本 願 寺 へ の 申 し 入 れ
改めて、申し入れ
10月12日
浄土真宗本願寺派総長
 武野以徳様
 
備後靖国問題を考える念仏者の会・事務局 
小 武 正 教



   前略
  別紙の「NHKへの『申入書』」にありますように、2002年10月15日放送予定のプロジェクトXにて「中国砂漠 執念の緑化」として遠山鳥取大学名誉教授を取り上げられることにNHKに対し抗議の申し入れをいたしました。
  私たち備後靖国問題を考える念仏者の会としては、すでに遠山氏の本願寺での講演(2000年3月17日)に対し同年7月8日に本願寺に「公開質問状」を出し、「浄土真宗本願寺派研修部長北浦思朗様より『7月8日付貴会より提出されました「公開質問状」につきましては、全総局員の閲覧に供し、確かにその趣旨を承りました。就きましては、この度の貴会のご指摘を十分に踏まえて、今後の宗務を推進していく所存でありますので、ご了承下さいますようお願い申し上げます」とのご返答を頂いております。
  しかし、その後遠山氏の講演によって流布された歴史認識・靖国観について何らかの手だてがされたとは聞かず、さらに遠山氏に共鳴する形で進められている本願寺僧侶有志の活動「アミダの森」の本願寺新報等の本願寺の広報誌にも、その後の記事内容に一向に「指摘を踏まえた成果」が反映されていないことにいささか不審の念を抱いております。
  この度、NHKの番組で遠山氏の「砂漠の緑化」が取り上げられると聞き、言うまでもないことですが、本願寺がこれをよい機会として「遠山氏のすすめる砂漠の緑化」に協力している「アミダの森」の宣伝とされないことを、念の為改めて申し入れをしておきます。
  なお蛇足ですが、NHKは私の最初の電話への申しいれ(10月11日)に対しては、制作担当ディレクターにより同日電話をいただき、「遠山氏の状況について十分には把握していなかったこと」など、話しの内容はともかく、丁寧な対応であったことを申し添え、本願寺もかくあってほしいと願っております。

 


 
 
N H K へ の 申 し 入 れ
申し入れ
2002年10月11日
NHK様
  
西善寺住職 小武正教
(備後靖国問題を考える念仏者の会・事務局)

  前略
  10月15日NHK放送予定の番組・プロジェクトX「中国砂漠 執念の緑化」の企画について申し入れいたします。
  NHKの番組情報誌「ステラ」で10月15日のプロジェクトXに、上記のタイトルにて、日本砂漠緑化協会会長の遠山正瑛・鳥取大学名誉教授が取り上げられることを知り大変驚いております。
  なぜならば、遠山氏の 砂漠緑化の活動が、戦前の「大東亜共栄圏構想」の延長線であり、日中間の歴史認識からすれば、戦前の日本の国家体制のものそのものの発想で活動を行っておられることに大変な疑問をもっております。
  同封いたしました遠山氏の講演録は、2000年3月17日に浄土真宗本願寺(西本願寺)の会場で行われたものです。ご自身の口から、「砂漠の緑化」は「大東亜共栄圏」の実践であり、「満州国建国・『北支事変』」は「仕方なかったもの」とし、さらには「慰安婦問題、南京虐殺問題」の否定、「靖国公式参拝」への肯定と、問題性は枚挙にいとまありません。そして、問題はこうした戦前と全く同じ思想を持って、中国において「砂漠緑化運動」をすすめていく欺瞞的態度であります。

   言うまでもなく、遠山氏は「砂漠緑化協会の会長」として、中国の緑化問題に関わってこのプロジェクトを率いてきたわけですから、それは遠山氏個人の思想ですというわけにはいかないことは言うまでもありません。
    このたびNHK の番組において、その活動を表面的に見て評価し、取り上げることは、公共放送としてふさわしくないことであり、後々大きな禍根を残すことになると思います。
  ご再考いただきますよう、申し入れるものです。



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