知らない有名人を自主映画に「友情出演」させる方法

果たして世の中に「自主映画」というものをキチンと観たことがある人はどのくらいいるものでしょうか。
私を含めた制作者の総ての人が苦慮するものに「作品を人に観てもらう」ということがありますが、世の中にゴミほどある糞みたいなテレビドラマや商業映画を誰も見ないかと言えばそんなことはなく、その基準は作品の出来そのものではないことは明白です。
では、一般の人々がドラマや映画を観るとき何を基準にしているのでしょうか。
色んな要因があるかと思いますが、その中の一つに「出演者が誰か」ということが考えられます。
誰も知らない役者より有名人が出ていれば、作品のインパクトが上がることは確かです。
しかし、まともに有名人を出せるようなレベルならば、何も「自主映画」をとることはないでしょう。
そうなると予算もない自主映画が、有名人を出演させるには「友情出演」という手段しかないように思えます。
前ふりが長くなりましたが、「友情出演」というのがどれくらいインパクトがあるものなのか、例をあげてみたいと思います。
架空の映画ですが、下記のようなキャスティングの作品があるとします。

「東京ラブラブストーリー」(仮題)
主演 中山秀行
   桜庭あつ子
出演 彦麿呂
   穂積ペペ
   井手らっきょ
   大場久美子
   
チョコボール向井
   菅井きん


何かこれだけでツライ匂いがぷんぷんしますね。
しかし!これに「友情出演」として以下のようなメンバーを揃えたとしましょう。

主演 中山秀行
   桜庭あつ子
出演 彦麿呂
   穂積ペペ
   井手らっきょ
   大場久美子
   チョコボール向井
   菅井きん
友情出演 ブラッド・ピット
     北大路欣也
     ブリトニ−・スピアーズ
     ビルゲイツ
     ゴルバチョフ元書記長
     フレディー・マ−キューリー(故人)
     小和田家の人々


どうでしょう?映画の格そのものが上がった気がしますね。
「友情出演」とはこれほどインパクトがあるものなのです。
自主映画においても是非ともこれを応用したいものです。さすがに、ブラッドピットを呼び込むのは厳しいでしょうが、日本の芸能人くらいならなんとかなる気がします。
以下は、「知らない有名人を自主映画に「友情出演」させる」という、その方法です。是非、参考にして下さい。

1、有名人と友達になる
「友情」というからにはまず「友達」になるところから始めなければなりません。
しかし、この方法はなかなか難しいので具体的な話は控えさせていただきます。
どうしても知りたい方は、ご自分で考えて下さい。そして良い案があったら私にも教えて下さい。

2、有名人になりすます
地元で名刺まで作ってヴィレッジ・シンガーズになりすました偉大な先人を見習った方法です。頭に乗ってカラオケ大会などで「亜麻色の乙女」を歌ったりしなければバレない可能性もあります。なるべく現役のタレントに化けるのを避けるのがコツです。

3、CGで出す
寅さんが復活したごとく、有名人を映画の中に合成するのです。
単なるテレビ映像の継ぎはぎにならないように、しっかりした技術を10年ぐらいかけて学ぶ必要があります。

4、同姓同名のタレントを作り出す
そのへんのどうでも良い役者に「窪塚洋介」とか「坂口憲二」とか付けてみます。これは、きっとみんな惑わされることでしょう。上手く宣伝すれば反響があるかと思います。
ただし、これは裁判で訴えられたりしたら、確実に負けます。賠償金を請求されかねないので、作品が完成してもなるべく人の目に触れないようにするのが必須です。

5、クレジットにだけ載せる
これはなにげに一番お勧めな方法です。出演してないからと言ってクレジットに挙げてはいけないという法律はどこにもありません。試しに、何人か載せてみましょう。本編はともかく、クレジットだけは豪勢になった気になります。

6、諦める
何ごとも諦めが肝心です。こんな余計なことに頭を使うならば、少しでも良質なシナリオを考えた方がよっぽどマシだということに気付くことが、後々の人生にとってプラスになることでしょう。
時間を無駄にするのは筆者だけであって欲しいものです。

そんなわけで、全然盛り上がらないまま終わっときますが、次回はしょーこりもなく「製作中の自主映画を穏便に中止させる方法」をお送りいたします。