〜診療放射線技師国家試験対策〜



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放射性医薬品


〜出題頻度順〜

出題回数 薬品の標識形 主な用途
25 67Ga−クエン酸 悪性腫瘍の診断
201TlCl 心筋シンチ、腫瘍シンチ
22 99mTc−MDP 骨シンチ
18 99mTc−MAA 肺血流シンチ
Na12 甲状腺摂取率測定
15 131I−アドスレロール 副腎皮質シンチ
14 99mTcO 甲状腺、唾液腺、メッケル憩室
12 99mTc−DMSA 腎静態シンチ
99mTc−フチン酸 肝脾シンチ
99mTc−HSA RIアンギオグラフィー、心プールシンチ
11 123I−IMP 脳血流シンチ
99mTc−DTPA 腎レノ
10 99mTc−HMPAO 脳血流シンチ
99mTc−PMT 肝胆道系シンチ
111InCl 骨髄シンチ
133Xe 肺換気機能の検査
99mTc−スズコロイド 肝脾シンチ
131I−MIBG 副腎皮質(交感神経)シンチ
123I−MIBG 心筋(交感神経)シンチ
111In−DTPA 脳槽、脊髄腔シンチグラフィー
99mTc−MIBI 心筋シンチ
99mTc−ピロリン酸(PYP) 急性心筋梗塞
99mTc−MAG 腎シンチ



略語


>DIP(drip infusion pyelography)点滴注入腎盂尿路造影法

腎盂、尿管、膀胱の形態と機能、腎石の有無をみるために実施される。もとはIVPが行われていたが、現在では小児の特別な場合、腎血管性高血圧の病変の発見以外は広くDIPが適応されている。造影剤は水溶性ヨード剤のイオパミンも100mlを肘静脈などから点滴で、全量が5〜10分で注入できるように入れられる。注入開始後、5分、15分、30分で全尿路系が撮影される結石とまぎらわしい陰影、腫瘍による圧迫などが認められるときは両斜位、側面などが撮られる。遊走腎の診断には立位が撮られる。


>ERCP(endoscopy retograde cholangio-pancreatogrhy)内視鏡的逆行性胆膵管造影法

胃カメラと同様の手法により、ファイバースコープを用いて、十二指腸下行脚部のファーター乳頭部および総胆管にゾンデを挿入し水溶性ヨード造影剤(76%ウログラフィンなどが使用される)を注入。透視下で造影のタイミングを確かめて狙撃撮影が行われる。検査当日は朝より絶食とする。内視鏡挿入時の体位は左側臥位または腹臥位で行う。


>RIA(radioimmunoassay)放射免疫測定法

 ホルモンなどの抗原とそれに対する特異抗体との抗原抗体反応および競合反応を応用したもので、蛋白性ホルモン・非蛋白性ホルモンおよびホルモン以外の物質の測定に広く用いられている。抗原としての標識ホルモンを
十分量の抗体と反応させると抗原抗体反応により抗原抗体複合体(B:bound)が形成され、残りは遊離(F:free)の状態で存在する。この反応系に検体(未知のホルモン量)を加えておくと、このホルモンは標識と全く同様に抗体と反応(競合反応)するため、標識ホルモンが増加する。この場合、添加した非標識ホルモンの量が多いほど、遊離の標識ホルモンが多くなり、両者間に一定の関係が成立する。何らかの方法で抗原抗体標識ホルモンBと遊離の標識ホルモンFとを分離して、B、B/F、B/(F+B)などの放射能を知り、この値を既知量のホルモンを同時に測定して作成した標準曲線から読み取ることにより検体のホルモン量を知ることができる。

>CAG(coronary angiography)冠状動脈造影法

 心筋梗塞、狭心病、などの虚血性心疾患またはその疑いのある患者が適応となる。このほか弁膜症、大動脈瘤、における冠状動脈病変合併の有無、先天性冠状動脈異状、ACバイパス術後の評価、川崎病などの患者が適応になる。経皮的に大腿動脈に用穿刺し、セルジンガ−法により逆流防止弁付きの動脈シースを挿入する。造影がカテーテルには大きく分けてジャドキンス型とアンプラッツ型のものがある。それぞれ左右冠状動脈用がある。透視モニターを観察しながら、カテーテルが冠状動脈に挿入された状態の時にシネ撮影を開始、造影剤の注入を行う。

>DIC(経静脈性胆のう造影法・点滴静注法)

 胆管とくに総胆管の造影を目的としている。検査当日は絶食とし、点滴静注用ビリスコピン100mlを30〜60分かけて点滴静注する。点滴終了後15〜90分内に撮影する。静脈内に入ると血清アルブミンと結合したものは肝臓から排泄される。胆汁に排泄されたものは、肝内胆管から総胆管に達し、十二指腸に流出されるが、時間とともに胆のう管を経て胆のうに集まる。注射後15〜30分に肝内胆管、60〜120分で胆のうが撮影できる。胆のうから排出された造影剤は総胆管を経て腸に流出し、糞便と一緒に排出される。

>PTCD(percutaneous transhepatic cholangiodrainage)PTCドレナージ

 PTCに引き続きドレナージのためにチューブを挿入して持続的に胆汁を排泄させることも行われる。このことをPTCドレナージと呼んでいる。直接穿刺によるPTCDは、PTCの後に施行されるのが一般的であるが、その適応は高度閉塞性黄疸や胆道胆管径である。その実施は、肝内胆管径が7mm以上、総ビリルビン値が10mg/dl以上のときに実施する。PTCDは疾患の良性、悪性、手術適応、ドレナージを行う期間などから、その術式を決定する。

>CAD(computer-aided diagnosis)コンピューター支援診断

CADの一般的手法は次の2つに大別される。一つは乳房画像における微小石灰化の検出に見られるように、病巣のありそうな場所をコンピューターが検出して表示し、見落としが起こらないように注意を喚起する。もう一つは、血管造影像における狭窄率の測定の計測のように、病巣についての定量的尺度を求めて読影の際に客観的判断のための情報を提供することである。したがってCADを用いることで、見落としによる誤診を減少させ、また、主観的判断による思い違いを防止することができれば、画像診断の正確度の向上と、再現性の改善が期待される。

>TAE(transchatheter arterial emboligation)経皮経カテーテル動脈塞栓術

カテーテルを用い一時的または永久的に血管を狭窄し、血流を遮断する。これにより正常血行動態に改善するものに脳神経領域における動静脈奇形(arterio-venous malformation :AVM)動静脈海綿静脈洞瘻(caroid cavernous fistula :CCF)の塞栓がある。また、腫瘍の栄養血管を遮断する目的で行われるものに腹部領域における冠動脈や腎動脈などの塞栓術がある。その他、消化管や外傷性の出血にも適応される。塞栓物質としては、ポリビニールアルコール、シアノアクリレート系接着剤、金属コイル、detachable baloon などが永久塞栓に、ゼラチンスポンジが一時的塞栓に用いられる。


>TBI(total body irradiation)全身照射法


白血病などで骨髄移植の全処理として、腫瘍細胞への致死効果と免疫の抑制を目的として行われる。4m程度の遠距離をとるか、治療寝台を移動させるなどにより線量の均等化をはかる。総線量12Gyを6分割し、3〜6日で照射させることが多い。急性リンパ性白血病では、55〜60%の長期生存が得られている。副作用としては、肺の線量が多くなるので間質性肺炎が最も重要で、線量補正が必要である。

>PTC(percutaneous transhepatic cholangiography)経皮経肝胆管造影法

肝、胆道系に疾患がある場合、経口、経静脈法などで、造影されない場合があるので、造影剤を直接胆のうまたは胆管に注入するために行われる。患者に背臥位で胸骨下端を中心にスケールを貼付し、撮影したフィルムと透視により進入する所を決定する。(右外側第7〜8肋間)局所麻酔を行い、皮膚を通し肝内胆管を目標に穿刺針を刺入させ、造影剤を静かに注入して、肝内胆管に入ったことを確かめてから造影が行われる。

>HSG(histero-salpingography)子宮卵管造影法

子宮卵管の位置、大きさ、内腔の形、通過性などを知り、不妊症、子宮および付属器の腫瘍、奇形、子宮内異物などの診断に適応される。検査は月経終了後1週間位がよい。排便排尿、腹腔の洗浄、消毒を行い、背臥位、両膝を立てて開脚、外子宮からカニューレを挿入、造影剤はエンドグラフィン、リピオドールウルトラフルイド、76%ウログラフィン、イソビスト300、などが用いられる5mlを注入する。注入後および腹腔内に広がった頃を見計らって第2回の撮影が行われる。中心X線は恥骨結合上縁と両上腸骨棘を結ぶ三角形の中心に垂直に入射する。

>PTCA(percutaneous transluminal coronary angioplasty)経皮経管的冠動脈形成術

虚血性心疾患に対する不可欠な治療法の一つで、薬物療法、冠動脈バイパス手術とともに虚血性心疾患の治療法の3本柱を構成している。現在PTCAに行われている方法は大きく分けてover-the-wireシステムとon-the-wireシステムの2種類に大別される。over-the-wireシステムはguiding catheter を冠動脈に留置し、まずガイドワイヤーのみを発進させ狭窄を通過する。バルーンカテーテルをガイドワイヤーに沿って進め、狭窄部位にてバルーンをinflationして拡張を行う。on-the-wireシステムはガイドワイヤー自身にバルーンが装置されているので、ガイドワイヤーで狭窄を通過した時点で狭窄部の拡張を行う。