●ノルウェーを変えた髭のノラ:男女平等社会はこうしてできた
2010、明石書店

イプセンの『人形の家』から130年あまり、たくさんのノラたちの活躍が、世界でもトップの男女平等を実現した。男女の政治的平等を確立し、女性の社会的進出を後押ししたクォータなど、進んだ社会制度と様々な分野で活躍する女性たちの姿を生き生きと伝える。


まえがき

第1章 クオータは平等社会のエンジン

一 女性40%内閣の衝撃
  ●18人の大臣の中に女性が8人
  ●アファーマティブ・アクションとクオータ

ニ ブルントラント首相と会見
  ●男女平等の秘訣を探しに
  ●男女平等法と白い小さなバッジ
  ●保守中道内閣でも女性は40%以上
  ●個人の問題は政治問題であるPersonal is Political
  ●クリスティン・ハルヴォシェンとの対談
  ●男女平等法は政党を拘束するか
  ●ブルントラント首相にインタビュー
  ●クオータは必要不可欠な制度だった
  ●「彼女を捨ててしまえ!」
  ●労働党のクオータ導入時の議論
  ●1814年の憲法制定国会
  ●女性たちの訓練

三 クオータを初めて実行させた女性
  ●50%クオータを定めた80歳の闘女
  ●「クオータ制を入れないなら党首を引き受けない」
  ●世界の最底辺女性8グループ
  ●ベリット・オース以前
  ●国会の50%を女性にする憲法改正案
  ●傍聴席は満員、議員席はガラガラ
  ●わらの女
  ●「男を消せ!」運動から発展

四 クオータを必要とした政治的土壌
  ●1974年に導入した自由党
  ●ノルウェー初の育休男性議員
  ●自由党初の女性党首
  ●国連女性の地位委員会
  ●輝く星 ギーナ・クローグ
  ●女性の選挙権獲得協会
  ●「女性参政権は家庭を崩壊させる」
  ●スウェーデンからの独立運動
  ●自由党なくして女性参政権は成立しなかった


第2章 虐げられた時代

一 国立女性博物館を訪問
  ●床にはいつくばる女性
  ●ダグニ・ユールの屋敷
  ●資金集め
  ●妊娠中絶をした手術台
  ●シャツの山が語る女の一生
  ●博物館長と市長が豊中市にやってきた

二 自己決定権を求めて
  ●産む、産まないは女性が決める
  ●自己決定権を初めて主張した女性
  ●女性の生のための学校
  ●「妊娠中絶はナチと同じだ」
  ●ノルウェーの政策が国連に

三 支配者が使う5つの手口
  ●あくびをし、ひそひそ話をする
  ●抑圧体験を5つに分類
  ●ベリット・オース講演録「5つの抑圧テクニック」
      第1 無視をする / 第2 からかう / 第3 情報を与えない/ 第4 どっちに 転んでもダメ/ 第5 罪をきせ、恥をかかせる

第3章

女性の政治進出でこう変わった

一 保育園待機児童いまやゼロ
  ●0歳と3歳の子どもを抱えて
  ●保育園に通う子どもが5%だった1973年
  ●日本とそっくりノルウェーの30年前
  ●全国に広がった保育園建設運動

二 鉄は熱いうちに打て
  ●登場人物は弁護士のママと主夫のパパ
  ●ノルウェー教育省、保育園の男女平等に着手
  ●保育園で働く5人に1人を男性に
  ●“お母さん海賊”強い!

三 首相もとったパパ・クオータ
  ●ママは財務省のお役人
  ●妊娠・出産費用はことごとく無料
  ●パパ・クオータ
  ●子ども手当

四 離婚と子どもたちの救済
  ●家族カウンセリング・オフィス
  ●平等・反差別オンブッド、子どもオンブッド
  ●「ママとパパはあなたに話しましたか?」
  ●“新しい大家族”
  ●ハーグ条約

五 女性最多市議会を探訪
  ●地方議会の女性議員37.5%に
  ●1991年の女性最多市議会
  ●お母さんのための素敵な時間手当
  ●1995年の女性最多市議会
  ●シングルマザー市長の両立支援
  ●1999年の女性最多市議会
  ●女性の起業を支援する条例


第4章 自信をつけた女たち

一 女性初!南極点無支援単独踏破
  ●1200キロの一人旅
  ●「男の牙城」を崩す女性
  ●「可愛い女の子はこんなことしない」
  ●12歳の少女の夢
  ●難航したスポンサー探し
  ●強風、吹雪、零下30度の世界
  ●クレパスに転落
  ●クリスマス・イブに南極点到着
  ●女性が夢を実現できる社会

二 経済界に女性重役ラッシュ
  ●ガブリエルセン大臣のクーデター
  ●大手新聞社政治部長でもトークン
  ●親父ネットワークを壊せ
  ●爆弾発言の真相
  ●女性を増やすと会社にプラス
  ●こんな勧告は無意味だ
  ●北欧最大企業の副代表はシングルマザー
  ●北海の海上がママの仕事場
  ●ま、ガンバッテネ、男性諸君!
  ●世界一の女性取締役数へ
  ●男性たちはどう考える?
  ●現政権の財務大臣、貿易・産業大臣に聞く
  ●ノルウェー経営者連盟NHOの決断
  ●野心まんまんの女性たち
  ●必要なのは「男の未来」講座
  ●「そのような統計はとっておりません」の日本


第5章 ルポ・国政選挙2009

一 7党中4党が女性党首
  ●「39.1%でもまだ女性は少なすぎる」
  ●開票前日にオスロ入り
  ●真夜中の党首記者会見
  ●トップ政治家になっても自分らしく
  ●赤緑の勝利と進歩党の躍進
  ●ハンネ=マッテ・ナルッド教授の分析
  ●169議席に3688人も立候補
  ●平等性を大事にした選挙候補者リスト
  ●候補者の負担は1円もない
  ●政党党首が1人でチラシ配り
  ●選挙運動は何でもあり

二 鬚と賃上げ
  ●ナースステーションで党首会議
  ●リーケルンとは
  ●軽く見られる命を預かる仕事
  ●19世紀に始まった賃金闘争
  ●男女平等オンブッドも乗り出す
  ●政府のリーケルン委員会
  ●ポスター作戦第1弾「髭をつけた女性」
  ●第2弾「ナースステーション党首会議」
  ●女性が支える福祉社会
  ●日本は男性100・女性66

三 小さな地方の大きな役割
  ●牛の放牧業は女性の仕事
  ●「女性に投票せよ」の絵
  ●のどかな選挙運動
  ●当選者8人中、女性は3人
  ●オ―レ・グスタフ・ナルッド講演録「政党の地方組織の自立について」
  ●不公平を減らすための特別な議席

四 政治をタブーにしない教育
  ●投票日前に学校で政党討論会
  ●女の子たちが質問攻め
  ●高校の8割が参加
  ●子どもの意見を反映させる装置
  ●子どもオンブッド
  ●本番の投票動向を占う
  ●若者を政治に目覚めさせる

五 新ノルウェー人と選挙
  ●事前投票期間を2カ月半に改正
  ●外国人にも参政権
  ●移民の声を政府に届ける「キム」


第6章 100年遅れを挽回するには

  ●思いがけない転身
  ●期待される特別な役割
  ●男が先で女が後の名簿
  ●男子の求人数は女子の倍
  ●女性のいない日本の議会
  ●ノースリーブは議場にふさわしくない
  ●まーた、男女平等かよ
  ●セクハラでも何でもしてやる
  ●社会党に男はいないのかぁ
  ●ミスコン
  ●ジュネーブ市庁舎で
  ●気にいらないんだよ、お前のやっていることが

注・参考文献
年表:ノルウェー女性の闘いの歩み
あとがき

ISBN978-4-7503-3157-7
262 ページ。写真74枚。図表4枚

 

 


        



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