多摩川に架かる橋

 多摩川は、東京都西部で接する山梨県塩山市に少し入ったところを源流にして、およそ140km下流で東京湾に注いでいます。

  江戸時代には、多摩川の水を羽村の堰(羽村市)から取水し、人工の玉川上水と呼ぶ水路を42km経由して、江戸のまちに飲料水が供給された歴史を持っています。現在も、昭和32年に完成した奥多摩湖(小河内ダム)が東京の水瓶の一つになっており、貴重な水源の川です。また、火事の多い江戸のまちに、上流の木材を筏で供給したり、関東大震災の復興では玉川砂利と呼ばれた建設資材を供給するなど、江戸・東京に住む人々の生活に深く係わってきました。
 奥多摩湖周辺の景勝地をはじめ、湖から下流の青梅市付近まで続く渓谷は、渓流釣りや紅葉狩り、家族でのキャンプなど、身近な都民のレクレイションの場を提供しています。 今日、この多摩川上流部の渓谷には、谷を渡る美しい橋景色が沢山見られます。

 青梅市付近から下流に向かい、秋川や浅川が合流して川幅も広がったあたりからを中流部と呼びますが、かつて「日野の渡し」や、「関戸の渡し」、或いは「是政の渡し」などがあったところで、今はその名称を継承した橋が架かっています。しかし、急速な市街化などを背景に、これら従来の橋では横断する交通需要に対応できず、橋詰めでの慢性的な渋滞を解消するため、計画的に集中整備が進められています。
 一方、中流部でも水質の改善が進み、橋上から直接魚影が見られたり、中洲や岸辺には野鳥も集まり、散歩やジョギングの人々を楽しませています。

 川崎市街地との境界を流れる下流部には、初代の橋が慶長5年(1600年)に架けられたと言う東海道の六郷大橋をはじめ、丸子橋や大師橋など、古くから東西の往来や物流を担った著名な橋が並んでいます。これらの橋も、老朽化や近年の交通需要に対応して、架け替えが行われています。
 また、広がった河川敷には野球場やサッカー場などが設けられ貴重なスポーツ広場を提供しています。

 このような多摩川には、現在、下図のように、道路橋がおよそ50橋あり、それぞれに周辺の地形や景観に相応しく架けられています。

 





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