診療放射線技師国家試験対策



〜画像工学・X線撮影技術学〜


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 〜MTF〜

スリット法を用いた増感紙―フィルムのMTF測定

○ スリット幅は10μm程度
○ 戴断誤差(truncation error)を補正するため濃度の異なるスリット像を撮影する。
○ スリット像の濃度をX線強度に変換するために特性曲線が用いられる。
○ スリット像の線像強度分布は増感紙―フィルム系に依存する。
○ フィルムの特性曲線の作成には強度スケール法を用いる。
○ コルトマンの補正式を用いて正弦波レスポンス関数へ変換する。
○ マイクロデンシトメータで濃度分布を測定する。
○ スリット像のピーク部の幅が狭いほど高域特性がよい。
○ スリット像のすそが広いほど低域特性が劣化する。
○ スリット幅は高鮮鋭なシステムほど幅が狭い。
○ 倍数露出法はすその強度変換に使用する。
○ 矩形波チャートやスリットを使用する。
○ MTFの表示値は0cycle/mmで1に規格化されている。
○ 一般に1cycle/mmのMTF値の方が10cycle/mmより高い。

〜粒状性〜

○ フィルムのガンマが大きいと小さい場合に比べて粒状が目立つ。
○ 増感紙のMTFが良いときは悪い場合に比べて粒状が目立つ。
○ 高感度増感紙と低感度フィルムを組み合わせると粒状性がよい。(総合感度を一定とすれば)
○ 低電圧撮影は高電圧撮影より粒状が目立たない。(同程度の濃度を得るとすれば)
○ 粒状性の要因にはフィルムの粒状性とスクリーンモトルから構成され、スクリーンモトルは量子モトル(X線光子のばらつき)と構造モトル(増感紙)に分けられる。
○ 物理的粒状度の計測に用いられているのはRMSとウィナースペクトラムである。
○ 増感紙モトルは量子モトルとスクリーンの構造モトルとから構成される。
○ 量子モトルの影響が最も大きい。
○ 増感紙―フィルムシステムの感度が高いほど量子モトルの影響が大きい。
○ 構造モトルは蛍光体層の不均一性が原因です。
○ RMS(Root Mean Square)の数値が大きいほど、濃度分布のばらつきが大きい。したがって粒状性も悪くなる。
○ 増感紙のMTFがよくなるとRMS値は大きくなる。
○ コントラストが高くなるとRMS値は大きくなる。
○ 粒状性は濃度により変化する。
○ 低感度フィルムは一般に銀粒子が小さく粒状性がよい。


第5〜6頚椎 − 喉頭隆起
第3胸椎 − 胸骨上窩、腕頭動脈
第5胸椎 − 胸骨角、気管支分岐
第9〜10胸椎 − 剣状突起
第1腰椎 − 腹腔動脈
第1〜2腰椎 − 上腸間膜動脈
第2腰椎 − 腎動脈
第3腰椎 − 肋骨下弓
第4腰椎 − 腸骨稜、総腸骨動脈
第2仙椎 − 上前腸骨棘
 尾骨  − 恥骨結合上縁


 〜DSA〜

○ 増感紙―フィルム系よりコントラスト分解能が優れている。
○ 時間サブトラクションが利用される。
○ 画像処理が容易である。
○ 腸管ガスの移動がアーチファクトになる。
○ X線蛍光増倍管の入力蛍光面の大きさで撮影視野が決定される。
○ サブトラクション処理した画像間でサブトラクションができる。
○ 造影剤の静脈内注入で動脈造影像が得られる。
○ フィルム法血管造影より低濃度の造影剤を使用できる。
○ 骨陰影を除いた血管像が得られる。
○ リカーシブルフィルタはDSAでSN比向上に用いられる時間フィルタ。

 〜乳房撮影〜

○ 片面増感紙―片面乳剤フィルムの組み合わせが用いられる。
○ フィルタの厚さは30μm程度である。
○ モリブデンターゲットが使用される。
○ 圧迫撮影が行われる。
○ 管電圧は30kV前後が使用される。
○ 脂肪組織の多い乳房では癌を診断しやすい。
○ 微小石灰化は乳癌の診断に役立つ。
○ X線管の陰極が胸壁側になるようにして撮影する。
○ 圧迫スポット撮影では石灰化と周辺組織とのコントラストが増す。
○ 頭尾方向および側方向を原則とする。
○ 乳管撮影では乳頭部から水溶性ヨード造影剤を注入する。

 〜胃の造影〜

○ 胃前壁二重造影はヒップアップ(頭低位)にする。
○ 十二指腸球部は圧迫像を撮影する。
○ 胃二重造影で背臥位正面の体位となると、バリウムが穹窿部に貯蔵し、観察しにくくなる。
○ 立位充満像は胃角が最も広く開いて見える位置で撮影する。
○ 前壁粘膜像は腹臥位で前壁にバリウムが広がるようにする。
○ 背臥位二重造影像は胃小区まで描出する。
○ 背臥位充満像は前庭部から球部まで十分にバリウムを充満させて撮影する。
○ 背臥位正面像では胃角の正面を撮影し、体中部から幽門部の後壁が観察できる。
○ 半立位第2斜位像で噴門部が正面視できる。
○ 背臥位第1斜位像で前庭部小湾部が描出できる。
○ 背臥位第2斜位像で胃体上部が描出できる。
○ 腹臥位で胃前壁が描出できる。
○ 大腸検査では回盲部末端まで造影する。
○ 下部消化管検査では上部消化管検査より低濃度バリウムを使用する。
○ 硫酸バリウムの化学式はBaSO4である。
○ 前壁がよく描出されるのは粘膜像(前壁レリーフ)である。
○ 穹窿部は肋骨が邪魔になり、圧迫は困難である。
○ 前壁薄層法の体位は腹臥位がよい。
○ 半臥位第2斜位二重造影法は噴門部から穹窿部がよく描出される。
○ 腹臥位充満正面像では十二指腸球部の描出ができる。
○ 背臥位二重造影像はローリングなどを行い胃小区レベルまで描出するようにする。
○ 腹臥位充満像は前庭部から球部まで十分にバリウムを充満させて撮影する。
○ 十二指腸球部は充満像、圧迫像を撮影する。

 〜CT〜

○ 前腕の静脈に注入された造影剤は鎖骨下静脈を経由して心臓に入り、肺動脈、肺静脈を経て再び心臓に戻り、大動脈に進む。
○ ウィンドウ幅を小さくするとコントラストが高くなる。
○ ヘリカルCTはテーブルを移動させながら撮影し、鮮明な3次元画像が得られる。一回の呼吸停止で広範囲のスキャンができ、連続的にダイナミックCTができる。
○ 肝内胆管の拡張は単純CTで低濃度で描出される。
○ 急性期の硬膜外血腫はX線CT画像上では高吸収域となる。
○ 肺腫瘤の鑑別にダイナミックCTを用いる。
○ 膵病変の描出には薄いスライス厚を用いる。
○ 経静脈性胆のう造影直後、胆のうは高濃度を示す。
○ 肺石灰化病変は高濃度である。
○ 心のう液は造影CTでは心臓より低吸収域として描出される。
○ 薄いスライス厚は肺びらん性病変の描出に用いる。
○ ダイナミックCTでは肝血管腫の診断に役立つ。
○ ダイナミックCTでは脳血流動態の観察ができる。
○ 経動脈性DSAは経静脈性DSAより低濃度の造影剤でよい。
○ 後頭蓋窩レベルはX線吸収係数の高い骨で囲まれているので、パーシャルボリューム効果とビームハードニング効果によりアーチファクトを生ずる。
○ 外耳道内は通常一様な低吸収域として描出される。
○ 肝のCT値は脂肪肝では低下する。
○ 肝のう胞のCT値は水に近い。
○ 肝内胆石は高いCT値で見つかる。
○ 肝内胆管の拡張は造影CTでよくなる。
○ 縦隔の血液は造影剤の静注により濃染する。
○ リンパ節腫大は縦隔のウインドレベルで評価する。
○ 肺野の石灰化は肺実質に比べて高いCT値をしめす。
○ 気管の内腔は心臓に比べて低いCT値を示す。


 〜CTの信号強度〜

一般に頭部単純CTにおいて高吸収域を示すものは、石灰化病巣、出血巣(発症直後には高吸収域として見られるが,時間経過と共に低吸収域となる)髄膜腫・聴神経腫瘍・下垂体腫瘍などの脳腫瘍動脈瘤動静脈奇形など。 逆に低吸収域を示すものは梗塞(発症直後には異常な低吸収域は見られず,およそ24時間以降に低吸収域となる)のう腫のう胞壊死浮腫



 〜MRI〜

○ functional MRI は脳内で酸素が活発に消費されている部分(活性化している部分)を描出する。
○ 組織コントラストがX線CTより高い。
○ 脳脊髄液の拍動はアーチファクトの原因となる。
○ 三次元的位置情報が得られる。
○ 超磁性体によりアーチファクトを生じる。
○ 表面コイルを使い分けることで分解能を高められる。
○ 任意の方向の断層像が得られる。
○ 脳脊髄液はT1強調像で低信号である。

 〜画像処理〜

○ 画像データの非可逆圧縮ではオリジナルのデータの一部が失われる。
○ ディジタル画像の濃度分解能の決定因子にサンプル数がある。
○ CT画像の再構成法に重畳積分法がある。
○ 高周波成分の強調手法にアンシャープマスキングがある。
○ 可逆圧縮は圧縮率は小さいが元の画像を復元できる。また、元可逆圧縮は圧縮率は大きいが元の画像を復元できない。

 〜頭部撮影〜

マイヤー法 − 内耳道・聴器・錐体
(矢状面角度:検側45度、ドイツ水平面垂直、X線入射角度:頭尾方向45度)

ゾンネンカイブ法 − 外耳道・聴器・蜂巣・顎関節・乳様突起
(矢状面角度:検側70度、ドイツ水平面を足側に15度、フィルムに垂直)

シューラー法 − 外耳道・聴器・蜂巣・顎関節・乳様突起
(矢状面角度:検側90度、ドイツ水平面垂直、X線入射角度:頭尾方向20〜30度)

ステンバース法 − 内耳道・聴器・錐体・乳様突起
(矢状面角度:検側45度、ドイツ水平面垂直、X線入射角度:頭尾方向12度)

ウォーターズ法 − 副鼻腔・顔面骨
(矢状面角度:0度、ドイツ水平面を足側に45度、X線入射角度:フィルムに垂直)

コールドウェル法 − 副鼻腔・顔面骨
(矢状面角度:0度、OM線に垂直、X線入射角度:頭尾方向20度)

タウン法 − 後頭骨・トルコ鞍・錐体・聴器
(矢状面角度:0度、OM線に垂直、X線入射角度:頭尾方向30度)

レーゼ法 − 視神経
(矢状面角度:検側53度、外耳孔前鼻棘線垂直、X線入射角度:フィルムに垂直)


○頭蓋半軸位撮影では後頭部をフィルム面に付け眼窩耳孔線を垂直にする。


 〜CR〜

○ 照射前のイメージングプレートは白色光で扱える。
○ スクリーンフィルム系の半分以下の線量でよい。
○ イメージングプレートは撮影部位により使い分ける。
○ エネルギーサブトラクションができる。
○ 画像を画素に分割する操作を標本化という。
○ 画素の濃淡値を離散的な値にする操作を量子化という。

 〜超音波〜

○ 腎の検査は側背部から操作する。
○ 胆のうの検査は空腹時に行う。
○ 膵尾部の描出は難しい。
○ 子宮の検査は膀胱を尿などで満たした状態で行う。
○ 前立腺の検査は経直腸的走査がよい。
○ 骨盤腔内検査の時は前処置としてあらかじめ尿をためさせておくか、脱気水や生理食塩水を膀胱内に注入して膀胱を十分に充満させて膀胱壁のエコーが明瞭にでるようにする必要がある。

 〜断層撮影〜

○ 厚層断層の振角は小さい。
○ 頚部断層は円軌道で選択曝射を行う。
○ 円軌道のボケ像は円形となる。
○ 多層断層では各種の拡大率は等しい。

 〜胸部〜

○ 右側の辺縁は側面像で描出される。
○ 大動脈弓は気管支分岐部より頭側にある。
○ 気管分岐部は第5〜6胸椎の高さにある。
○ 心臓の左右辺縁は明瞭に見える。
○ 両上肺に鎖骨が重なる。
○ 気胸の診断には呼気撮影が役立つ。
○ 吸気時には横隔膜は低位をとる。
○ 気管支異物の診断には吸気・呼気の撮影が目立つ。
○ 肝腫大では右横隔膜は挙上する。
○ 背腹位で前傾すると肺尖は広くなる。
○ 背腹位で中心線を上方にすると肺尖部は狭くなる。
○ 腹臥位にすると肩甲骨が肺野に入りやすい。
○ フラックスマン法では肺尖の上方に鎖骨が描出される。
○ 気管支分岐部の観察には低電圧撮影より高圧撮影の方がよい。
○ RAO像ではホルツクネヒト腔が描出される。
○ LAO像では大動脈窓が描出される。
○ 肺尖撮影の脊椎後湾法は体を30度後傾させる。
○ 側面撮影は両上肢を上方へそろえて撮影する。
○ 右肺の胸水の確認には右側臥位の正面撮影をする。
○ Flaxman法(脊椎後湾法):中心X線は水平より5〜7°頭頂部へ向けて入射する。

 〜ヨード造影剤〜

○ イオン性と非イオン性とがある。
○ 陽性造影剤である。
○ 消化管造影剤としても用いられる。
○ ヨード造影剤には固有の吸収端がある。
○ 尿路血管用ヨ−ド造影剤は脳血管関門を通過しない。
○ 経静脈性腎盂造影は、水溶性ヨード系造影剤のみが用いられる。
○ 油性造影剤は気管支、脊髄等に使用する。
○ 消化管の造影検査には陰性造影剤、ヨード系造影剤、バリウム造影剤が用いられる。


○ 乳児ははぼ全身の骨に赤色脊髄が分布していて白血病のリスクが非常に高いので、特に被曝軽減を心がけなければならない。
○ Guthmann法による骨盤計測では恥骨結合の後面中央の最突出部と岬角とを結ぶのは産科学的真結合である。
○ 空間分解能は一般的にMRIは1mm、CRは0.4〜0.5mm程度と言われている。
○ グリッド比が高いほど散乱線除去の効率がよい。
○ ドイツ水平線は両眼窩買下縁と外耳孔中心線とを結ぶ線である。
○ ドイツ水平線と眼窩耳孔線(OML)との角度は10度をなす。
○ 心疾患のRAO撮影体位は45度とする。
○ 肘関節側面撮影は肘関節を90度屈曲させる。
○ La2O2S:Tb、Gb2O2S・・緑色を発光する蛍光体。
○ 体の右側がフィルム近づく場合は第一斜位である。
○ 四肢を体幹から遠ざける位置を外転という。
○ 子宮卵管造影は色素を手背または足背に皮内注射し、皮膚を小切開を加えて色素によって染まったリンパ管に針を固定し、自動注入器で造影剤を圧入する。
○ 無散瞳では正面から光が入りうる範囲しか撮影できないので撮影視野に限界がある。
○ 膝関節正面と膝関節側面の撮影で大腿骨―腓骨関節を観察し、膝蓋骨軸位撮影で大腿骨―膝蓋骨関節を観察する。
○ 胸部撮影では胸部関節はPA正面像では背面第4肋間基始部に描出される。
○ ドックラインは腰椎斜方向撮影に関係する。
○ 胆のうでは蛋白投与後の収縮能の観察が行われる。
○ 肘関節側面撮影では座位で肘関節を約90度に屈曲固定する。
○ 手関節側面撮影では肘関節を曲げ、尺骨をフィルム面に付けて手掌面をやや外旋する。
○ 椎間孔は頚椎斜方向像で描出される。
○ Mach効果とは明暗の境界部分で明暗が強調されて感じることである。
○ 正円孔はドイツ水平面から俯角方向に走行する神経孔である。
○ 高電圧撮影では、高格子比のグリッドを使用して散乱線の除去効率を高める必要がある。