緊 急 意 見 書

      浄土真宗本願寺派宗務総長・武野以徳様外内局一同様宗会議長・石上智康様   
平成14年6月28日
全日本仏教会・信教の自由に関する委員会・委員
真言宗豊山派・泉福寺住職
弁護士   岡田弘隆

    前略、当職は、全日本仏教会・信教の自由に関する委員会の委員をしているものであります。また全仏加盟の真言宗豊山派の東京の一寺院の住職でもあります。
   さて、緊急のことなので、多少前段は省いて、当職の意見を申し上げます。

   1、「新しい国立墓苑をつくる会」の立ち上げについて

      別紙資料4枚は、当職が入手した「新しい国立墓苑をつくる会」準備会(第1回)関係の資料です。
1枚目は、6月5日の会合の次第です。   2枚目は、「設立の主旨(案)」です。   3枚目は、「出席者名簿一覧」です。この外にも出席者はあったようですが。   4枚目は、「呼ぴかけ人(ご依頼先)一覧」とあるものです。
   この4枚の資料は、大変雄弁な資料でして、特に雄弁なものは3枚目と4枚目の名前の間の違いです。
   この企画のそもそもの発起人は、この名前の違いの中に見事に現れていることです。
   その違いの方々はだれでしょうか。
   それは、石上智康氏と自民党外のオブザーバー諸氏と事務局・司会の清水雅人氏です。
   要するに、この方々が、この会の実質的な設立発起人いわばフィクサー役であるということです。

   2、浄土真宗本願寺派の立場と整合するのか

      目下、有事立法3法案が国会に上程されて、平和を誓った日本国憲法を全くないがしろにするような事態になろうとしています。
   有事立法の先には、当然新たな戦死者が予定されています。
   その新たな戦死者の受け皿として、靖国神社でよいのかが、官房長官のもとでの懇談会です。事態はそこまで進んでいるのです。ですから、真宗大谷派の宗会は先に有事3法案に反対の意思表示を行いました。真宗大谷派だけではありません。様々な立場の宗教者が今回の法案に危倶の念を抱いて、疑問と反対の意思表示を行っています。
   また、それより以前に、真宗本願寺派を含む多くの仏教教団が、先の大戦での戦争協力への反省と幟悔の声明を出してきたこともご承知のことでしょう。
   その戦争協力への反省と繊悔の真価が、今新たな有事3法案を前にして、問われている最中にあります。
   そのような事態の最中に、しかも有事3法案に合わせて、新たな戦死者を葬る国立墓苑の準備としての、第2の靖国神社を造る策動・画策に、何ゆえに宗会議長という貴方・石上智康氏が、仏教者である貴方が、しかも一宗を代表するような貴方が、実質的企画者として加わるのでしょうか。ここが第一の最も不可思議な疑問です。
   そのような方向は、これまでの浄土真宗本願寺派の立場とは、絶対に相いれないものではないでしょうか。この点を、今度考えていただき、今からでも遅いと言うことはありませんので、この会から身を引いていただきたく、ここで改めて強く申し入れるものです。
   また、真宗本願寺派の宗会議員の諸先生には、そのような行動をしている方が議会の代表であり、それを議会に何も諮らずに議長の肩書を利用して行動していることを、一体どのようにお考えなのでしょうか。
   こんなことは、他宗派の者に言われる筋合いではないことは百も承知のうえで、今回は言わないわけにいかないことをご了解ください。この問題は、日本の仏教徒共通の焦眉の問題ですので、特に厚かましくも申し入れをしているものです。
   ですから、宗会議員の話先生には、何らかのお力を発揮していただきまして、真宗本願寺派の不名誉とならないためにも、また今後の戦死者の先導役とならないためにも、是非とも、この「新しい自立墓苑をつくる会」の設立が頓挫するように、お働きいただきたいと、心よりお願い申し上げます。
   また、宗務総長様には、議長殿が積極派でやっておられることではありましょうが、宗派としての態度は未定でありましょうから、何よりもこの新しい会に参加するかどうかは、宗派としては態度未定でありましょうから、何卒参加をするかどうかよくよく議輪をしていただいて、参加しない、積極的な旗振りは行わないときちんと決定していただけますように、心よりお願い申し上げます。
   とりあえず、次の第2回準備会と言う7月1日に間に合うように、拙子の意見を言わせていただきました。   末筆ながら、真宗本願寺派の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
合掌


   追伸・問題の4枚の資料と、上記の会の事務局・清水氏に関する資料と、拙子の全仏での意見書をお送りします。ご参考までに。

   
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