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【06/02/12】

 沼津市立図書館主催の春休み特別企画として、『ひょっこりひょうたん島』の魅力を広く市民に紹介するイベントが行われることになりました。

 1.『ひょっこりひょうたん島』資料展
 [日時]2006年3月14日(火)〜31日(金)
 [会場]沼津市立図書館4階・展示ホール

 2.『ひょっこりひょうたん島』トークライブ「ひょうたん島が未来を創る」
 [日時]2006年3月19日(日)午後1時30分〜3時30分
 [会場]沼津市立図書館4階・視聴覚ホール
 [出演]中山 千夏(博士の声)/伊藤 悟/ひとみ座による博士の操演
 [入場料]無料
 [定員]先着200名  詳しくはこちらをご覧ください→

ひょうたん島資料館を作ろう!  
沼津にひょうたん島が出現!? 牛臥山
沼津市我入道にある牛臥山(うしぶせやま)。市民の間ではオリジナル版の『ひょっこりひょうたん島』が放映されていた頃から、ひょうたん島に形がそっくりと、もっぱらの評判でした。とりわけ「らららサンビーチ」のある沼津市西浦付近の沿岸は「ひょうたん島 ミラクルビューポイント」と呼ばれていて、島の全貌をはっきりと眺めることができます。
ひょうたん島 ミラクルビューポイント
 
 
 
 『ひょっこりひょうたん島』は、「社会の公共財」(井上ひさしさん)と言われるほど文化的価値の高い、テレビ人形劇の最高傑作です。しかし、そのオリジナルシリーズ(1964年4月〜69年4月)に関する資料は、台本(それも4分の1欠けています)以外NHKにもほとんど残っていません。
 次第に息苦しくなってきた社会の中で、『ひょうたん島』をできる限り保存しておけば、そこに含まれたメッセージを後世に活用することができるはずです。そのためにも「資料館」を作り、いつでもそれを再生できる状態にしておくことは、『ひょうたん島』に勇気と希望と共生のポリシーを与えてもらった私たちがどうしてもしなければならない「使命」です。
 とりわけオリジナルシリーズの資料は、間違いなく私・伊藤悟が、日本でもっともたくさん所有・保管しています。台本、私が放送を記録したノート(通称「伊藤ノート」)、オリジナル版写真(伊藤がテレビ画面を撮影したもの、NHK絵はがきなど)、オリジナル版当時の絵本、オリジナル版当時の「NHKグラフ」、オリジナル版当時の雑誌の切り抜き、オリジナル版ソノシート、オリジナル版キャラクターグッズ……。まだまだあります。
 画面を映画フイルムで撮影した(「キネコ」といいます)ものが8点しか残っておらず、ビデオは全くないオリジナルシリーズですが、こうした私の資料からかなり具体的にその概要を復元することができます。こうした資料をきちんとした形で残すことは私のライフワークです。
 しかし、そのためには多額の資金と、実現して運営していくためのプログラムが必要です。それが、静岡県沼津市の力によって実現しようとしています。
沼津の町おこしとのコラボレーション
 静岡県沼津市の「ひょうたん島資料館」プロジェクトは、実現へ向けて、着実に前進しています。
 この計画は、沼津市に勤めている私の知りあい、一藤木(いっとうぎ)秀光さんが沼津市の町おこしのプロジェクトにかかわる中で生まれてきたものです。
 市内の狩野川河口近くの牛臥(うしぶせ)山[もともと島だったものが川が運んで来た砂で陸続きになった]を駿河湾をはさんで西浦地区から望むと、ひょうたん島そっくりに見えます。
 このことから、町作りの中心にひょうたん島を置こう、という動きが起き、ひょうたん島の大ファンでもある一藤木さんが現在、「ひょうたん島資料館をつくる会」の発起人代表として大活躍されています。
 初め、西浦地区の再生だけだったアイデアも、今では沼津市そのものもこのプロジェクトの中で新しい旅立ちをしょうと計画が膨らみつつあります。キーワードは「夢と共生」、その核となる資料館は「子どもたちに夢を与える砦にしたい」と一藤木さんは述べています。
 「ひょうたん島資料館をつくる会」のワーキンググループには市の職員の方も多数参加して、実現へ向けてエネルギーにあふれています。
 実際、西浦地区からのながめは格別で、もともとここは海越しに富士山が見える日本唯一の場所。そのふもとにしっかりひょうたん島が漂着しているように見えるのですから、これはもうたまったものではありません。ここに資料館が建てられる計画です。
 私も、NHKにも残されていない貴重な資料の保管場所としてこれほど最適なところはない、「願ったりかなったり」のことだと思っています。
 そして、「スローフード」ならぬ「スロー観光」、つまりやたらとビルや施設を造るのではない、沼津市の人と一体になった自然を活かした町作りに共鳴して、この夏から全面協力しています。日本で初めてのすばらしい町作りになると確信しています。
 すでに、沼津の地域紙やFM放送でもひんぱんに取り上げられ、沼津市内全体で『ひょうたん島』がじわじわと浸透しています。七夕には商店街のコンクールで、島民の人形たちを七夕の飾りに大きく描いた店が、商店街大賞を頂いたほどです。
 そして、3月14日から31日まで沼津図書館で「ひょうたん島資料展」を、3月19日には同図書館で中山千夏さんと私のトークライブをやることが決まりました。これがひょうたん島資料館を核とした沼津市の新しい町作りのスタートとなります。
 丸い地球の水平線に、何かがやっと待っていた、という気分です。明るく前進したいと思いますので、応援のほど、よろしくお願いいたします。
 
 
(C) 井上ひさし/山元護久・ひとみ座・NEP21 キャラクターデザイン:片岡昌