「森の便り」自然しんぶん


第10号2000年1月20日発行・発行部数400部

目次

快適環境づくり・地球環境保全での人づくり・仲間づくりも展望・「自然観察会はじめの1歩」研修会を開催

NACS―J自然観察指導員フォローアップ研修会を教学の森野外活動センターで開催。ボランティアガイド(公園課)、山麓保全検討委員会(まちづくり推進課)にとっても関わる「人づくり」の問題


 一月八日、九日の二日間、箕面市立教学の森野外活動センターで「自然観察会はじめの一歩」研修会を開催致しました。
 この研修会は、財団法人日本自然保護協会自然観察指導員向けのフォローアップ研修会として開催されたものです。(財)自然保護協会(NACS―J)は、二一年間、自然観察指導員を地方公共団体や自然保護団体などと共催して養成講習会を開催し、全国に一万五千人の自然観察指導員を養成してきました。NACS―J自然観察指導員は、「多くの人が自然とふれあい、自然の大切さを理解するため、自然観察会などを通じて、自然への橋わたしをするボランティア活動です。全国各地の地域で自然保護の輪を広げるために活躍しています」とその役割を公表しています。
この自然観察指導員養成は、行政の取り組む環境保全の中の人づくりの部分とも共通するところがあり、過去多くの地方公共団体が共催してきました。都道府県から市町村、教育委員会など様々な行政機関と取り組んできた実績があります。
 いま、箕面市でも、環境保全条例に基づく「快適環境づくり計画」にも人づくりの大切さが盛りこまれ、様々な形で取り組みがなされています。また、地球環境保全行動計画策定の過程でもその行動を進めて行く上で、市民参加メニューの受け入れ活動をして下さる積極的な人づくりが問題に成りました。
 人づくりには、目的にそった、人づくりをするために意識的な養成プログラムが必要です。そして、その養成にとどまらずその後をフォローする研修会も大切です。その場合も、様々な成長度合いに応じたフォローアップ研修が必要なのです。
(財)自然保護協会(NACS―J)は、指導員の養成講習会で、その目的にそろった、二泊三日のプログラムを持っています。また、その後の指導員活動が、向上するように様々な研修会を用意しています。今回は、指導員講習会を受講はしたが、なかなかはじめの一歩が踏み出せないと言う人を対象として開かれた、フォローアップ研修会です。
 この中では、繰り返し、指導員の理念が確認されると共に指導員の状況に応じた、研修内容で、プログラムが組み立てられています。
 このはじめの一歩研修会は、一九九四年に関東、東海、近畿、四国の地域で活動している指導員が実行委員会を作り(財)自然保護協会(NACS―J)と一緒に編み出した研修会です。その報告書が、自然保護協会から出版されています。
 その後、一部改良されて、千葉県、長野県の指導員連絡会で、開催され、今回四回目の研修会として内容がさらに改定されました。この改定作業には、箕面市環境保全課から補助金を頂、プログラム内容を検討していたものです。
人づくりには、このような目的に添った、人づくりのプログラムとその後の段階に応じたフォローアップ研修会のプログラムが必要です。
このような目的意識を持った人づくりにふさわしいプログラムを作り出すことがとても大切です。今実施しているプログラムを恒に見直し改善しグレードアップを図ることが大切です。また、専門家や自然保護協会が作ったプログラムを参考にすると言うことも大切ではないかと思われます。
一月九日には教育委員会教学の森野外活動センターの田中所長と自然保護協会中井普及部長、布谷普及委員・評議員(滋賀県立琵琶湖博物館総括学芸員)、みのお山自然の会本多事務局長で短い時間でしたが、自然観察指導員講習会についてお話をさせていただく機会がありました。
箕面市役所では、いろいろな部局が人づくりとして仕掛人、ボランティアガイド、カウンセラーの養成などを取り組んでいます。将来、箕面市山麓保全検討委員会がアクションプログラムを作成する中で、NPOの設置と共に人材養成も必要となる可能性があります。
 みのお山自然の会としては、箕面市における様々な人づくりに、将来を展望しながら、建設的提案をして行きたいと考えています。
文と写真・本多孝
左上・講義風景
左下・グループワーク発表会
右下・講師の本多孝みのお山自然の会事務局長

自然観察会はじめの1歩研修会・参加者の感想による良かった点・問題点

●研修会の内容について・良かったこと(グループワーク)
◎準備、段取りがスムーズだった。さすがみなさん経験者だなと感心した。
◎企画書作りからみんなでいろいろな意見を出し合って考えたことがとても良かった。
みんなの知恵が集まるとすごい。
◎実践をしたこと(グループ)が出来たことたいへんよかったです。
●研修会の内容について・良かったこと(参考になったこと)
◎いろいろな方の始めた経緯が参考になりました。苦労話などをもつといろいろ話ていただけるといいと思います。
◎実践例が参考になりました。
◎みんなから元気を分けてもらいました。テクニックもいっぱい。
◎実践報告、仲間が出来たことたいへんよかったです。これからもよろしくお願いします。
●研修会の内容について・良かったこと(研修会運営)
◎スタッフの皆様、会場のお世話を頂いた方々、有難うございました。
◎進行の仕方がたいへんよかったです。これからもよろしくお願いします。
◎研修会全体としては、運営、内容がよかったと思います。有難うございます。
●研修会の内容について・良かったこと(その他)
◎多様な自然に会えてよかったです。
◎冬のこの時期にも大切な多くがあることの経験が出来ました。
◎発表にみんなで作った詩を朗読したこと。
◎人との交流
◎ありがとうございました。久しぶりにみんなで、わいわいやれて良かったです。
◎久々に会いたかった人に会えたり、たくさんの面白い人たちと出会い、話を聞いたり、したり出来てとても楽しくすごせました。
◎曽根さんとファシリテートも大変グー。
◎楽しかった
◎楽しい仲間が増えて嬉しい。
◎常緑樹が多いのに落ち葉が意外と多いって感じ。
◎皆さんすごい!!の一言です。自分はヒネた初心者ですが、いろいろな発見をさせて頂きました。
◎新たな気持ちを心がける意味では今回の研修会は楽しかった。
●研修会の内容について・問題点(グループワーク)
◎グループ別のショートプログラム作成は、一つ目も二つ目のグループもきちんとできてすばらしかった。自分の3つ目のグループにはいっていた指導員にとっては、あまり参考になる形でなかったのではないかとちょっと心配。
◎「多様性が広がると可能性も広がる」まさにそうだと思いました。ただ可能性が狭くなることもあり得ます。グループワークの合意形成は本当に難しいとおもいました。まとめ役の重要性を再認識です。いろいろ有難うございました。
●今後の参加者の思い・持って帰っていただいたもの(はじめの一歩)
◎今までは「観察会がやりたい」でしたが、今からは「観察会やります」に変わりました。
◎自分の町でも観察会したいという気持ちが強くなりました。きっと作ろうと思います。
◎観察会を実施するための多くのヒントをいただきました。ありがとうございます。
◎ここでの観察会の研修を生かして地元でがんばろうとおもいます。みなさんに負けないようにがんばるぞ!
◎地元に帰って今回参加できなかった友人たちに参加を呼びかけたいと思いました。
◎はじめの一歩として・・・・は内容が濃くて得るものがありました。
◎講師の皆さんのおかげで楽しく少しは、自信が持てたような気がします。ありがとうございました。
◎実際にやってみると、詳細にいろいろな問題があったが大変楽しかったし、本当にやってみたい気になりました。
◎帰ってからまた、自分なりの観察会をやって行こうと思います。
●今後の参加者の思い・持って帰っていただいたもの(理念)
◎自然保護と環境教育と違いがわかった。
◎自然を味わうだけでなく、人とのつながりの見えてくる実習ができて一歩進んだ観察会になった。
◎自然保護につなげる自然観察会。自然保護を意識した自然観察指導員がになう役割や自然保護の中、NACS―Jの理念を講習会後の研修会の中でNACS―Jが直接話して、retention(継続・英和辞典より 本多調べ)していくことがもとめられています。その点とても良かったとおもいます。本多さん中井さん御苦労さんでした。

箕面の山自然だより

箕面山の自然やフィールドを紹介しています。 本多 孝

小野原西の里やま・区画整理事業が進行中

自然環境と共存した町づくりが望まれる貴重な里やまの原風景を残している

みのお山自然の会では去年から、この地域で自然環境調査を行政や専門家の御協力のもと行っています。
植物や昆虫、野鳥に関わらず、地域の歴史や文化、人と自然の関わり、人と自然のふれあいなどいくつかの項目で調査を進め財団法人日本自然保護協会自然保護誌上でもその調査の一部が紹介されました。
春日神社周辺には、ヒメボタルも生息し、北摂でも有数の生息地です。
近隣の別の市の市民から境界線ぎりぎりの開発予定は、困るという苦情も出ていると聞きます。
自然環境との共存した町づくりは、避けてとおれない課題です。


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