トランス呼吸法・暗示

やり方の問い合わせが多いので僕の経験を書いてみます。

岩波先生の心理脳内プログラムには、必ずトランス呼吸法をやってくるように言われます。
トランス状態をより深め、体を緩くし、リラックス感を体と脳に条件付けさせ、より無意識レベルで悩み処理ができるようにするツールみたいなものです。
やりかたは至って単純であり簡単です。鼻から吸って、口から吐くというだけです。
それをすることで、脳の原始部分に影響を与えることができます(もちろん体の”芯からの”ゆるみも引き出します)。
岩波先生に脳にトランス状態(強烈な変性意識状態)で条件付けされるとさらに容易になると思います。

暗示はいかに潜在意識に徹底的に入れ込むかということになります。
表面だけにしか届かない暗示ではなく、 もっと深く情動の部分(本能ですね)に強烈に訴えかけることで、
悩みを破壊したり、モチベーションをあげたりします
(ただし、現在は暗示を入れ込む前に、マイナス要因の破壊と処理をしていきます。いきなり暗示の入れ込みはしていきません)

呼吸法や暗示にかかわらず、あらゆることに言えるコツですが、「バカになる」ということに尽きます。

これは良くアドバイスされました。
神経症は「バカになれない」人がなると思います。
知恵と理性でどうにか人生を切り抜けようと”必死に”なってしまうことが、逆効果になっています。
さらに焦りと不安が生まれて、それを打ち消そうと知恵と理性を”必死に”振り絞り、ついには神経症になります。

でも、まだまだ悪循環は終わりません!
神経症を少しでも楽にしようとさらに”利口に”なって、知恵の対策をとってしまいます。
これは岩波先生のいう「悪循環のコピーの連続」です。
ご自分の人生を振り返るとよくわかると思いますが、何の解決策にもならない「コピーの連続」しか神経症を治すためにやっていません。
堂々巡り、ドツボにはまるとはそういうことです。
あらたに神経症の症状が追加されても、それへの対策は前と同じコピーしかしていません。
だからいつまで経っても神経症が治らないわけです。

僕もさんざん同じ思考で、そしてまた不安に飲まれ続けながら生きてきました。
一時しのぎすらできなくなったら、もう安住の地がなくなります。
そこまでいっていたところで、やっと岩波先生に出会えたわけですが、もっと悪循環にもがいていたらどうなっていたんだろうと空恐ろしいです。
狂っていたか、命を粗末にしていたか、超低空飛行の墜落死する寸前のまま、劣等感と絶望を抱えたまま生きていたかもしれません。
本当に出会いって大切だなと思いました。
今は伸び伸びと生きられているのですから。

さて、悩む人は「バカになる」ことができない!
「バカになる」ってどういうことなのかもピンと来ない。
「バカになること」の重要性を本当にわかった時、人生がかなり楽に生きることができると約束していいくらいです。
割り切りがいい人は、知恵を使いません。気持ちの切り替えが簡単にできます。
簡単にできるのは理性で悩みや問題を複雑化していないからです。
複雑化した思考を打破するためには、思いっきりバカになって単純化するか、もっと理性を振り絞って複雑に問題を解くかしかありません。
で、後者をとり続けてきたのが僕であり、神経症になってしまった人です。

前置きはここまでにしておきます。

悩みも呼吸も暗示の入れ込みも、バカになることで最大の効果が発揮されます。
後先考えず、それだけを割り切って無目的にやる。
結果は気にせず、欲深くやらない。状況判断もしない。ただただ呼吸に取り組む。暗示を聞き込む(暗示の場合は感情的にやるといいです)
細かい計算も打算もせず、ただ闇雲に淡々と呼吸をする、暗示を聞き込むことが一番重要です。
そのときこそ、はじめて無意識レベルでの神経症対策ができるようになります。

たまたま呼吸法をしていて、意識が変性してきた人は、どういう時だったか思い出して下さい。
必ず「バカになっている」ときになっているはずです。
「もうどうなってもいいや〜まあバカになってちょっと取り組んでやるか」のときに、一番成果を上げられます。
呼吸や暗示の聞き込みだけで、「バカになるって素晴らしい」という経験値を得られます。
これはいくら教わっても、自分で経験しなくちゃダメです!

もともと理性の塊で感情を抑え込んできた人が神経症になるそうですし、ここらで「バカ・アホになってものごとに対する」ことが必要だと思います。
僕もトランス呼吸が上達して行くにあたって、後先考えず、目的も考えずただ真剣に呼吸バカ、暗示バカになって頑張った分、報われました。
それは岩波先生のトランス状態や暗示への深さがすさまじいぐらいになったことからも、「バカになる」ことが必要だと痛感しました。
いまさら、バカになったところで、本当の痴呆になるわけじゃないから、大丈夫です。
コンディションがいい時って、たまたま難しいことを考えていないときですよね。
まあ、すぐ考え込んで悩みになってしまうわけですが……

思えば、たぐいまれなる実績を上げている研究者にしたって、プロのアスリートだって一心不乱に「バカ」になって頑張ったからこそです。
つねに理性で状況をチェックして、安全か安全でないか、得か不利かを考えすぎて、悩みのドツボにはまるくらいなら、
発想を転換して、呼吸でも生き様でも暗示の聞き込みでも、理性を使わずにやってみたらどうでしょうか。
かならずそちらのほうが成果が上がります。これははっきり断言できます。
もっといえば狂った方がいいです。一心不乱というのは狂うと紙一重ですから。
一時的に狂った方がいいです。だからって永久に狂うわけじゃないですし、神経症にとらわれ続けていることこそ、狂いやすくなるわけだから。

ましてや暗示をはじく一番の障壁は、理性というメンタルブロックです。
トランス状態が深くなるためにも、呼吸による変性意識をさらに深めるためにも、暗示をダイレクトに潜在意識に入れ込むためにも理性<感性・感覚に圧倒的になっていなくてはダメです。
そうでなくては、潜在意識に潜む抑圧原因、悩みの原因は破壊できないし、リセットできないです。

ちょっと話題を変えて、なぜプラスの暗示をいくら自分にかけても効果がないどころか、逆に意識してしまうだけになるのか?です。
そして、マイナス暗示に簡単にかかってしまうのか?
それは感情が重要です。
感情は理性とは正反対に位置しますよね。
岩波先生もよくいっていましたが、常に神経症はマイナス暗示が不安と恐怖と焦りの気持ちによって、ダイレクトに潜在意識に影響を与えてしまっています。
だからどんどん年月とともに考えるだけで悪化していくわけですね。
でも、プラス暗示に対しては感情ではなく理性で取捨選択しようとしてしまってます。
いいものもこれじゃ入らないです。
不安や恐怖に対してだけ、メンタルブロックが外れて簡単に暗示にかかる。もうお笑いの世界です。これでコメディ映画がつくれるほどです(笑)

だから、岩波先生のような達人技で、感情、感覚の世界(本能、無意識レベル)に誘導されて、暗示を入れ込んではじめて効果的な神経症対策ができるわけです。
いかに感情という人間の原始的な本能に訴えかけるかです。
だからバカになることじゃ重要だということに帰結します。

八方ふさがりの状況を打破したいと願ってもできないのは、結局自分の理性が自分を抑圧・圧迫しているからです。
不必要な理性を排除(理性そのものは重要です。いらない理性はいらない!)するために、バカになることを覚えましょう!

そうすると、一気に悩みが氷解してくるはずです。
あとは感情レベルの処理(トラウマ、抑圧)という作業も必要になってきますが、それは次の話です。

強い呼吸をする時があると思います。なぜするかというと、ゆっくりの呼吸よりもバカになれるからです。
バカになりやすいから、どうしてもゆっくりの呼吸法で雑念や状況判断が入り込みやすい人は、趣向を変えて強い呼吸や息を止めてはき出す呼吸を
いれて、バリエーションを豊富にしていきましょう。
マンネリはいけないので、変化と刺激を与えましょう。

あと家では強い呼吸法をやらないでください。
体が硬直し逆効果になります。
岩波先生に言われた時だけやってみてください。

ルーツ分析

ルーツ分析と整理する作業もやっていきます。
おそらく、初回の時に、だいたいの悩みのルーツと現状を書いてくるように岩波先生から指示があると思います。
すらすらかける人はいいけれど、何を書いていっていいかわからない人も多いと思います。
あと分量はどれくらい書いていけばいいのかも迷ったりします。

先生のために書いていくと思いがちですが、それもあるんですが、自分のために書いてくるということの方が大きいです。
岩波先生はちょっと文章の端々を読むだけで、その人の人生がすぐ読み取れるくらいの達人です。
心理状態把握能力やその後の予測に関して、天才的で、一流占い師なんか眼じゃないくらいです。
先生の鋭い読み、予測に驚く人も多いだろーな。

それはともかく、自分でまず己を知るために書きます。
意外に自分のことはわかっていません。
ましてや、自分の都合の悪いこと、辛いことは目を背けがちです。
目をそらして生きていた方がとりあえずは楽なんだけど、実は自分の不都合なことに向き合う勇気を持った方が
絶対神経症や悩み克服には有利です!

トラウマになるぐらいのことでも、しっかりと直視していけば、だんだんとなれていって、自分のルーツ分析を読んでも落ち込まなくなります。
トラウマと自分の過去が昇華されていくわけです。
これは体験として言えます。僕のサイトでも体験記を書いていますが、みんな克服した人は自分の過去に真摯に向き合った人だと思います。
嫌なことを心の底に押しつぶしたまま生きると、どういうことになるかというと……
原因不明の焦燥感、イライラ感、不安感、恐怖感が襲ってくることになります。
僕も気が収まらなくなって、このままいったら狂うのじゃないかと思ったことがあります。
自分の経験だと20代に入ると、一気に不安感が何をしていないのに襲われました。
一日一時間一分一秒が落ち着かなくなりました。

いまは全くそんなことはなくなっていますが、それは原因不明の不安感というものが、実は抑圧していたところにあったわけです。
それを明るみに出して、昇華してあげないと、落ち着いて息を吸うことすらできなくなります。(たぶんそうなっている人も多いんじゃ?)

そのためにはルーツ分析と意識の変容状態(トランス)下での感情抑圧発散作業が有効でした。
だから、ルーツ分析は何のためにするかというと、まずはしっかりと悩みの原因を分析していって、今の現状はどういう流れから起きて、更に強化されてきたのか
しっかりと知ることです。

たとえば、25歳だとします。25歳の今、どういう悩みで苦しんでいるのか分析します。そして整理して下さい。
では、その症状は24歳の時にはあったか? 分析します。では、23歳の時は? 高校生の時は?
逆に症状がなかった時はいつ頃か?
もし症状が始まったのが15歳だとしたら、何がきっかけだったのか? それらがどういう風に強化されていったのか?
15歳以前に、症状が始まる兆候はあったのか? いつごろから? 何がきっかけ?
どんどん自分の過去をさかのぼっていきます。症状がどのような出来事やトラウマがきっかけで強化されていって、 今の状態にリンクしているのか把握していきます。
友達関係? 親友の裏切り? いじめ? 担任の自分への態度? 親の厳しいしつけ? 過保護? ネグレクト? 虐待? 愛情不足? 無菌室での成長?
おそらく、一つのきっかけだけで、今の症状につながっているわけではないと思います。
あるきっかけがあったとして、その出来事がその後の自分の行動と思考にどのような悪影響を与えたか? そのときの自分の感情はどうだったのか?
恐怖や不安をさらに助長してしまったきっかけは?

もし頭に霞がかかってよく原因がつかめない人(そうじゃない人でも)は、どういう家庭環境で育ったかも重要です。
親の考え方やしつけ方、教育、発言、行動に知らず知らず良くも悪くも影響を受けているのが子供です。
親がいい親でも、症状につながってしまう何かきっかけはなかったかなど分析して下さい。
意外に、その後の自分の感情や思考が、幼児期からの家庭環境の影響に左右されていることが多いです。
人目や世間を気にしてしまうとか、完璧主義者だとか、努力しても褒めてもらえなかったとか、愛情などの感情を表すのが下手な親だったとか、
自分の存在を全否定するような強圧的な親だったとか、家庭環境で形成される性格は強固です。それがその後の自分の生き方が効率悪く、生きづらいなと
感じさせてしまう要因になったりします。

あと、自分はずっとどういうふうにものごとをとらえて、どういうふうに感じて、どんな感情を持ちながら生きてきたかを分析するのもいいです。
感情には悪い感情と良い感情があります。そして感情がなかったという「感情」もあります。
それらの形成原因を分析してください。
なぜ感情がなくなったのか? 不安と恐怖の感情を誰よりも持ちやすくなったルーツなどです。
人間は感情の生き物なので、理性では太刀打ちできません。
だから感情を特に当時はどういうものだったのか分析して、整理して下さい。

ルーツ分析はメモ書きでもいいですし、ワープロでもいいです。
いつでも付け足せるようにしてください。
あとから思い出すことが多いからです。

ちなみに僕は箇条書きで書いていきました。

最終的に、「自分はこういう風に生きてきたんだから、こういう悩みに陥って当たり前だったんだ!」と強く太く理解できると良いです。
一本の太い線で過去と現在がつながる感じです。
こくなると、僕はすごくホッとできました。同時に未来へのやる気が湧いて出てきました。
つらさ、かなしさを通り越してです。

原因を知ることは、悩みを和らげる効果があります。
心に余裕が出てきます。
そして、今の現状の悩みの免罪符になりました。
生きる上で不都合なこの症状は、「なって当たり前だし、他の人でもならない方がおかしいのだから」という自己肯定感です。
自己否定しそうになったときは、そんな感じで気持ちを切り換えていました。
なって当然の症状なんだから、騒ぐことじゃないわけです。
気持ちに余裕が出ますよ。

そのためのルーツ分析でもあります。

これも注意点があります。
岩波先生に言われた時だけやることです。
あとは現在は特にそうですが、深いトランス状態に入ったあとに嫌な出来事や過去のルーツや原因をおもいうかべることで、トラウマ処理やルーツ処理をしていきます。
それ以外の普通の意識の時に、嫌なことやルーツを分析しようとすると落ち込むだけです。

トランス状態の凄いところは、深まれば深まるほど、たくさんの気づきに至ることです。
その気づきはとても貴重です。
たくさん考えて考えて至る答えではなく、自動的にポンと浮かぶ答えだから、より真実にちかいです。
僕にもそういう気づきがたくさんありました。
それごとに心が軽くなっていきました。
何年ぶりにホッと出来たり、生きる希望が芽生えたり、ものすごくモチベーションが上がったり、心にもやもやしていたものが氷解していったり、スーッと心が落ち着いたり、妙に余裕が出たり、涙が出てきたり、悔しさが出てきて負けれいられないぞとプラスにエネルギーが転化できたり、僕に必要なキーワードが見つかったり、こう生きるんだという自覚が芽生えたり、ぱっと思いついただけでもこれだけの気づきとそこから派生した感情があります。

他に受けていた人も、その気づきとともに心がすっかり現れたようになり、日毎に自信を得たりしていってました。
これは通われた人なら他の人がそうなっているのを見て、早く自分もそうなりたいと願うと思います。
それはしっかり訓練を言われた以上にやってきたら誰だって可能です。
バカになって阿呆になって頑張れば誰だってできる、というのが岩波先生の心理脳内プログラムのすごいところです。
他では頑張ってもあるライン以上は行かないし、そもそも効果のコの字も全く感じられないところがほとんどなのだから、プログラムを受ける以上、ちょっと頑張って取り組んでみてください。

感動を必ず味わえるし、生きている喜びまで感じなくて、何のために生まれてきたかわかりません。
世の中は絶望や不安だらけではありません。
たくさんの喜びと感動が待ち受けてます。
どちらを選ぶかは、やっぱり自分自身の意識と考え方に寄ります。
立派な凄いプログラムがあるのだから、あとはやるだけです。
出口が見えないままやるわけじゃありません。
多くの先人が人生を取り戻し、感動できるようになっています。
先人・先輩ができているのだから、あなたにできないわけはありません。
「でも、しかし、私の場合は・・・・・・」なんて思考は捨てて、「あの人にもできるなら私にできないわけじゃない」という気持ちで取り組んでみてください!

 

最後に

呼吸法、ルーツ分析、暗示、それぞれ単体で自分の力でやっても、少しマシになるだけで、根本の原因まで破壊できません。
やはり、岩波先生という凄腕の専門家のもとで反れを殺らなくてはいけないと思います。
自力で神経症を解決できる範囲は、かなり狭いものです。
でも、これらの訓練は、岩波先生のもとでやりぬいたら、本当に劇的に神経症が根っこから破壊されていきます。
頑張ってください!

 

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