各位様 

 「還浄」の問題は、「還浄運動」も含めて、真宗の根幹にかかわる問題であります。このような運動がすすめられ、還浄と言う言葉が真宗の用語として定着しますなら、真宗は、も早、完全に、民俗宗教に転落してしまうことは明らからであります。そのようなことでありますから、私の提案なり行動に関心を持ち、御心をよせていただきました皆さまに厚く御礼申し上げます。

 さて、私の行動は、現時点で、一応の成果があったと認められますので、今後、新たな行動によって展開をすべきことになりました。そこで、二月七日付けの当局に対する申し入れ書を御届けして、現在までの活動の締めくくりとし、今後の活動の方針を御伝えして、今後も、より一層の御支持を御願いする次第であります。

 はなはだ重要な問題であるにもかかわりませず、交渉が困難をきわめましたのは事実であります。その原因は、それぞれの窓口を通過しますとき、門番がいまして、本願寺の権威なり自分の職権を傘にきて、こちらの尋ねることをはぐらかしたり、拒もうとして、聞くものの身になって取り上げ、答えようとしないからであります。

 そして、そうしたことは、ある部門では相談のうえ、私の申し出をあしらっていますから、本願寺の体質でもあることが私には解りました。こうした状況につきましては、同時に御届け致します「申し入れ書」で大体御解り願えると思いますが、何れ機会を改めて詳しく申し上げることに致します。

 ところで、交渉は、現在は一応の成果を見ましたので、新しく行動すると申し上げましたが、それは、窓口の者や当局が、本願寺の権威だとか職権をかさにきて、私をはぐらかしたり、たぶらかしたり出来なくなり、私も含めましてそれぞれが一対一で対応できるという状態にまで持ち込めたからであります。それでも、この状態を継続して維持するためには、まだ、相当な手立てと努力が必要であることは申すまでもないことであります。

これから、そのようなことをいたしますが、しかし、私は事を荒立てるのを目的とはしていません。教団の腐敗体質は、『真宗聖典』の勝手に書き換えたりする程でありますから、黒い霧疑惑の絶え間がありません。それぞれについて、私は公表出来る、ある程度の知識を持っています。それらは、早急に解明されるべきであり、その結果については公表されるべきであります。そして、その作業は私がしますよりも、教団がすべきであります。今までに、私はいろいろなことを教団に提案しました。あとは、教団の自浄に作用に期待するばかりであります。しかし、教団に自浄作用がありません場合には仕方ありません。強硬手段に訴えるばかりであります。

 その強硬手段を御知らせして、今回の通信を終わります。私は努力して参りました。老人の半病人が住職業をつとめながらですから、なみたいていのことではありませんでした。それでも、教団当局が動かないなら、教団当局の拠点に一挙に迫るしかありません。それで、教団当局に自浄作用がないと認められたなら、私は北山別院住職を墓地造成疑惑で監正局に提訴します。岐阜黒野別院事件での公金詐取事件で岐阜別院の輪番は法廷に立たされました。同じ苦痛を知ってもらい、償いをしてもらいたいからです。もし、監正局が取り上げなかったら、公法廷に場が移るだけであります。しかし、そうはならないと思います。かって、この国では「国体護持(万世一系の天皇の地位を護り維持する)」のために多くの民・百姓の犠牲を強いました。空襲は敗戦の年の二月からであります。多くの人が家や財産を失いました。また、十五年にわたる十五年戦争の、直接の戦死者は、敗戦の年の五月から半数をこしています。政府当局や本人が国体護のためにやったことでした。この教団でも、それと同じように、岐阜別院の住職の権威のために、そしてまた、北山別院住職の権威のためにということで、腐敗体質が醸成され、数々の背任行為も黙認されて来ました。そして、そのことで誰よりも教団当局は苦汁を飲んでいるからです。

 どうなりますか、大きく目を見開いて見はっていて下さい。皆さんがそうして下さいますと、私は誘惑に負けずにすみますし、念仏者の生きる証しを世に示すことが出来ますから。

それでは、ごきげんよう。

 

2000年2月7日  尺一顕正