他力じゃダメ

1999年8月24日ABCテレビ(テレビ朝日系)田原総一郎スペシャル2時より3時20分までテーマ「あなたは今幸せですか」「あなたはこの日本が好きですか」をみて
対談相手は石原慎太郎・野坂昭如・小林よしのり・佐高信・田中真起子・西部遇・大島渚他
  途中から見たのですが、一対一のインタビュー形式でした。番組は生放送ではありませんでした。
前後いろいろ話されたとおもいますが、その発言にびっくりしました。
現在は東京都知事であり作家、元議員である方が浄土真宗の根本の教えである「他力本願の教え」が 過った使用をされたのか、又自負されて言われたのか堂々と断言されたことに憤慨いたしました。
連研読本でもこれは大きな間違いであると書かれてあります。他力とは如来の本願力と示されています。
大きな間違いは本山としても強く抗議をしていただきたいと思います。
しかし、文芸春秋6月五木寛之氏と石原慎太郎氏との対談を読むと、「その言葉は知って使っておられます。本願寺系の人から手紙を頂き抗議を聞いているのですが、僕はあえて悪い意味で使っている」と堂々と発言されています。
3月の対談で五木氏が親鸞聖人蓮如上人のことを話しているにもかかわらす゜、その方が分かり易いと独断と辺見でもっていつまでも(7月30日TV・8月28日TV)での発言は本山としてど対処していくのか。総長の名をもって抗議をしていただきたい。また東京には築地会がありますが都民には浄土真宗の御門徒も多くおられます。知って知らぬふりは出来ないとおもいます。
  また今夏本願寺新報のお盆特集号では「他力」でした。真実の教えが歪んで伝えられています。
どうか宗門がこれで良いのかお便りしたしだいです。
1999年9月12日
東京都庁のページ、知事へのメールも出せます。http://www.metro.tokyo.jp/



この間知り合いの寺に遊びに行ったら、坊守(住職の奥さんのこと)さんが、立腹しながら 上記の文を見せてくれた。
坊守さんが一人であちこちにアプローチをしても良い返事がもらえないので、イライラしておられる ようでした。
政治的なものをさっ引いて抗議文を出すぐらいなことは出来ないものだろうか?
「往生した」という表現は元禄時代から、困った時に使うようになったらしい、そして「他力本願」の 誤用は戦後からのようである。真宗の三本柱と言われている、「往生浄土」「他力本願」「悪人正機」の 内2つまでが誤用されようとしています。私たちはやはり抗議するべきでは無いだろうか。
※坊守という言葉は、どうも抵抗あります。かといって別の言葉が思いつかないのでそのまま使ってます。


以下の文は、1982年に本願寺から出た『宗教情報「他力本願誤用問題特集」』に掲載された、誤用に対する啓発のハガキの内容です、左は文面、右は映像でGIFでハガキの2倍で創りました、二分の一に縮小して印刷してご使用になります。

謹啓  貴台におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、さる    月    日、貴社の (                         )に おきまして「他力本願」という言葉が使われていますが、このことにつきまして ご理解を賜りたく書状を差し上げる次第であります。
実は、この「他力本願」という言葉は、私たちが宗祖と仰ぎます親鸞聖人の教え の中で、もっとも根本的な教えにかかわる言葉であり、私たちが救われる根源を あらわす言葉であります。
つまり、「他力本願」の他力とは、人間の他力主義ということではなく、本願と は私たち人間の主義主張とか、欲求をさすものではなく、他力とは「阿弥陀仏の 本願力」であり、本願とは、「阿弥陀仏の願い」ということであります。
それは「無責任な他人まかせ」というようなことではないのであります。
「他力本願」を根本の教えと仰ぐ私たちにとりまして、その本来の意味が間違って 使われることに耐えがたきものがあり又、社会に大きな影響力を持つ報道関係や 講演会で使われますことには、宗数そのものの存在を問われる程の危惧さえ感じる ものであります。
何卒、以上のことをご理解いただき、今後の貴殿の職務におかれまして、 このことをご配慮賜わりますようお願い申しあげます。
合掌

    年    月    日

殿
他力誤用抗議文



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