診療放射線技師国家試験対策



〜放射線写真学〜



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 〜写真効果〜

アルバート効果:コロジオン乳剤を閃光に当て濃硫酸に浸したのち乾燥して拡散光を当てると画像が反転する現象。

ハーシェル効果:最初に弱い拡散にて露光し、その後赤および赤外光によって再露光を与えると画像が反転する現象。

ウィラール効果:X線を照射した後、拡散光にて再露光すると画像が反転する現象。

クライデン効果:アルバート効果と同じように最初閃光を与え、後に拡散光にて再露光すると画像が反転する。

ソラリゼーション:過度の露光によって写真濃度が減少し、画像が反転する現象。

サバチェ効果:現像を開始し、その直後に画像に拡散光を与え、さらに現像を続けると画像が反転する現象。

イラジエーション:乳剤中の懸濁物質で拡散され、点像が大きな点像となる現象。

ハレーション:乳剤中で反射した光がフィルムベース後面で反射し、円形の黒化となって現れる現象。

間欠効果:露光を間欠的に何度も繰り返し、露光時間の合計がtとなった場合、一度にt時間連続露光を行った場合より写真濃度が小さくなる現象。

相反則:光の強度をIとし、露光時間をtとした場合の写真効果Eは、E=Itとなり、効果は強度と時間の積に比例する。

相反則不軌:相反則で光の強度Iが非常に弱かったり強かったりすると、この法則は成立せず、E=Itとなる。pは常数でp=0.5〜1.1の間を変化する。

ベクレル効果:ダゲレオタイプ板上の潜像に黄色および赤色光を当てて現像によって写真濃度が増加する現象。

ゼラチン効果:画像の形成土台になっているゼラチンが乾燥の際、収縮によって変形する現象。

隣接効果(ボーダー効果・フリンジ効果):高濃度部の境界で写真濃度がさらに大きくなり、低濃度部では、逆に小さくなる現象。

圧力効果:露光前に写真乳剤への圧力によって、圧力の加わった部分が減感したり、潜像が形成されたりする現象。

偽写真効果:光のみではなく、他の物質で潜像が生じる現象でこれらの物質には、過酸化水素、第1亜ヒ素ナトリウム、塩化スズ(U)などがある。

エバーハード効果:同一露光でも面積が小さいほど濃度は高くなる現象。


 〜フィルム〜

スタチックマーク(静電気マーク):冬期などの空気の乾燥した時期に起こりやすく、フィルム膜面どうしが激しく触れ合ったような場合、樹枝状のマークが出る現象でX線フィルムによる撮影では連続撮影などにおいて生ずることがある。室内の湿度を60〜70%に保てばほぼ防止できる。

潜像退行:光化反応によりできたAgとBrが再び結合してAgBrとなる現象で、露光部の時間経過とともに黒化度が減少する。

ちりめんじわ(レチキュレーション):高温度にて現像処理を行い、次の処理液(停止液、定着液、水洗液)の温度が極端に低いときに生じる。

ブリスター(蛙肌):フィルム膜面が蛙の肌のようにぶつぶつと浮き出す現象で、アルカリ性である現像液から酸性状態の強い停止液や定着液に入れると、酸とアルカリの中和反応によって炭酸ガスを生じ、このような現象となる場合や濃厚な定着液から水洗水に移した時、膜面を形成するゼラチンが半透膜の役目をし、膜の内側の濃厚な液と水洗水との間に浸透圧が生じ、これによって膜面が浮かび上がる現象。


レギュラー(青:400〜500nm) > CaWO、BaSO:Eu、 YS:Tb、 LaOBr:Tb、 LaOBr:Tm、 BaFCl:Eu、 BaFBr:Tb

オルソ(緑:400〜580nm) > GeS:Tb、 La2OS:Tb 


○ミクロフォトメータでの濃度測定(平行光濃度)では、通常の濃度測定(拡散光濃度)より高値である。

○入射光の濃度を50%する写真濃度は0.3、 90%にする写真濃度は1.0である。




 〜現像液〜 (pH 8〜13.5)

現像主薬 ・・ −OH、−NHが2つ以上。オルト(1−2) パラ(1−4)に現像能力あり。パラ>オルト、−OH>−NH (ハイドロキノン、メトール、フェニドン)

保恒剤 ・・ 現像主薬が酸化されて還元力が衰えるのを防ぐ。(亜硫酸ナトリウム)

促進剤 ・・ 現像液をアルカリ性に保つ。(水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム)

抑制剤(カブリ防止剤) ・・ かぶりの発生を抑制する。(臭化カリウム)


○ハイドロキノンの特徴@緩性・硬調A高露光部をよく現像B温度の影響を受けやすいC抑制剤(臭化カリウム)の影響を受けやすい。

○メトールは比較的低いpHでも現像能力がある。また、現像温度や抑制剤の影響もハイドロキノンよりも少ない。

○フェニドンはハイドロキノンと組み合わせると超加成性を示し、PQ現像液といって、非常に優れた現像液となる。

○現像液にも定着液にも保恒剤として使われる主要薬品は亜硫酸ナトリウムである。

○スターターは自動現像機で現像を初めて行うときに必要で、その主成分は臭化カリウムと酢酸である。


 〜定着液〜 (pH4〜5.5)

定着とは未露光のハロゲン化銀を溶解して感光乳剤から取り除くことによって、後で光があたってももはや変化を生じない金属銀だけの写真像とすることである。

定着主剤 ・・ ハロゲン化銀を溶解するもの(チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウム)

保恒剤 ・・ チオ硫酸ナトリウムの分解を防止して定着主剤を保護する。(亜硫酸ナトリウム)

酸性剤 ・・ 現像液のアルカリを中和して現像停止作用やゼラチンの膨潤を防ぐ。(酢酸)

硬膜剤 ・・ 現像液のアルカリによって軟化したゼラチン膜をキズつかないように膜面を引きしめる役目をする。(カリみょうばん)

pH調整剤 ・・ 定着液を常にpH4.8±0.2とするための薬剤。(メタホウ酸ナトリウム)