からくり人形

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からくり人形には、ロボットの原型が見られる

茶運び人形に代表されるからくり人形は、江戸時代に刊行された「機巧図彙(からくりずい)」に記されていたこともあり、江戸時代のものという印象が強くある。しかし、実際には、江戸時代になって大きく花開いたもので、その歴史は思った以上に古い。

日本のからくり人形は、中国とヨーロッパの影響を受けている。歯車などの機構を中国から学び、ヨーロッパから伝わった機械時計から、ゼンマイなどのエネルギー制御技術を会得したと言われる。それらの機械制御の技術が、江戸時代になってから大きく開花したのだ。

 

 

 

からくり人形は、日本最古の機械工学書「機巧図彙(からくりずい)」で図解されていた

現存する唯一のからくり人形指南書といわれる、日本最古の機械工学書「機巧図彙」は、江戸時代の後期に刊行された。著者は、土佐の郷士である細川半蔵である。そこには、茶運び人形だけではなく、さまざまなからくり人形が図解されていた。

現在復元されているからくり人形の多くは、この「機巧図彙」によるところが小さくない。

 

からくり人形の代表ともいえる茶運び人形は、盆の上下が動きのスイッチとなっていた

からくり人形の中でも有名な茶運び人形は、客の前まで茶を運び、客が茶を飲み終えると主人のところまで戻る。その動きは、あたかも客の反応に応じて行動しているかのようだが、実は盆の上下が一時停止のスイッチとなっている。

空の盆は少し持ち上がっていて、そこに茶碗が乗せられることで、その重みでスイッチが入る。スイッチが入ると動き出し、スイッチがオフになると止まっているのだ。

Uターンする機構は、歯車の部分的な凹凸で実現されている。茶運び人形には、移動距離に応じてゆっくりと回転する大きな歯車が内蔵されていて、凹凸部が回ってくることで、一時的に前輪の角度が変わり、その間にUターンが行われるしくみとなっているのだ。凹凸部が通り過ぎると、前輪は元の角度に戻り、茶運び人形は再び直進し始める。

客の前まで行き、Uターンして主人のところまで戻るという動作は、実は一連の動きになっているのだ。盆が上がり下がりすることで、その動きが一時的に止まるようになっているのである。

 

 

 

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