男女平等オンブッド・三井さん退任
“第二の古里”武生成熟を  セクハラ防止に尽力
 

 男女共同参画を進める武生市の「男女平等オンブッド」を務めた三井マリ子さん(55) (東京都三鷹市在住)が、2年間の任期を終えて退任した。
 企業などの実態 調査や啓発を進めたほか、市職員服務規程にセクハラ防止を盛り込むな ど旗振り役として活躍。「男女がともに暮らしやすい街に」と、〈第二の古里〉の成熟に期待している。
 三井さんは元東京都議の女性問題研究家。二〇〇〇年十一月、市の政策アドバイ ザーに なり、〇二年六月の市男女共同参画条例の制定に尽力。見識と行動力を買われ、条例で市 長の「ご意見番」に位置づけられたオンブッドを委嘱された。
武生での勤務は一か月のうち一週間。その間、市民の相談に乗ったり、セクハラ防止の 企業研修を進めたりと、多忙を極めた。
  ある時、市内の企業に勤める女性から「二人目の子供を妊娠したが、会社を辞めろと言 われた」と相談が寄せられた。直接介入すれば女性の立場が悪くなると思い、その会社を 含む市内の主な企業に育児休業制度について解説した資料を送付。効果があるか心配したが、その後、女性から「育児休暇をとって働き続けることができるようになった」と弾ん だ声で報告があり、疲れも吹き飛んだという。
  市役所の中からまず、男女平等を徹底しようとし、内部の反発に限界を感じたことも。
オンブッド制度の今後について、「監査委員のように独立した機関に位置づけるべき」という。
 しかし、二年間で市長に行った意見具申は、専門相談員の設置など二十三件に上る。「条 例や宣言を眠らせず、実践を促し続けることができた」と振り返る。
 「配偶者間暴力やセクハラ、育児の悩みは女性個人の問題ではなく、政策課題。女性が 仕事と家庭を無理なく両立できる武生にしてほしい。それは男性にとっても住みやすい街 のはず」とエールを送っている。


                        (読売新聞・福井版 2004/10/05朝刊)

注:読売新聞福井支局記者井ノ口麻子さんの取材です。読売地方版はウェブ上で読めませんので、許可をいただき当ホームページに掲載。武生市初代男女平等オンブッドの活動報告や詳細は下記をクリックしてご覧ください(三井記)。
http://www.city.takefu.fukui.jp/office/030/010/danjyo/ombud/danjo_ombud_report4.asp