いちのせファーム

しいたけは冬から春先まで出荷しています。

こちらが原木栽培をしているビニールハウス内部であります。
長さ25mのビニールハウスに約1300本の原木が入っています。

扇風機は風の循環と、動噴で霧にした井戸水を吹くためのもの。右の水タンクには井戸水が張られています。屋根には遮光ネットが張ってありまして、適度に日がさすようになっています。また、手前の木組みは寝かした原木を沈めるためのものです。

いよいよ椎茸シーズンになりますと、原木はこのように水のタンクに沈められます。そうして、椎茸菌をびっくりさせて発芽を促します。原木の状態によって1〜3日間。泡が出なくなってきたらいい頃です。


原木が水浴びをしてから一週間から10日。樹皮を破ってようやく椎茸の芽が出てきました。ほどよく水が切れてくると下の画像のように頭が割れた芽が出てきます。樹皮が水浸しだと、もっと黒ずんだ色になります。この芽は実寸で直径1cmほど。右横にももう一つ芽が出てきているのがお分かりいただけると思います。

発芽から1週間ほどで椎茸らしくなってきます。
冬の椎茸はじっくり育つのでとても肉厚。切ったときの純白の椎茸の断面はこたえられません。


さてさて、最後までお付き合いいただいた方に、ちょいと雑学を。

椎茸の分類あれこれです。

@ 季節による分類
   春子(はるこ) 春に出る椎茸
   藤子(ふじこ) 藤が咲く季節に出る椎茸
   秋子(あきこ) 秋に出る椎茸
   寒子(かんこ) 1月を中心として出る椎茸
A 椎茸の状態による分類
   香信(こうしん) 傘が開ききっており、肉の薄い椎茸。傘の上部が平坦。
一般に七分開き(傘の先端が内側にすこし丸まっている)で出荷される。
   香茹(こうこ) 香信と冬茹との中間。生椎茸では冬茹よりも大きさがある。
一般に三分開き(傘が開いて薄皮がなくなった程度)のものを指す
   冬茹(どんこ) 寒い時期にじっくり育った椎茸。肉厚で、傘が開ききっていないもの
   茶花冬茹 冬茹の内、傘にひび割れがあり、花のように見えるもの。
上の画像がそんな感じ。
   花冬茹 冬茹のうち、傘、ひび割れが真っ白なもの。
   天白冬茹 花冬茹を天日で乾燥させたもの。干し椎茸でも最上級品とされる。
B 収穫時の天候・状態による分類
   雨子(あまこ) 雨の当たった後などに取れる、水分をたくさん含んだ状態の椎茸。
傘が黒くい。
   日和子(ひよりこ) 晴れの続いた後などに取れる。水分は少なめ。
弾力ある肉質。傘の色が明るい。

・・・・というわけで、椎茸の分類は、菌の種類ではないんです。自分達も作り始めてようやく分かってきたところですが、たくさん椎茸を出そうとして霧吹きでじゃんじゃん水をあげていると『雨子(あまこ)』になってしまいます。重さは出るのですが、日保ちしないため、傷みも早いですね。現在はちょっとだけ上手になってきたようで、『寒子、冬茹または香茹、日和子』の椎茸が栽培できるようになってきました。

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