日の交通コラム 1998年10月

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週3回火曜日、木曜日と、土曜日にお休みさせていただいています。
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30日(金)通信網
一昨日は、NTTの専用回線網が関西で切れたという事で、その影響で航空関係のダイヤは相当に乱れました。実は、交通関係での通信の利用は相当に進んでおり、ひとたび通信障害が発生すると甚大な影響を受けます。最近でも、山手線が始発から半日以上止まったり、地下鉄有楽町線が5時間近く止まったりしたのは通信関係によるものです。今回のトラブルは、交通機関の通信網が乱れたというものではないのですが、最近交通機関の通信トラブルが多いです。今一度、障害発生時の手順を見直してみるのも言いと思います。


28日(水)新生航空会社
12月からの運行を目指して、北海道国際航空(愛称エアドゥ)が免許を取得し初飛行まで秒読み段階になりました。先輩格のスカイマークエアラインズもとりあえずの営業成績は好調という事のようです。
ただ、1機で3往復をこなすというのはやはりかなりきついようで、遅れがなかなか回復しないようです。安全はもちろんですが確実性も交通機関としての基本的なファクターですからこのへんもしっかりしてほしいと思います。スカイマークエアラインズは11月からダイヤを一部修正しました。東京−福岡は季節により季節風の影響が大きいので年中同じダイヤというわけに行かない特性を持っているのですが細かいところを見るとこれまでの遅れの原因を分析しそれをダイや面にも反映させたように見えます。

ところで、一部の大手航空会社の系列の航空会社で大幅なコストダウンに成功しているのではないかと思われる節があります。従来考えられなかったような低い搭乗率でも積極的に新規路線を開拓しているので、今後コストダウンでも新しい航空会社の専売と言えなくなるかもしれません。この世界も競争が厳しいようです。


26日(月)日本のパイプライン
最近はいくつものビッグニュースで、ほとんど話題になりませんでしたが、ナイジェリアでテロ活動により石油パイプラインが破壊され300人以上が死傷するという事故が起こりました。そこで、日本ではほとんど知られていないパイプライン輸送の話をしてみようと思います。

今日、日本での本格的なパイプライン輸送は工業コンビナート地帯での工場間の輸送を除くと千葉港ー成田空港(47キロ)のジェット燃料輸送ぐらいです。しかし、これの輸送量はかなり大きく、パイプライン完成前は貨物専用鉄道が懸命の輸送を行ってやっと間に合っている状態で最需要期には不足気味で各航空会社に対して配給制を実施するありさまでした。
日本最初のパイプラインは古く明治にさかのぼります。あの碓氷峠の軽井沢から横川まで新潟産の石油を運搬したもので坂のきついのを嫌ってこの区間のみパイプライン輸送でした。高低差があったためにポンプなどは不要であったといわれています。その後、迂回ルートの完成や電化とうにより大正3年にはもう廃止になりました。

パイプライン輸送の最大の特徴はその運転コストの安さに有ります。一説には鉄道輸送の1割程度とも言われ今日の高速道路や幹線鉄道の石油輸送量を見ると大きなものがあります。また、動力源が両端のポンプのみの為、メンテナンスも楽などのこともあるようですが、やはり一番の問題は用地の確保と万が一の安全対策でしょうか。
現在、首都圏と北海道の間を天然ガス運搬可能なパイプラインの計画が有りますがまだ計画段階の様です。


25日(日)国鉄清算事業団の解散
22日付で「日本国有鉄道清算事業団の債務等の処理に関する法律」により、日本国有鉄道清算事業団は解散し、その権利義務等の一切は日本鉄道建設公団国鉄清算事業本部(略称:鉄道公団国鉄清算本部)に承継されました。

昭和62年の国鉄分割民営化でその暗部を一手に引き受けたものの、その暗部の責任の被るといっておきながら被らない国の無策と主体性のなさが、借金を逆に増やし、資産を減らすという破綻状況で幕を閉じました。運輸省のHPにはこの問題に関して要領を得ないさっぱりわからない意味不明の意見が「鉄道局国有鉄道清算業務指導課 」の名前で出ていますがこれこそ国の無策的象徴文書といえるのではないかと思います。
最後に、西村康雄理事長の「課された使命は達成の可能性がないのに、使命を果たしていないと非難され続けた」という挨拶の中に国の無策とそれに翻弄されつづけた人々の苦闘がにじんでいると思います。

このままでは、この問題は永久に解決しない。


23日(金)全日空のスターアライアンス加盟
22日全日空は平成11年10月をめどに、世界最大の航空企業連合「スターアライアンス」に加盟の方針を正式に決定しました。日本航空がワンワールドに接近してるだけに全日空が「スターアライアンス」に加盟するのも時間の問題でどちらが先に加盟するかといわれていたのですが全日空が先に表明しました。すでに全日空のホームページ上では「スターアライアンス」の有力企業ユナイテッド航空と広範囲のコードシェアリングに合意した事を報じておりいよいよ航空黒船時代が来た事を予感させます。

しかし、他の航空会社をして、全日空とユナイテッド航空が提携したら悪夢だとまで言わしめた状況が本当に起こることになったんですな。


21日(水)エジプトの鉄道事故
エジプト北部のアレクサンドリアでブレーキ故障を起こした列車が脱線転覆、30人近い死者が出たと報じられています。ブレーキの故障についてはいたずら説もあるようですが、無賃乗車客が大勢屋根上にいたためにさらに被害者を増やしたようです。こういった国の鉄道ではわれわれの想像できない事が行われており、利用するには十分な調査が必要です。何もわからない日とは3頭なんかに乗ってはだめだという現地ガイドの言葉にも一利有る事があるのでくれぐれもご注意を。

亡くなられた方に哀悼の意を表します。


19日(月)ファミコンソフトの新幹線
今までに、飛行機やバスでは有ったのですが、とうとう新幹線にもファミコンソフトの絵が入った列車が登場する事になりました。任天堂が12月6日から発売する「バンジョー&カズーイの大冒険」を列車に書きこんで臨時列車を運転するというもので12月5日から1月末まで運行されます。新幹線も白と青からそろそろ変っても良いのではとも思います。
そしてこれが、0系新幹線の最後の人気列車になるんでしょう。
ところで、0系新幹線はかっての碓氷峠のような騒ぎになるんでしょうかね。


18日(日)坊ちゃん列車開業
明治21年(1888年)10月28日、夏目漱石の小説で有名な坊ちゃん列車こと、伊予鉄道外側(現松山市)−三津浜間が開業しました。この路線は私鉄路線としても古いほうで、このような地方鉄道が110年の歴史を持って営業しているというのは驚異的な事です。この路線はその後、改軌したり電化したりしたために坊ちゃん列車の面影は有りませんが当時の機関車は沿線遊園地で保存されており(鉄道記念物)また、そのイラストはいよ鉄道のホームページのトップを飾っています。

ところで、「乗ったと思ったら、もう降りなければならない」という夏目漱石の記述はうそですよ。本当にそうであれば時速110キロの高速運転になってしまいます。漱石は物珍しさに時が経つのも忘れていたのでしょう。漱石の子供のような坊ちゃんそのままの人柄が出ているようです。


16日(金)紅白の踏み切り遮断棒
JR東日本でドイツ製の紅白の踏み切り遮断棒の試験運用が始まりました。この遮断棒の最大の特徴は、色より、その強度です。従来は閉じ込めてしまったときに逃げられるようにわざと弱い目にしてありそれが無理な踏み切り横断につながっていました。この遮断棒は外へ出られるように十分な弾力製を持たせながら、フロントガラスは割れるぐらいの強度を持っていることです。これで、無理な踏み切り進入がなくなって踏み切り事故が減ると良いんですが。


14日(水)ダグラスDC10トライスター
昭和47年、ダグラス社が開発した、3発エンジンの大型ジェット旅客機です。3発エンジンといってもボーイング727とは違い、翼に1つづつの2つ、後ろに1つという変形的な3発エンジン構成です。日本では日本航空と日本エアシステムが採用し今も飛んでいます.よくロッキード社のL1011(こちらは過去に全日空が採用しました)と似ているといわれますが似ているのは当然で、この二つの飛行機はアメリカン航空が仕様書を書いて、このような飛行機を製造してほしいと呼びかけてダグラス、ロッキード両社が応えたもので、カッコだけでなく、大きさから重量、航続距離まで一緒です。なお、トライスターという名称は日本ではロッキード社の専売のように受け止められていますが、ダグラス、ロッキード両社が協議して決めた統一名称です。
開発ではエンジンの選定に手間取り、これで開発が遅れたことから、魅力がないのが特徴とまで揶揄されるほど平凡な飛行機になりました。しかもエンジンは当時軍用機専門でまったく民間機に縁がなかったGEのエンジンを採用したために航空会社の保守部門から不評策作でした。久しぶりの民間機ということで、先進的な技術を積極的に導入し、先進的過ぎると批判されたロッキードのL1011とは好対照でした。営業ミス(世界中でロッキード疑獄を起こしました)で、世界的名機をパーにしたロッキード社。魅力がないのが最後まで災いした、ダグラス。後に、ダグラス社はDC10に民間機のエンジンとして定評の有るP&W社のエンジンを搭載した飛行機も製造しました(日本航空と日本エアシステムはこのエンジンのタイプです)がボーイング747を超えることは出来ませんでした。

10尽くしのシリーズはこれでおしまいです。実はDC10は次回の番外編のつもりだったんですが、10のつく車両の資料が思うように出てこなかったのでこういう事になりました。来年の11年11月11日はどうしよう。DE11に、MD11なんて二年越しの消化不良になりそうです。


12日(月)DE10型ディーゼル機関車
今日も昨日に続いて、10尽くしの車両紹介です。10が3つ続くので3回やろうとか思っています。
1966年に登場した、車両基地や駅構内での入替作業や本線上での短距離の営業運転用としてディーゼル機関車です。幹線用のディーゼル機関車DD51型のエンジンをそのまま1基搭載したもので(DD51は2基)当時は小型蒸気機関車の代替用として大量増備され蒸気機関車どころか先輩格のDD13型ディーゼル機関車まで駆逐してしまいました。外観上の特徴は小型の車体に大きめのエンジンを積んだ上に入替作業のやりやすさから真中に運転席をもってきたいという要望から、前後非対称となったことでしょうか。その後、重量貨物の入替用に特化したDE11型や、除雪機能が追加されたDE15型なども含めて800両近くが製造されました。その後の、ローカル線区の衰退等により働き場所そのものが少なくなり現在では300両弱の車両が日本各地で活躍しています。JRに成ってからも働き場所が減っているということには変らないのですが、かといって多少老朽化してきても後継の機関車の開発がなされていない現状ではまだまだ働いている機関車といえるでしょう。


11日(日)EH10型電気機関車
昨日は平成10年10月10日ということで、各地で訳のわからない切符が(私はこの手の切符は大嫌いだ)大量に売られていますがまあ、せっかくの10尽くしだからと10のつく車両の話をしましょう。ということで、今回はEH10型電気機関車の話です。
この機関車は昭和29年から32年まで64両生産された貨物用の機関車で、2車体に分割した巨大な車体は他を圧倒するものがありました。技術的には技術の世代交代の端境期に生まれた車両だけに、今日では新旧両方の顔を持った不思議な機関車でした。昭和30年代から40年代の日本の生命線といわれた東海道と山陽の貨物輸送を一手に引き受け当時の日本の心臓的役割を持った機関車といえるでしょう。デザイン的には専門の工業デザイナー(萩原政男氏、後に名鉄パノラマカーのデザインもされました)がデザインした日本で最初の車両といわれその力強い大きな車体は他を圧倒しました。昭和60年代に入って、老朽化が目立ち廃止されていきました。現在車体が大阪市内に1両だけ保存されています。貨物という地味な車両だけに注目もされませんでした。故障の少ない機関車ということでも有名で、現場での信頼は相当のものがありました。
この機関車は64両すべてが東海道山陽地区から移動することもなく、事故廃車もなく天寿をまっとうしたという意味でも特筆される機関車です。


9日(金)コックピットのタバコ
国内線の飛行機が全席禁煙になり、国際線もまもなく全路線全席禁煙になろうというときに、一部の航空会社で操縦席では禁煙になっていないということで話題になりました。いろいろ議論がされているようですが、議論すること自体がおかしい。操縦席や操縦士を聖域化して特別扱いすることのほうが私はナンセンスだと思います。タバコのにおいをぷんぷんさせたパイロットが操縦する全席禁煙の飛行機なんてしゃれにもなりません。
それとも、コックピットを喫煙室にして煙草を吸いたい人は操縦席へどうぞというのもいいですね。ここの航空会社では操縦席の空気は絶対に客室へは漏れないといってるらしいですがそれは詭弁です。煙草を吸わない人の煙草の煙の敏感さはタバコを吸う人には理解を超えるものがあります。家内は煙草を吸ったことがありません。家内の煙草の煙の敏感さに私は最初戸惑いましたが、私も煙草を止めて8年、ちょっと家内の領域に入ってきています。
でも、相対的に喫煙者のマナーが悪すぎますよね。自分で、自分の首を締めている人が多すぎます。


7日(水)掻けこみ乗車
先日、すさまじい掻けこみ乗車を目撃しました。ドアを抉じ開けているところなんかはすさまじいものでした。しかし、何も無かったからいいようなものの、やはり危険で迷惑な話です。最近の交通では安全対策も一通り行き渡ったことから乗客の協力無くして安全も有り得ないという考え方に変ってきており、乗客のモラルが問われています。


5日(月)国鉄追加債務
国鉄追加債務の関連法案が6日にも衆議院を通過する運びになりました。金融関連や和歌山の毒カレー関連で全然ニュースになっていませんが、大蔵省と運輸省の怠慢によって発生したあるいは膨らんだどうしようもない資金の穴を民間会社と国民に押し付けようというとんでもない法案です。しかし、この大穴を埋める妙案が無いのがこの件の難しいところです。いまの金融関連の大騒ぎとそこまで一緒です。


4日(日)鉄道の日
今月の14日は鉄道の日です。そのため、各鉄道会社では様々なイベントが計画されているようです。今年は14日が水曜日のため実際に行われるイベントも10日、11日、18日と分散型になっており、かえって行きやすいのではないかと思います。普段乗っている鉄道の知られざる姿も見るのもいいのではないかと思います。


2日(金)経営破綻
世間では、大手銀行の経営破綻をめぐっていろいろ騒いでいますが、9月30日ある鉄道会社が経営破綻し、ひっそりとその歴史にピリオドを打ちました。千葉急行電鉄では、見込みより乗客が少なかったことなどから、経営が行きずまり、9月30日で会社を清算しました。鉄道事業と、従業員は親会社の京成電鉄が引き取り翌日からそのまま営業しています。一説には乗客数は見込みの1割も無かったとも言われています。しかし、経営破綻がわかってからの対応は早かったですね。親会社をはじめとする主要株主、地元金融機関、沿線市町村、千葉県などがすぐに会談し、あっという間に対応策が決まりました。


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