卒業研究・臨床実習日記
(11月1日〜11月30日)


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 11月 22日 (水)   「済生会の試験」
 
 感想: 一般試験はかなりできた。作文のテーマは「医療における放射線技師の役割」。最近、医療ミスのニュースをよく聞くけど、ある専門家は病院が「部品の修理工場」になっていることを指摘したのを聞いて、放射線技師もその一部にならないように・・。といった感じで自分の患者としての体験、実習での体験の具体例をあげていく。面接では相変わらず、自分のことを「僕」と言ってしまう。

質問内容は以下の通り。


 
 Q:試験どうだった


 A:実習の時にもらった過去問と同じだったのでよく出来たと答える。

 
Q:今日はどうやってきた?

 A:kくんと一緒に車できたことを伝える。

 
Q:ここまでの道は大丈夫だった?

 A:実習にきてたし、陸上の練習でよく西部緑地公園まで来ていて、全然問題ないことを伝える。

 
Q:実習の時にこの病院の機器をみてどう思った?

 A:CR中心なので便利だったけど、治療用ライナックの可動絞りがなくて大変そうだったと伝える。

 
Q:親は金沢に住んでいて、自宅から通ってるの?

 A:生まれは京都だけど、ほとんど金沢育ちで親も金沢にいることを伝える。

 
Q:病院で働くうえで一番大切なことは何だと思う?

 A:他の医療スタッフとの協調性だと答える。

 
Q:きみはまじめそうなイメージだけど?

 A:部活で先輩、後輩のつながりはしっかりあったし、クラスの中でのだいたいの人と話をしますと答える。

 
Q:病院に勤めたら一番下っ端にになるから8:15分までにはきて準備しないといけないけど、できる?

 A:大丈夫だと答える。

 
Q:4年制の大学を出たからにはしっかり研究してもらって済生会の名前をあげてもらわないとね。

 A:10月にあった中部部会での学術発表で発表したことを伝える。

 
Q:給料が他の病院より低いけど不満はない?

 A:給料が高くてもそのぶん贅沢するだけなので、そんなに気にしないと答える。

 
Q:実習の時、軽々しく「大学院」の試験を受けるって言ってたけど?

 A:9月の時点で金沢の病院の募集が少なかったので受験したことを伝える。


 11月 21日 (火)  臨床実習 一般撮影 「胸部撮影」
 とにかく胸部撮影だけだった・・


 11月 19日 (日)  「略語の復習 その3」
 
>RIA(radioimmunoassay)放射免疫測定法

 ホルモンなどの抗原とそれに対する特異抗体との抗原抗体反応および競合反応を応用したもので、蛋白性ホルモン・非蛋白性ホルモンおよびホルモン以外の物質の測定に広く用いられている。抗原としての標識ホルモンを
十分量の抗体と反応させると抗原抗体反応により抗原抗体複合体(B:bound)が形成され、残りは遊離(F:free)の状態で存在する。この反応系に検体(未知のホルモン量)を加えておくと、このホルモンは標識と全く同様に抗体と反応(競合反応)するため、標識ホルモンが増加する。この場合、添加した非標識ホルモンの量が多いほど、遊離の標識ホルモンが多くなり、両者間に一定の関係が成立する。何らかの方法で抗原抗体標識ホルモンBと遊離の標識ホルモンFとを分離して、B、B/F、B/(F+B)などの放射能を知り、この値を既知量のホルモンを同時に測定して作成した標準曲線から読み取ることにより検体のホルモン量を知ることができる。

>CAG(coronary angiography)冠状動脈造影法

 心筋梗塞、狭心病、などの虚血性心疾患またはその疑いのある患者が適応となる。このほか弁膜症、大動脈瘤、における冠状動脈病変合併の有無、先天性冠状動脈異状、ACバイパス術後の評価、川崎病などの患者が適応になる。経皮的に大腿動脈に用穿刺し、セルジンガ−法により逆流防止弁付きの動脈シースを挿入する。造影がカテーテルには大きく分けてジャドキンス型とアンプラッツ型のものがある。それぞれ左右冠状動脈用がある。透視モニターを観察しながら、カテーテルが冠状動脈に挿入された状態の時にシネ撮影を開始、造影剤の注入を行う。

>DIC(経静脈性胆のう造影法・点滴静注法)

 胆管とくに総胆管の造影を目的としている。検査当日は絶食とし、点滴静注用ビリスコピン100mlを30〜60分かけて点滴静注する。点滴終了後15〜90分内に撮影する。静脈内に入ると血清アルブミンと結合したものは肝臓から排泄される。胆汁に排泄されたものは、肝内胆管から総胆管に達し、十二指腸に流出されるが、時間とともに胆のう管を経て胆のうに集まる。注射後15〜30分に肝内胆管、60〜120分で胆のうが撮影できる。胆のうから排出された造影剤は総胆管を経て腸に流出し、糞便と一緒に排出される。

>PTCD(percutaneous transhepatic cholangiodrainage)PTCドレナージ

 PTCに引き続きドレナージのためにチューブを挿入して持続的に胆汁を排泄させることも行われる。このことをPTCドレナージと呼んでいる。直接穿刺によるPTCDは、PTCの後に施行されるのが一般的であるが、その適応は高度閉塞性黄疸や胆道胆管径である。その実施は、肝内胆管径が7mm以上、総ビリルビン値が10mg/dl以上のときに実施する。PTCDは疾患の良性、悪性、手術適応、ドレナージを行う期間などから、その術式を決定する。

>CAD(computer-aided diagnosis)コンピューター支援診断

CADの一般的手法は次の2つに大別される。一つは乳房画像における微小石灰化の検出に見られるように、病巣のありそうな場所をコンピューターが検出して表示し、見落としが起こらないように注意を喚起する。もう一つは、血管造影像における狭窄率の測定の計測のように、病巣についての定量的尺度を求めて読影の際に客観的判断のための情報を提供することである。したがってCADを用いることで、見落としによる誤診を減少させ、また、主観的判断による思い違いを防止することができれば、画像診断の正確度の向上と、再現性の改善が期待される。

>TAE(transchatheter arterial emboligation)経皮経カテーテル動脈塞栓術

カテーテルを用い一時的または永久的に血管を狭窄し、血流を遮断する。これにより正常血行動態に改善するものに脳神経領域における動静脈奇形(arterio-venous malformation :AVM)動静脈海綿静脈洞瘻(caroid cavernous fistula :CCF)の塞栓がある。また、腫瘍の栄養血管を遮断する目的で行われるものに腹部領域における冠動脈や腎動脈などの塞栓術がある。その他、消化管や外傷性の出血にも適応される。塞栓物質としては、ポリビニールアルコール、シアノアクリレート系接着剤、金属コイル、detachable baloon などが永久塞栓に、ゼラチンスポンジが一時的塞栓に用いられる。


 11月 18日 (土)  「略語の復習 その2」
 
>TBI(total body irradiation)全身照射法


白血病などで骨髄移植の全処理として、腫瘍細胞への致死効果と免疫の抑制を目的として行われる。4m程度の遠距離をとるか、治療寝台を移動させるなどにより線量の均等化をはかる。総線量12Gyを6分割し、3〜6日で照射させることが多い。急性リンパ性白血病では、55〜60%の長期生存が得られている。副作用としては、肺の線量が多くなるので間質性肺炎が最も重要で、線量補正が必要である。

>PTC(percutaneous transhepatic cholangiography)経皮経肝胆管造影法

肝、胆道系に疾患がある場合、経口、経静脈法などで、造影されない場合があるので、造影剤を直接胆のうまたは胆管に注入するために行われる。患者に背臥位で胸骨下端を中心にスケールを貼付し、撮影したフィルムと透視により進入する所を決定する。(右外側第7〜8肋間)局所麻酔を行い、皮膚を通し肝内胆管を目標に穿刺針を刺入させ、造影剤を静かに注入して、肝内胆管に入ったことを確かめてから造影が行われる。

>HSG(histero-salpingography)子宮卵管造影法

子宮卵管の位置、大きさ、内腔の形、通過性などを知り、不妊症、子宮および付属器の腫瘍、奇形、子宮内異物などの診断に適応される。検査は月経終了後1週間位がよい。排便排尿、腹腔の洗浄、消毒を行い、背臥位、両膝を立てて開脚、外子宮からカニューレを挿入、造影剤はエンドグラフィン、リピオドールウルトラフルイド、76%ウログラフィン、イソビスト300、などが用いられる5mlを注入する。注入後および腹腔内に広がった頃を見計らって第2回の撮影が行われる。中心X線は恥骨結合上縁と両上腸骨棘を結ぶ三角形の中心に垂直に入射する。

>PTCA(percutaneous transluminal coronary angioplasty)経皮経管的冠動脈形成術

虚血性心疾患に対する不可欠な治療法の一つで、薬物療法、冠動脈バイパス手術とともに虚血性心疾患の治療法の3本柱を構成している。現在PTCAに行われている方法は大きく分けてover-the-wireシステムとon-the-wireシステムの2種類に大別される。over-the-wireシステムはguiding catheter を冠動脈に留置し、まずガイドワイヤーのみを発進させ狭窄を通過する。バルーンカテーテルをガイドワイヤーに沿って進め、狭窄部位にてバルーンをinflationして拡張を行う。on-the-wireシステムはガイドワイヤー自身にバルーンが装置されているので、ガイドワイヤーで狭窄を通過した時点で狭窄部の拡張を行う。



 11月 16日 (木)  臨床実習 一般撮影 「ポータブル撮影」 
 
 「患者さんとトラブルを起こす人っていうのは患者さんと会話をしない人に多いみたいだね。」
技師のYさんとポータブルで病棟を回ってきた後にコーヒーをご馳走になりながら話を聞いていた。Yさんはどの病室に入ったときも必ず患者さんか家族の人に声をかけていた。そのことによりトラブルを未然に防いでくれることが多いのだと言う。ポータブル撮影をする患者さんというのは、放射線部に体を運ぶことができない人である。当然、人工呼吸器とか点滴をしている人がほとんどで、体を少し動かすだけでも痛がる患者さんも多い。そんな患者さんに何も話をせずに撮影を始めたらトラブルが起こってもおかしくないだろう。

 
「もちろん、患者さんの中には話をしたがらない人もいるだろうけど、なるべく話をするようにするといい。」

病気のこと、どこが痛いのか、手術のこと、これまでこの検査をしたことがあるか、など会話の糸口を見つけて話すといいそうだ。ポータブル撮影をする患者さんの中にはタバコを吸いに行っていた元気な患者さんもいれば、亡くなっていて検査できなかった患者さんもいた。ポータブル撮影がはじめての患者さんもいれば、慣れきっている患者さんもいた。一人一人の患者さんはそれぞれ全く違う人なので、同じような対応するのではなく、その人に合わせた対応の仕方をすることが必要であることを教えられた。


 11月 14日 (火)  臨床実習 一般撮影1 「小児の撮影で」 
 
  「ウギャ-・・」
幼稚園くらいの子だろう。頭部の正面とウオーター法の撮影をしようとしているのだが、X線検査を怖がって泣き叫んでいる。<おとなしくしてればなにも痛くないし、すぐ終わるのにな>と思いながら少し離れて様子を見ていた。技師さん一人では手におえなくて、付き添いの母と祖母に押さえてもらう始末。技師のMさんは慣れたもので、泣き叫ぶ子をうまく押さえて体位を変え素早く撮影をこなした。

 
「最近、あんな子が増えてきたな。甘やかしすぎだな。」

と撮影後にMさんは言っていた。かわいい、かわいいと過保護に育てるとあんな風に後で苦労するのだという。
 「みてみぃ、検査が終わった後もまだ泣いてるやろ。普通はあれくらいの年になると検査中になにも痛くない検査だとわかると泣き止むものだ。」
確かに、もうそろそろ小学生だというのに赤ん坊のように泣いている。
 「子供にはよくわからないかもしれないけど、親はちゃんと説明してあげないといけないな。この注射を打つとちょっと痛いけど病気がよくなるんだよとか、この検査は全然痛くないよとか言っておくだけでもだいぶ違うんじゃないかな。」
 なるほど、注射をする前に痛くないよと嘘をつく親をよく見かけるが、あれは全然痛くないX線検査まで恐れさせることになるのかもしれない。フィルムを22番の撮影室のCRの機械で処理し、画像を見た。子供は泣き叫んでいたけど、写真の方には特に影響が出てなかったようでほっとした。取り直しになってもう一度撮影することになっていたらと思うとぞっとする。


 11月 11日 (土)  「略語の復習」   
 
>DIP(drip infusion pyelography)点滴注入腎盂尿路造影法

腎盂、尿管、膀胱の形態と機能、腎石の有無をみるために実施される。もとはIVPが行われていたが、現在では小児の特別な場合、腎血管性高血圧の病変の発見以外は広くDIPが適応されている。造影剤は水溶性ヨード剤のイオパミンも100mlを肘静脈などから点滴で、全量が5〜10分で注入できるように入れられる。注入開始後、5分、15分、30分で全尿路系が撮影される結石とまぎらわしい陰影、腫瘍による圧迫などが認められるときは両斜位、側面などが撮られる。遊走腎の診断には立位が撮られる。


>ERCP(endoscopy retograde cholangio-pancreatogrhy)内視鏡的逆行性胆膵管造影法

胃カメラと同様の手法により、ファイバースコープを用いて、十二指腸下行脚部のファーター乳頭部および総胆管にゾンデを挿入し水溶性ヨード造影剤(76%ウログラフィンなどが使用される)を注入。透視下で造影のタイミングを確かめて狙撃撮影が行われる。検査当日は朝より絶食とする。内視鏡挿入時の体位は左側臥位または腹臥位で行う。



 11月 9日 (木)  臨床実習 一般撮影1 「腹部撮影」   
 
 
今日は夏休み実習させてもらったときのM先生に教えてもらいました。午前中は主に断層撮影を見学しました。17番と18番の撮影室を両方ともM先生が担当していたので、大変そうでした(Y先生も手伝っていました)。午後からは腹部の撮影を実際にさせてもらいました。位置決めの時、腸骨稜を触って確認するんだけど、何度も触ったので患者さんはくすぐったそうでした。さらに、カセッテをベットの下に入れる所にうまく入っていなくて(少し入れ方が甘かった)体位はうまくいったはずなのに中心がずれた画像になってしまいました。

実際に撮影をすると技師さんが簡単そうにやっている撮影でも、いろいろと注意することがあって難しいだなと実感しました。

3:00ごろに末端肥大症の患者さんが来て、トルコ鞍の拡大撮影に苦労しました。拡大撮影をする時は普通の管球ではボケてしまうので、大焦点と小焦点の切り替えができる管球で撮影します。それで、普通の頭頚部を撮影する部屋では撮影できないので、頭に角度をつけてX線を入射させるのが大変でした。


 11月 8日 (水)  臨床実習 一般撮影1 「オペ場」   
 
 
今日はオペ場(手術室)での実習でした。主に肺がんの患者さんと、胸腺腫の患者さんをみました。オペ場に入るには白衣を着替えてオペ場用の服に着替えます。手術室は意外とたくさんありました(たしか10室以上あった)。院内感染にすごく気を使っているそうで、「清潔区域」には触れないように厳しく注意されました。皮膚をメスで切り開く時バチバチという音をたて、白い煙が出て、肉が焼ける独特の匂いがしました。初めてオペをするところをみたけど、皮膚を思いっきりひっぱって切り開き、骨があれば削ったりしていて、麻酔が切れたらすごく痛いだろうなと思いました。(父が手術した時も、麻酔が切れ始めると激しい痛みのためずっとうめき声をあげていました。)肺がんの手術で摘出した腫瘍(3cmくらい)を見せてもらいましたが、こんな他の細胞とちょっと違う細胞があるだけであんなにたくさんのところを切らないといけないので「がん」はやっぱり怖いんだなと思いました。

手術しているところをみて、絶対手術されたくないと思い、たばこなんか絶対吸わないぞ!と思いました。

はじめてのオペ場だったので緊張しっぱなしですごく疲れました。オペ場で何時間もずっと仕事をしているドクターや看護婦さんは本当にすごいなと思いました。すごくいい勉強になりました。(文才がないのでオペ場の様子をうまく伝えることができませんでしたが、本当にすごかったです!)


 11月 7日 (火)  臨床実習 一般撮影1 「膝関節の撮影」   
 
 今日は一般撮影の実習でした。刑務所から(たぶん)刺青をした怖い人が来て、撮影が終わった後、技師のNさんは「怖かったねぇ・・」と言っていました。(僕も動揺して、フィルム処理室でカセッテを自動現像機にうまく流せませんでした。)今日は膝関節の撮影が多かったです。膝の撮影は正面像、側面像、スカイライン、立位(膝を少し曲げる)撮影をします。

撮影の仕方が難しい撮影法の一つだそうで、「今日は当たり日だね。」と言っていました。

午後からはT先生の授業があり、実際のフィルムの画像をみながら、いろいろな話をしてくれました。気管支の異物として一番入ることが多いのは「ピーナッツ」だそうで、右の気管支に入ることが多いそうです。(右の気管支の方が角度が急だから)脳梗塞と脳出血の違いは、脳梗塞はじわじわと症状が出てくるけど、脳出血は(くも膜下出血は特に)頭をいきなり殴られたような激しい痛みがあるそうです。CTの画像でも、脳梗塞は最初は何もうつらないけど、半日ぐらいすると所見がみられるそうです。脳梗塞と脳出血は治療方法が全然違うので、しっかりと診断することが大切なのだそうです。他にも水頭症(画像では脳室が大きくなる)の話や胸水の話、大動脈弓の所の大きな動脈瘤の話など、いろいろな話を聞きました。


 11月 2日 (木)    
 ・第3回、国家試験模試(190問)。ふー;





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