| 小型のV型ダイポールをATU無しでチューニングするシステム。チューニングには市販のマニュアルのアンテナチューナー(以降MTU)を用いる。チューナーからアンテナへは平行フィーダー(ラダーライン)で給電される。ラダーラインは同調フィーダーとして動作し、アンテナへの給電とローディングを兼ねる。 |

(写真1)
【セッティング】
・V型ダイポールには市販のものを用いる(写真1)。ラディックス社のRD-Vシリーズ。
・コイル、バランはなし。コイルのある位置にはジャンパー線でショート。
・ラダーラインは金属物から20mmほど浮かせる。シャックにそのまま引き込む(写真2)。
・ラダーラインは、幅5cmのビニールテープで導線をサンドイッチして作る(写真3)。
・サッシに挟み込んでもOK(写真4)。
・チューニングにはクラニシのNT-636を使用(写真5)。
・フロートバランは古河ビーメックス線2sqmmをフェライトバー3本に12回巻きして作る(写真6)。古河ビーメックス線は単線。入手が難しければ通常のACコードでもOK。その場合、塩ビの発熱に注意。導線は発熱せずに塩ビだけが発熱することが分かってきている。
・接続はフロートバランを介する(写真7)。
・この仕様で100W運用が可。安定している。インターフェアはない。

(写真5)
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(写真2)

(写真3)

(写真4)
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(写真6) |

(写真7) |
【動作】
・ラダーライン部では位相が180°異なるので電磁界の打消しが起こり電波の輻射は無い。
・ラダーライン部でローディングを行う。コイルじゃないので効率がいいみたい。
・MTUが不平衡なので平衡アンテナ、平衡給電線をつなぐとコモンモード電流が流れる。これを防ぐためにフロートバランを入れる。
・SWRが無茶苦茶高い状態でフロートバランを使うので、トロイダルコアを使うと磁束密度が高くなりすぎて発熱する。フェライトバーを用いる。また、塩ビ被覆が発熱し、ノーマルモードを減衰することも分かった。ポリエチレン製の古河ビーメックス線を用いるとこの問題は解決できる。
・フロートバランの定数等は、実際にコモンモード電流を測定し最小になるように決めた(写真8)。
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(写真8)
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【運用】
・高さ8m、2.5m+2.5mのV型ダイポールで、1.9MHzでCQを出して応答がある。
・1.9MHzでは、意外にも普通に交信できる。
・3.5MHzでも全くストレスは無い。7MHz、10MHzはもうフルサイズかと思うくらい。
・50MHzでもロスは体感できない。 |