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よしなり(キュウリ)、出荷が始まりました。(9/14の記事)
もう秋だというのに、ようやくキュウリの出荷が始まりました。
夏の間は、四葉胡瓜を作っていますが、今回は、いつも出荷しているお店から『秋にキュウリをお願いできませんか?』とのリクエストがありまして、『では。』ということで作ってみました。
種まきはお盆前の7月末。ようやく実をつけ始めました。
キュウリ栽培にはとても興味があったのですが、なにせ、農薬を使わないと決め込んでいるので、たいがいの品種はうどん粉病が出て、最初は真っ白、最後は真っ黄色になって枯れて全滅しておりました。そんな中で、とても病気に強かったのが、四葉胡瓜でありました。ぼこぼこイボイボの、原種に近いキュウリです。
うどん粉病は、葉っぱの下から上ってきます。古い葉についたうどん粉病は、だんだんと上の葉に広がり、やがては木全体に取り付いて枯らしてしまいます。ところが、四葉胡瓜はうどん粉病が葉の上に広がるスピードよりも早く成長するため、秋も深まって成長スピードが遅くなるまでは実をつけ続けてくれるのです。
さて、そんな中で、『おいしくて、病気に強いキュウリはないものか。』と探しておりましたら、見つかりました。よしなりです。下の写真をご覧ください。
これが、うどん粉病にやられた葉です。現在進行形でうどん粉がついています。
普通のキュウリ農家さんが見たら、『なにをやっとるんじゃ!』と、呆れ果てるか、怒り出すことでありましょう。通常のキュウリ栽培ではうどん粉病は大敵中の大敵。ほんの僅かでもうどん粉病の兆候が見られたら、すぐに殺菌剤を使って、ハウス中に蔓延するのを防がなくてはなりません。こんなになるまで放っておくことは考えられないことなのです。
ところが・・・
葉の上部は元気いっぱい。これから成長していく芽の塊が実にふっくらしていて、実に調子がいいのであります。また、肥料管理がうまく行ったようで、うどん粉病の蔓延も止まっているようです。
これが下枝になっているよしなりです。
やせた土で苗を作っている最中についた花が実をつけました。この後、上の枝からも収獲が始まりましたが、追肥と水で管理しているので、だんだんとまっすぐなキュウリになってきています。
・・・今回は、恒例の全滅なしに、うまく育ってくれそうな気配がしています。霜が降りるまで栽培が可能とのことですから、上手にお付き合いしたいと思っているところです。
キュウリのお話
その1、四葉胡瓜
病気に強くておいしいキュウリを探しているうちに四葉胡瓜に出会ったことは先に書きました。このキュウリは華北系のキュウリで、イボイボとげとげの原種に近いものです。四葉胡瓜は味が濃く、歯切れがよく、噛んでいるとほどよくほろほろと実がこなれて、キュウリの味が口いっぱいに広がります。
『よーし!これでいこう!』
良い物に出会ったと喜んで、たくさん作って出荷を始めました。
ところが・・・・これが実に売れない。ひどいときには100袋出荷して80袋返品、ということもありました。曲がりやハネダシで出荷できないものも含めると、実に9割ほどが無駄になってしまいました。返品のものも処分しなければなりませんので、畑の一角には四葉胡瓜の山ができてしまいました。タメイキものです。
売れない理由もありました。まず、日持ちしないこと。イボイボぼこぼこの表面は、思ったよりも表面積があり、水分が逃げやすいのでしなびやすいのです。また、硬いイボイボがたくさんあり、袋詰めで出荷して陳列しているうちにイボイボが取れてしまい、袋の中に散らばって汚く見えてしまったのでした。
今現在は、出荷調整のため、ずいぶん少なめに作るようにしました。また、水分を逃げにくくするためと、イボが取れにくくなるようにするために、袋をテープでしっかり絞って出荷するようにしています。もうちょっと広まったらいいのにな、とは思うんですが、キュウリの品種も数百種類はあることですし、今のところはこんなものなのかな、なんて思っています。
その2、よしなり発見!
四葉胡瓜苦戦の中、普通のキュウリでも美味しくて病気に強いものはないものか、と、探しておりました。いろいろなキュウリ農家さんが作るキュウリを手当たり次第に食べてみました。同じ品種でも作る農家さんによっては味が違ってきます。上手な農家さんの美味しいキュウリは、とても参考になりました。
そんな中で、よしなりというキュウリを知りました。『俺はこれ以外食わない。』というキュウリ専門の農家さんが作っているものでありました。で、調べてみると、病気にもとても強いということが分かりました。恐怖のうどん粉病にも強いのなら、なんとか作れるのではないか、と思いました。そこで、その農家さんからよしなりを手に入れまして食べてみたところ、これがなかなかの美味。即、採用となりました。
初めて作る品種でもあり、初の出荷となっておりますので、あんまりたいしたことは言えませんが、なかなかの有望株という気がしています。乞う、ご期待、というところであります。
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