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ときめき対談01


文:春田晶子
第一回 【生まれ持った性格にありがとう

元気倶楽部代表/セミナーコーディネータ  かとう由香さん(45) 


ときめき対談の初回を飾るのはかとう由香さん。出会ってまだ間もないのに気取らない付き合いができる人。
セミナーコーディネータとしての活躍もめざましく、大ホールを満席にしてしまう集客力にはただただ驚く。
ソフトボールの世界では有名人。名キャッチャー、つまり、名司令塔としてその名をとどろかせた輝かしい経歴を持つ。

ゆえに、23年間、ソフトボールで鍛えた体はガッチリと逞しい。豪快にわはは!と笑う屈託のない笑顔に誰が「癌」という言葉を連想するだろう。病気を機に長年務めた高校・大学を辞め、管理職の肩書きを捨てた彼女が歩き始めた新たな人生を、今、改めて覗いてみよう。



生まれつき、だから、天然

春田
メディアジャパンで「ガン克服日記」というブログを書いてるよね。今日はその話も聞いていい?

かとう
もちろんです。
高校で教鞭をとっていた私が大学に推挙され、広報課長の肩書を持っていた頃の話です。大忙しの日々を送っていたときに、胸に妙なシコリができました。ヤバイなぁとは思ったのですが、なにしろ忙しくて病院に行く暇もなかったんですよ。そうこうしているうちにシコリが皮膚を突き破って露出したんですね。それでも懲りない私は、自分で消毒をしながら尚3週間ほど勤務を続けたんです。抱えていた仕事をすっかり片付けてから、と思いまして・・・。ようやく病院に行き、一連の検査が済んで呼ばれたのはカンファレンス室です。
「ガンですね。第三期のBです。生存率で言うと・・・50パーセント・・・」
厳しい面持ちの先生の、重い言葉(のはず)でしたが、「はい、あなた風邪ですよ」、それくらいの感じでしたね、私には。
「50パーセントということは二人に一人は生きるわけですよね、先生」そう尋ねたんです。素直にそう思いましたから。そして、そのまま入院しました。

春田
ショックではなかったの?前向きに受け止めようと、そう努力したわけでは・・ないと?

かとう
ショックですか?まったく受けませんでしたね。そういう性格なんですよ。
実はこの宣告は、その後、更に昇格するんです(笑)


春田
え?どういうこと?

かとう
いわゆる誤診です。正しくは第四期だったんです。生存率30パーセントの末期でした。抗がん剤投与によって肺にあった影が消えたんですよ。「アレもガンだったのか!」と、そういうことです(笑)
既に肺に転移していたんですね。通常言われる「手遅れ」の状態です。
抗がん剤というのは副作用が強いと聞いていましたが、平気でしたね。看護士さんは巡回に来るたびに「辛いでしょう?大丈夫?」と聞いて下さいます。でもね・・・しつこいんです(笑)
「あのー、辛いですと言ったほうが安心されるんでしょうか。言ってほしいの?」、しまいにはそう言いましたよ(笑)
なにせ抗ガン剤点滴を打ちながら、片手でむしゃむしゃ食べてましたからね、食べる事が生きがいなんです。そんな私を見て「辛いでしょ?」はないですよね(笑)
毛髪も抜け始めましてね、面倒なのでバリカンで一気に剃りました。


春田
思い切ったね!病室に笑いが絶えなかった感じがするんだけど。

かとう
極秘入院でしたから自分のペースで入院生活を送ろうと思いました。仕事の打ち合わせや面会などはすべてアポイントを取ってもらい、スケジュール管理したんです。朝からやることが多くて、退屈する暇はありませんでしたよ。「お見舞いの品はいいから、今必要なものだけを持ってきてよ。今欲しいのは雑巾2枚と紙コップだけ」なんて、具体的に必要なものだけを友人にお願いして持ってきてもらいました。
かつての(高校での)教え子達が金髪のウィッグ(カツラ)を持ってきてくれたりして、そういうときは病室に笑いが絶えませんでした。そのうちに看護士さんやお医者さんが人生相談に来るようになって・・・。看護してくれる人を私が励ますんですからね、あべこべです(笑)


春田
そういう逞しい加藤さんを育んだのは、やはりソフトボールでしょうか。

かとう
生まれつきの脳天気ですが、この体力はスポーツで鍛えたお陰ですね。
話しが飛びますが、私の顔・・・・骨がなかったり、もうムチャクチャなんですよ。選手時代の産物なんですけどね。
あるとき、上顎の歯茎上部を切開して、そこから顔面の手術をすることになりました。顔に傷を残さないためなんですけどね「外からストレートに切ってくださいよ。口からなんていやです。それじゃあ食事ができない!!」とわめきましてね、叱られました(笑)
元気の元は一にも二にも「食べること」です。お陰で体力だけは半端じゃないですね。傷や病気の治癒も人の何倍も速いです。


春田
その調子でガンにも立ち向かった・・・いや、淡々と向き合ってきたわけですね。あなたは無意味に闘わなかった、そうではないの?

かとう
うーん・・・闘ったとかっていうより、ただ生きてきたように思います。入院中の日記にこう書いています・・・、
「こんな性格に生んでもらって、両親と神様に感謝だ!」
つまり、風邪だろうがガンだろうが同じなんです、私には。この性格にほんと、感謝ですね。


春田
ねぇ、どんなときに落ち込むの?

かとう
・・・うーん・・・ないですねぇ。
万年テンションが高い(笑)
もうね、朝起きたときからハイテンションなんです。三流のスポーツ選手は徐々にテンションを高めていくんですが、一流になると、テンションがあまり下がりません(笑)
上のほうで若干の浮き沈みがあるくらいです。そういう意味では平均値が一般の人とは違うように思いますね。
あと、やはりキャッチャーをやっていた影響は大きい。
試合中、キャッチャーは瞬時に現状を把握して、瞬時に選手に指示を与えなくてはなりません。それこそ一瞬の間にバッターの出方、相手チームの監督が出した指示など、すべてを鍛えられた勘で判断します。そのクセが強く残っていますね。落ち込むより先に「判断」するんですね、次の手やステップを。

春田
瞬時の判断力がそれほどまでに人生に関与するとはね。感動すら覚えますね。
たとえば昨今、プラス思考なんてのが流行りで、前向きに生きようとする人が多いじゃない?それはそれで、必要なことだろうし、そういう考え方を身につけたい人にとっては、いい流行りだと思うの。でも、無理をする人がいる。無理に前向きになろうとしてハレーションを起こすというか、反作用があるんだよね。なかなか前向きになれない自分を卑下してみたり返って落ち込んだり・・・。
統合医療を推進しておられる帯津先生を取材させていただいた折にね、先生がこうおっしゃったの。「私の所にも多くのガン患者さんがおられます。どこかのセミナーで前向きに生きろと言われて落ち込む人もいる(笑)。所詮人間なんてものは悲しい生き物なんです。たくさんの悲しみを背負って生きているものなのです。そこを見据えた上でのプラス思考でなければ、何の役にも立ちませんよ」そういうことをおっしゃったんですね。なるほどと思いました。そういうこともあって、私は昨今のプラス思考主義というものに若干の憂いを抱いているんです(笑)
かといって否定しているわけではありません。「苦しい事はやるな」と言いたいの。
ところが加藤さんの場合、もがいた末のプラス思考ではなく、天然よね(笑)


かとう
ほんと、この性格に感謝してますよ。
でも性格で割り切ってしまえばそれまでです。私はやはり、多くの人たちに元気の「元」を与えていきたいですね。私と一緒に居ると元気になると皆さんがおっしゃいます。それが嬉しい。元気をなくしてしまいそうな人に元気になってもらいたいのです。
元気倶楽部もその趣旨で運営しているんですよ。各種セミナーを企画するのもそのためです。


春田
加藤さんにとって今の活動はすべて通過点である気がしています。
私はあなた自身に早く登壇していただきたい。


夢は総合教育
親も共に育つ環境を目指しています


春田
何歳まで生きる予定?(笑)

かとう
予定ですか!うーん、80才までは生きたいですね。
私の夢は人間教育の場(総合教育のための学校)を創ることなんです。人間を育てる教育の場というのがなかなかありませんから。存分に長生きして理想の学校を建てたいですね。


春田
そうね。医療と教育がまず変らなくちゃね。
私は、かつてなかった医療施設の建設と新たな医療の概念を創造してゆくことが目下の夢であり、目標です。
元気農園がその一翼を少しでも担えるのであれば、もっと工夫したいわね。普通のことしてたんじゃ時間がない。


かとう
ですね。私は、親が意識を変える事が教育には不可欠だと思っています。あれはダメ、これもダメではなくて、心と体と頭を使った学習の場を子供には与えて欲しいですね。そして、躾(しつけ)のことももっと考えていただきたい。

春田
今の時代はどうしてこうも躾が難しいのかしらね。他人事ではないの、私も。

かとう
親が何もかもというのは、限界があります。他人に言われてわかることも多いですしね。
私は教育で悩む親御さんたちのヘルプができればと思っています。



この三次元世界こそが「今」

かとう
最近、精神世界に傾倒してゆく人が大変多いですね。私もそういう方々とのお付き合いが多く、多くのことを学ばせていただいています。ただ、三次元世界のことを忘れて精神世界に没頭するのはどうかと、最近の風潮をみて、そういう危惧を持っていることも確かなんです。春田さんはいかがですか?

春田
そうね・・・通過点でしょうね、やはり。
「スピリチュアル」などと言うけれども、人間は元々スピリチュアルな存在ですから、わざわざ特化するのもどうかと思うんです。スピリチュアルという言葉を特化するのは、どこかで、人間が霊的な存在であることを否定するようなものだからです。霊的である事が特別であるかのような言葉は、いずれ他の言葉に変わってゆくでしょうね。
人々はきっと、精神世界に傾倒してみて三次元世界を知るのではないかしら。右脳を開発してみて、左脳とのバランスに気づくように、です。そういう意味ではどれも大切な通過点であると言うことができるでしょうね。
必要な物は人によって違います。「〜でなければならない」ということは、無いに等しいように思います。

かとう
通過点、ですか。

春田
さきほど言いましたように、加藤さんの今のお仕事も通過点のような気がしています。
そのあたりのことも、次回は大いに語りませんか?楽しみです!





---notes---

元気倶楽部 http://www.genkiclub.jp

mixi-name 元気なゆか(コミュニティー《元気倶楽部》を主宰)


profile

かとう ゆか。
愛知県一宮市在住
元気倶楽部代表・[デトックスサロン元気]経営。
モットーは『明るく・楽しく・元気よく素直に生きる』
2003年6月乳がん・第四期・生存確率30%と宣告される。
2004年3月病気を理由に22年間勤務した学校をめでたく退職。
これからの人生は、病気の体験を生かして人の役に立ちたいと、独立。

五日市剛氏をはじめとする著名人の講演会をプロデュースしている。
その集客力には既に定評があり、人脈の層も厚い。
経営者や医療従事者からの信頼が厚く、今後が大いに期待される女性。
運営する「元気サロン」(愛知県一宮市)には岩盤浴などの設備もあり、人気。

《春田から ひとこと》
キャバクラなどの呼び込みのお兄さんに「お兄ちゃん、寄ってってよ」と声をかけられる由香ちゃん。
「安くしてくれる?」じゃなくて「女性です」と言いましょう(笑)
選手時代は女性ファンに追い回される日々。
しかし本人はイケメン好き。意外な一面・・・・・。
今も花の独身。
集まってくるかわいい教え子達やその子供達まで彼女の家族。
どれほどの時を隔てても、かとう由香は厳しくて暖かい、彼女達の「先生」なのです。



         次回のときめき対談も どうぞ お楽しみに♪


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