2001年9月[その1] [その2] [その3]


9月11日(火)


みなさまNews等でご存知の通り、USでは現在大変なことになっております。 "佐藤は生きているのか? troubleに巻き込まれていないのか?" と心配して下さったのか、日本の会社のboss、及び人事の留学担当の方から国際電話もいただきましたし、mailを下さった方もおられますが、まずは僕の命が危険にさらされるような事態は発生していないことをご報告させていただきます。
但し、ここはNYに比べると田舎だからと言って、UIというかなりなマンモス大学があり、テロの標的になりうる可能性なきにしもあらずです。朝からラジオをつけたところ、主要なMallは全て閉鎖、大学関係の eventも延期なのだそうです。なので、僕も今日は1日自宅待機しました。Chicagoも、Sears Towerを始めとするmajorなspotはclosedになっている模様です。
思うに、僕はこの1年、日本で新幹線に乗るような気軽さでUS国内線に乗っていた訳だし、NYにだって3月に行った。事件の起こった飛行機に僕が乗っていたとしても不思議ではなかったのである。本当に命拾いをした気がする。WTCビルに飛行機が衝突するsceneを繰り返しCNNで放送しているのを見ていて、これが現実に起こったことであるとは信じられない。亡くなった方には申し訳ないが、まるで映画を観ているような気すらした。 ハイジャックの標的になるのは、元来、身代金とか亡命が目的な訳で、国内線がtargetになるなんてことなかったし、仮にハイジャックが起きたとしても、犯人は目的を果たしたら大体人質を解放するものであった筈である。そういう点からも、今回の犯人の行動は予想を超える残忍なものと言わざるを得ない。常々、僕は、自分にとっては日本でなくて、ここUSこそがhomeにさえ思えるなんてことをこの日記に書いたりもしているが、今回ばかりは複雑な気分である。そういうことを含めて、今、自分の気持ちが整理できていない。少し落ち着いたらまた明日以降の日記でcomment書きます。
そう言えば、昔LA発のKAL機がロシア上空で行方不明になった事件をみなさん覚えているだろうか? 実は正にあのflightに乗る予定だったのである。当時、LAXからNRTに飛んでいるKAL機は、Hawaii経由と、ロシア上空を飛ぶ2つのflightがあって、運良くcancelがあったため僕は前者に乗ることが出来たが、もしcancelがなければ今頃この世の人ではなかったのだ。あの時は日本に帰ってきてTVを付け、本当に驚いた。3度のUS 滞在のうち、2度も命拾いな経験をしてしまったことになる。みなさんはそんな経験したことありますか?


9月12日(水) 


事件から1夜明けた今日、学校に顔を出した。勤勉な大学院生君達は研究室で何気なく勉学に励んでいる。が、Illini Unionでは事件のことを報じているTVのNewsにみんな見入っていた。radioではガソリン急騰の newsを報じている。多分僕の頭にミサイルが落ちてくるなんてことはないと思うけれど、こういう経済面では、これから (こちらで生活している間も、そして日本に帰ってからも) 色々悪影響が出てくるんだろうなぁ。 
O'Hareでも飛行機はちゃんと飛んでいないみたい。う〜む、ちゃんと日本に帰れるのか心配になってきた。尤も、飛行機が飛ばないせいで、空港近くのHotelに足止めになって、1週間位会社を休んで良くなってしまったりして。なんか、小学校時代、マラソン大会が雨で中止にならないかなぁなんて思ったような気分 …なんてのどかなこと言っている場合ではありませんね。 
今回の事件で亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。


9月13日(木)


ふと気が付くと、町中のあちらこちらで星条旗がはためいている。日本で "愛国心" なんてことを唱えると、 World War IIの時の帝国主義を連想させるせいか、 "危ないヤツ" と見なされることが多いが、アメリカ人は本当に自分の国を愛しているんだなぁと感じさせられる。日本みたいに、神が創造した国にたまたま生まれた訳ではなくて、みんな自らの意思でこの国に辿り着き暮らしているという精神が浸透しているからであろう。彼らには、 "自分達で創り上げた世界でNo.1の国" なる自負があるので、きっとPearl Harborの時や、今回みたいに本土に攻撃の手が伸びることは本当に屈辱なのに違いない。
なので "報復" を誓う彼らの気持ち分からなくもない。勿論、僕も主犯は捕まって裁かれるべきだと思う… が、 "報復" の名の元、罪のない人まで巻き添えにされるようなことがあって、憎しみが憎しみを呼ぶような事態は避けて欲しいなぁ、と平和主義国の日本人として切に願う次第である。English Centerでclassmate だった人の中にも、イスラム教の信者さん達が何人かいるが、他のclassmate達と同じくfriendlyにお話していたし、全てのイスラム教徒が今回のような残忍なことを起こす連中だとは僕には思えない。


9月14日(金)


いつも昼に行っている "Za's" で、今日はpizzaでなくてsandwichを頼んでみた。 (また食いもんの話かい!) 店のにぃちゃんから、 "あれ? 今日はmushroom, sausage & pepperoni pizzaじゃないの?" と言われてしまった。ここのところ毎日足を運んでいたのですっかり覚えられてしまっていたのである ^^;
東京で、僕は一時期毎日通勤時に "Pronto" というパン屋に寄って朝食を買い込み、会社に着いてから机で breakfast timeをしていたことがあるが、 "Pronto" のおねぇちゃんは "おはようございます、いつものやつですね" なんて言ったりすることはなかった。 (ただ、日本でこんなことがあったら、きっと僕のことだから "これって逆ナン? なんて思っていたかも ^^; ) こんな風にお店の人までがfriendlyなのは決して日本にはない、アメリカの良さだと思う…似たような話はごく最近もした気がするが、事件があった後、 "こんなに住みやすい国でどうしてあんなことが起こってしまったのだろう" と、悲しいを通り越して不思議な気さえする。
町は秋の気配。もう少しすれば、昨年同様、C-Uは紅葉に美しく飾られることであろう。僕は今年の紅葉は日本で満喫したいと思います。


9月15日(土)


この日記の前の方に結構登場していた、Yさんという、Baytowneに住む日本人がおられたが、既に日本に帰られてしまっている。 (Baytowneに入居早々、僕にTVを運ばせたり、うちの台所を泡だらけにした方 ^^; ) そのYさんの住んでいたところに、また日本人の方が越して来られた。Fさんというご夫妻である。奥様の方は、English Centerのclassmateでもあるのでお顔はご存知申し上げていたがご主人にお会いしたのは初めてであった。そういえば去年の丁度今日、僕はBaytowneに入居した訳である。その1年後にFさんご夫妻は晴れて入居となったようである。やはり今日まではExtendedstayに住んでおられたらしい。
Fさんは、ご主人、奥様とお二人で最初から来られているので、Yさんのように僕にTVを運ばせたりすることはきっとないであろう (笑) しかし、渡米早々あんな事件があって少々気の毒な気がする。今はまだC-Uでの生活、大学に慣れるために時間を使われていることだろうが、折角アメリカに来たのだし、落ち着いたらあちこちお出かけしようと思われていたことであろう。しかしあんなテロ事件の後では、車で行けるところだけにしようなんて思われているかも知れない。僕の場合、アメリカを十二分に満喫した後だったので、そういう意味ではluckyだったと思う。
Fさんに限らず、ごく最近、駐在や企業派遣の留学でアメリカに来られた方も沢山おられると思うが、 "報復" のための戦争が始まったらどうなるんだろう。やはり "日本に戻ってきなさい" ということになるのかな。


9月16日(日)


ここのところテロ関係でこのHPの内容も暗くなり勝ちだが、今日は本当はeventの話が書ける筈…だった。実は、NHLのpre-season matchのticketを買ってあったのだ。しかし、これまたテロの影響で試合は延期になってしまった。う〜ん、この米国滞在でNHL観に行くのは無理なのかなぁ。とても残念である。仕方ないので今日は大学に行ってsimulationを流したりした。
話は変わるが、先週出したmoving saleの売れ行きがいまいち良くない。ここで、4月に帰国したNさんから "中国人のmailing listに流せば売れますよ" というmailを頂いていたのを思い出したので過去のmailを探していた。このHPは、どうもC-U在住の方の中でも読んで下さっている方がおられるみたいなので、情報を書いておきます。彼らのmailing listのaddressは "css-list@listserv.uiuc.edu" だそうです。新品でないと使いたがらない日本人と違い、つつましい彼らは値段さえ下げれば買ってくれるらしい。mailing listに流して5分後にはreplyがあったので驚いた。
更に、"Moving Sale" のポスターを作って、Baytowneの中と、大学にも貼っておいた。これで何とか片付くといいな。


9月17日(月)


ここのところ、うちに帰ってくるとTVをつけっ放しにしてCNNを観ている。やはりテロ関係のnewsがとても気になるからだ。お陰で何だか最近listening comprehensionの能力が飛躍的にupしたような気がする。
今semesterも3週間だけEnglish Centerに通わせてもらっていることはこの日記にも書いているが、3週間だけというのはどうも学校の方からすると中途半端というか、ちょっと顰蹙な感ありらしく、ownerのM先生から、 "Kazushi、今日から別のclassに変更してもらえるか?" と言われてしまった。このclass、English Centerに通い始めて以来、初めて日本人が自分だけというsituationになったので嬉しい。Summer Semesterでも classmateであったTさんというブラジル人のおねえちゃんとまた同じclassになってしまった。 "ブラジル人のおねえちゃん" と言うと、sambaのimageがあるというか、なんかノリの良いお色気系の女性を想像してしまいがちであるが、このTさん、どちらかというとマイペースの大人しいキャラなのである。conversation のclassで、 "〜さんの昨日1日のscheduleをみんなでguessしてみましょう" というのがあって、Tさんの番になった時、 "午後2時〜5時まで昼寝をしていたに違いない!" という意見でclassが満場一致してしまった ^^; が、本人、 "昼寝は30分しかしていない! 失礼な!!" と苦笑いをしていた。
このclassのB先生は、English Centerに通いだして以来、初の男性先生である。このB先生から、 "君ぃ、素晴らしく英語うまいね!" と誉められてしまってちと嬉しかった。これはやはり、テロ事件以後のCNN効果なのだろうか? 或いは帰国を前にして、この1年の蓄積が現れつつあるのかな? 日本に帰ったらまた元に戻ってしまうのかしらん? そうならないよう、帰国後も日々語学力の精進に勤めなければ。


9月18日(火)


今日はいよいよ引越し屋さんが下見にやってきた。本当に帰国の日が近づいてきたんだなという実感が沸いてくる…が、それよりも、ご時世がご時世だけに、ちゃんと飛行機飛ぶのかなという気持ちの方が強いかも知れない。 "このHPは9/30に最終回を迎えます" と書いたが、実は9/30に飛行機が飛ばないで空港近辺のHotelで何日か立ち往生、 "Champaign-Urbana日記" 改め "O'Hare周辺立ち往生日記" なんてのが始まったりして ^^; でもって、デジカメ画像のcaptionが "空港で立ち往生するpassenger達" なんて… う〜ん、そうならないことを願う次第である。


9月19日(水)


またまたちょっとだけデジカメ画像を増やしました。2枚目の方は、実は車を運転しながらデジカメを構えて撮影したものです。こんな危ないこと、東京ではとても出来ないですね ^^; このHPのデジカメ画像ももうそんなに沢山は増えないと思いますが、それでももう少しは増えるかも知れません。なのでたまにcheckして下さると嬉しいです。ついでに、この日記が最終回を迎えた暁には、読者のみなさまから "お疲れ様でした" のmailをいただけるとこれまた嬉しかったりして!


9月20日(木)


Bush大統領の演説があったようであるが、みなさんTVで観ましたか? CNNのnewsもやっていたようだが、僕は internet (英語) で全文を後から読んだ。何だか力強いleadershipが感じられる内容で、 "全世界の正義を守るため、米国は戦う" というpolicyには僕自身、もろ手を上げて賛成できないが、 (暴力が暴力を呼び、戦争が戦争を呼ぶかもしれないという危惧は多くの日本人が持っていると思う) 主張の明快さという点では本当に素晴らしいspeechであると思った。何か日本に事件があった時、我が国の首相に果たしてあそこまで明快なleadershipが発揮出来るのかなぁとふと考えてしまった。勿論アメリカの大都市には治安の悪いところだってある、 (もっともこれは、最近日本でも歌舞伎町辺りは危険ですよね?) が、しかし、このHPで何度も述べている通り、ここアメリカは、日本に比べれば遥かに住みやすい国である。物価は安いし、家も広い。そういうアメリカの心地良さは、大統領をはじめとする、この国の一人一人が、 "アメリカはこれまで世界で一番良い国だった。これからもそうであるべく、我々が精一杯の努力をしなければならない!" というpride に基づいて行動しているからかなぁと考えてしまった次第である。
日本人ももっと国際社会でprideを持って生きよう!


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