(資料)

非戦・ヤスクニの課題に関する、

各教区基幹運動推進委員会よりの報告書

集計表

 総局が「国立追悼施設」の問題について、全教区基幹運動推進委員会に実施したアンケート。
(8月22日付基幹運動本部発信、9月10日締め切り)

(設問)
1,首相及び閣僚の靖国神社公式参拝中止を求めることについて
2,国による新たな追悼・平和祈念のための施設に関して
3,「新しい国立追悼施設をつくる会」が小泉内閣総理大臣に提出した「首相の靖国神社公式参拝中止と新しい国立追悼施設の建立を要請する申し入れ書」の内容等について
4,その他(意見や提言)
 

アンケートの結果

◎アンケートの集計 「問1 首相及び閣僚の靖国神社公式参拝中止を求めることについて」
全32教区(内1回開教地)の内、この設問への回答があったのは31。その全部が公式参拝中止を求めることを当然と、継続して行うべきという意見であった。

◎アンケートの集計 「問2 国による新たな追悼・平和祈念のための施設に関して」
全32教区(内1回開教地)の内、「国によるあらたな追悼・平和祈念のための施設」は「必要なし」という意見をハッキリと述べた教区は、23教区(72%)、賛否両論を併記して述べた教区は7教区(22%)、賛成意見のみは0教区(0%)、現状では判断出来ない、まとまらずとした教区は2教区(6%)という結果となっている。

(多かった意見)
*第二の靖国神社を別につくることになりかねない。
*国の関与する施設は作るべきではない。 
*千鳥か淵墓苑を充実させていくべき。 

◎アンケートの集計 「問3 〈新しい国立追悼施設をつくる会〉が提出した「申し入れ」の内容について」 
全32教区(内1回開教地)の内、反対という意見をハッキリとのべたのは24教区(75%)、賛否両論を併記して述べたものは5教区(16%)、賛成のみ1教区(3%)、意見無し、判断できず2教区(6%)という結果となっている。

(多かった意見) 
*有事法制が国会で審議されている状況の中で、国立の追悼施設はいかに条件をつけによとも「国立」に賛成という点のみ利用されていく。 
※総局の手法について 
*「つくる」会への入会の経緯が不透明で、宗門全体のコンセンサスを得ないまま、総局の独断・専攻で行われた。 
*まず「つくる会」から脱会し、そして宗門内の意見を集約すべきである。 
*「真宗教団連合」などと共同歩調をとるべきである。

◎その他の意見

32の全アンケートに共通する意見は、「総長が入会をしといて、後でアンケートをとるということは手続きが逆である」「宗門内で論議も決議もなしに総長の入会はおかしい」「総長の独断専行で行うことは許されない」とい点に決定的な問題があるということである。唯一「つくる会」の提案に賛成をした1教区においても「手続きに問題あり」という意見であり、一端総長は「つくる会」より脱会して教団内で一から論議をやり直すということが全体の意見であるといえよう。
  また次に中央相談員を総局が休職としたことは問題があるという抗議の意見が3分の1以上の教区から寄せられている。
 
●アンケートの総論
 各教区の基推に対して行われたアンケートの結果は、総局がゴリ押ししようとする「つくる会」での「国立追悼施設」の提言に対して、ハッキリと反対の意見が述べられたわけである。圧倒的に反対としたものだけでも70%をゆうに超え、両論ありとした教区の半分を加えると80% 以上が反対の意志表示をしたのである。しかも、総局のやり方においては、100% がハッキリと「NO=」を突きつけた結果となった。 総局は自らが実施した教区の意見に謙虚に耳を傾け従うべきである。もしこれだけの各教区の意思表示を全く無視して、なおかつ「つくる会」への加入を抗弁しつづけるならば、総局は教団の宗門人のための総局ではなくなってしまっていること自ら宣言するようなものである。
 では総局の意見に対し反対を述べる中で、具体的提案として「現在行っている千鳥が淵法要の充実」「千鳥理が淵墓苑の充実」がかなりの教区から出されており、そこらへんが22回の千鳥が淵全戦没者追悼法要を勤めてきた本願寺派の共通認識であるということがいえよう。
 総局はみずからが行ったこのアンケート調査の結果が、総局の意図したものと全く違ったものであったとしてもすみやかに公開すべきであるというもっともな意見もあったことを最後につけくわえておきたい。 

※補足
 総局の指示で行われたアンケートは、みごとに総局の意図したものと違って、全く皮肉にも宗門の進めてきた基幹運動「ヤスクニ」問題への成果を如実に示す結果となったといえよう。 

*無言の圧力の下でのアンケート調査
 今回のアンケートは、総局からすれば一言で言えば、「総局の結論を追認させる」はずのものであった。 「宗務員規定」を大上段に振りかざし、中央相談員全員が休職を命じられ、全国の組長(組基推会長)に、総局からの中央相談員連名の文章に惑わされないようにというものさえ出される中で、無言の圧力を各教区の教務所長・基推委員にかける中で取られた、いわば異様な状況の下でのアンケート調査であった。 しかも総局より送られてきた資料は、「新しい国立追悼施設を作る会」の資料とそれに賛成するために総局の用意したもののみ、教団の様々な団体から出された反対意見、そして新聞資料などは一切ないという、総局の言う「拓かれた教団」とは全く逆のものであった。

* 誘導的設問の仕方 
  4つの設問も極めて誘導的に設定されている。1として、誰もが当然とするであろう「首相及び閣僚の靖国神社公式参拝の中止を求めること」を第一にもってきて、次にそのために「国による新たな追悼・平和祈念のための施設」について意見をもとめ、3番目に「新しい国立追悼施設を作る会」への賛同を求めるという手順になっている。「公式参拝の中止」を求めるということをテコに、今「国による新たな追悼・平和祈念のための施設」へという論理展開の無理な部分を、20年前に行っていた真宗教団連合の文章を引っ張りだしたり、御門主の千鳥が淵でのご法話を都合のいいように引用すれば、誤魔化せるという思いは大きく当てが外れたということであろう。なせ゛そうした無理なことがまかり通ると総局が考えたかという根底には、今日まで進めてきた宗派の基幹運動そのものを、総局が見誤っていたということがあるのではないか。 総局のこうした設問の仕方、進め方の背景には、「宗門人は日和見的で、しょせん力に屈する」なとどいう傲慢な思いが感じられてならない。
 

各教区のアンケート結果表

(○設問にさんせい。×設問に反対。△両論あり。?まとまらない、他)

 
 
  1

 2

 3

01
 
当然  
 
必要ない大半、一部検討  ×
 
第二のヤスクニとなる ×
 
手続きに疑問
論議をつくせ
02
 
当然  
 
新しい施設全員反対    ×
平和祈念に限って1名賛成のみ
反対         ×
権力にすりよるのは困る
手続きが問題
中央相談員の件
03
 
当然  
 
必要ない 4意見    
必要   3意見 他 2意見
反対 2意見     
賛成 4意見
手続きの問題
これから論議を
04
 
当然  
 
必要ない        ×
 
反対 6意見     ×
賛成 2意見
教区報告の公開
 
05
 
当然  
 
必要なし        ×
 
独断専行       ×
 
手続きの問題
 
06
 
当然  
 
現状では判断できない  ?          
一端の脱会を求めて、論議を始める       ×
 

 
07
 
当然  
 
論議をつくせ
両方の意見       
今のままでは疑問   ×
 
脱会して再度議論
中央相談員の件
08
 

 

当然  
 

 

必要なし        ×
 

 

反対         ×
 

 

独断専行
他派との連携なし
詳細な公表
中央相談員の件
09
 
当然  
 
必要          
千鳥か淵の拡充
賛成         
 
手続きには問題
 
10
 
当然  
 
反対します       ×
 
反対します      ×
 
論議不十分
中央相談員の件
11
 
当然  
 
両論あり        
 
両論あり       
 
論議
中央相談員の件
12
 
当然  
 
必要なし        ×
 
反対         ×
白紙撤回
中央相談員の件
 
13
 
当然  
 
反対します       ×
賛成の少数意見
反対         ×
 
手続きが逆
 
14
 
当然  
 
反対します       ×
 
反対         ×
 
手続きが逆
 
15
 
当然  
 
反対します       ×
 
反対         ×
 
手続き
中央相談員の件
16
 
当然  
 
憂慮し、必要性を感じない×
 
全体的に反対意見が大勢×
 
 

 
17
 
当然  
 
反対します       ×
 
反対します      ×
 
手続きが逆、脱会
中央相談員の件
18
 
意見書いてなし
まとまらず       ?
 
           ?
 
 

 
19

 

当然  

 

反対します       ×

 

内容賛否両論     
手続き不十分 全員  ×
 
中央相談員の件 
両論あり
 
20
 
当然  
 
両論あり        
 
             
総局も中央相談員も問題あり
21
 
当然  
 
反対します       ×
 
反対します      ×
 
手続きに問題
 
22
 
当然  
 
反対します       ×
 
内容を検討する以前の問題
が多すぎる      ×
 

 
23
 
当然  
 
反対します       ×
 
反対します      ×
手続きが逆
脱会を
 
24
 
当然 
 
両論         
十分に論議
問題がある      ×
 
中央相談員の件
 
25
 
当然 
 
必要ない        ×
 
反対です       ×
 
千鳥が淵の法要の拡充充実をこそ。
26
 
当然 
 
必要ない        ×
 
手続きが逆      ×
撤回して論議を。
 

 
27
 
当然 
 
現在の千鳥が淵の拡充  ×
 
申入書の撤回    ×
改めての論議
独断専行
 
28
 
当然 
 
現在の千鳥か淵の拡充  ×
 
集約できず
意見としては反対のみ ×
 

 
29
 
当然 
 
必要ない        ×
 
集約できず
意見としては反対のみ ×
手続きが逆
 
30
 
当然 
 
千鳥か淵墓苑の徹底を  
意見としては、反対多数 ×
まず論議を      
 
 

 
31
 
当然 
 
反対します       ×
 
危惧します      ×
 
まず撤回すべき
 
32
 
当然 
 
両論あり        
 
意見なし       ?
 
 

 
 

※なおこの集計は、真宗遺族会・反靖国連帯会議が、独自に資料を分析したものです。 
 

真宗遺族会・反靖連の方々独自を集計された資料を提供して頂きました。


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