蒸気機関車を作りましょう

ライブスチーム作りの教科書
ライブスチーム作りには機械工作の知識と技術必要です。
平岡幸三さんの書かれた「生きた蒸気機関車を作ろう」の本に出会って
機械加工や蒸気機関車の知識の無い私でも(私は電気工学専攻)
挑戦できる感触を得たのが5年前。
それからこの本をバイブルに工具や機械をそろえ少しずつ制作を続け、昨年ようやく完成しました。平岡さん本当に有り難うございました。

2台目はイギリスから鋳物部品を取り寄せました。こんどは図面しかありません。
渡辺精一さんの書かれた「ライブスチーム」は設計から制作までを詳しく書かれており、非常にやくだちます。
その他、久島諦造さんの「ミニ旋盤の使い方」もとても良い本です。
雑誌では月に2回程発行されるイギリスのModel Engineer誌と隔月に発行されるアメリカのLive Steam誌大変有名です。今年は平岡さんのNew Shayが連載されています。

私の蒸気機関車作りの話しを聞きつけ、知人が珍しい本を貸してくれました。
現在のライブスチームの大御所、渡辺精一さんの師匠に当たる田口武二郎という方が書かれた「模型製作ニユーハンドブック 第2編 蒸気機関車の作り方」と言う本です。
昭和11年に発行され昭和15年に12版が発行てされています。
定価は壱円です。旧かな使いで少し読みにくいですが内容はすばらしいものです。考えてみますとこの時代はSL全盛期でこの時代以降技術的な発達が無かったわけですから。
この本の中から原文のまま一部分を転記してみますと。


「蒸気機関車に気笛といふことは殆どツキ物といふ可きです。JOAKにしろ、トーキーにしろ、蒸気機関車が出れば必ずピーとかポーとかいはなければならないやうです。
実際本物のやうな音色の汽笛を模型につけるといふことは音響学上不可能であることは諸君充分御存知でせう。汽笛として聞かれる音を出すには少なくとも気鐘の長さが3吋なければなりません。中略
汽笛は蒸気の凝結した水滴を非常に嫌ひます。水滴が蒸気出口へつくと音が出なくなります。それ故出口はなるべく幅の狭い孔にしなければなりません。又乾いた蒸気が必要です。
其の為には導管を過熱するか、或いは冷めないやうにします。以上の条件を充たすには、汽缶のバックプレートの上部辺から導管をだして火床の下アスパン(Ash Pan?)の上を通って汽缶の下で汽笛を鳴らすより仕方ありません。第52図は…略」


と、言った具合です。
大変貴重なものなので注意して全部コピーさせて頂き、お返し致しました。

復刻版
誠文堂新光社から昭和34年度の改訂版が復刻されました。北山さんの電気機関車の作り方と2冊セット販売です。
装丁も当時のものと同じだそうです。昭和34年の時点で大幅な改定がなされ
新仮名使い、横書きでかなり読みやすなっています。
そのため、上記のものと比べ骨董的なおもしろさは無くなっています。



Model And Miniature Locomotive Construction


最近イギリスで発売された制作に関する本。
制作のKnow−howが多く書かれており、
写真も多くたいへん良い本です。
http://www.amazon.co.jp/
で購入出来ます。




ライブスチーム作りの設備

旋盤
旋盤
世界のモデラーに広く使われているマイフォードを使っています。
ベルトドライブで音も静かでとても満足しています。初めに日本製の小さな旋盤を買いましたがすぐに買い替えてしまいました。最初から十分吟味してランクの高い物を買っておく方が結局お得です。
アクセサリーは4っ爪チャック、ライブセンター、回転刃物台、ドリルチャック、テールストックダイスホルダー、刃物で十分です。


フライス盤
旋盤にフライスアッタチメントを付ける方法もありますがやはり専用機をおすすめします。私はドイツWabeco社製のF1200E。さすがドイツ製と思わせるしっかりした機械です。
電子式のスピードコントロールは極めて使いやすく音も静かです。私は現地で直接買い付けて送ってもらいました。
電源は220Vですがステップアップトランスを付けて全く問題なく動いています。
空輸代金と消費税を払っても日本での価格の半分くらいで手に入れました。
コレットチャック、アーバー、バイスなど同時に必要です。

フライス盤

ボール盤
フライスでも兼用できますが場所があれば持っていると便利です。
現在はKIRA製のKND-8を使っています。

蝋付け用トーチ は、シーベルトのサイクロントーチが有名です。最近はグリップを握るとガスが出て自動点火できる新製品にかわっています。
日本の代理店は「日本ジュラックス (075)953−3363」。

その他の工具 ハックソー、糸鋸、ノギス、マイクロメーター、ハイトゲージ、グラインダー、バイス、 必要に応じ少しずつそろえて行きましょう。
長く使える物ですから思い切って高級品を揃えましょう。高級品は良く手になじみ愛着がうまれます。

途中でギブアップしないためには。
  1. 決して完成を急いではいけません。作製のプロセスを楽しんでください。
  2. 一つ一つの部品が完成品です。完成日を刻印して写真を撮っておくと良いでしょう。
  3. 仕事から帰ってちょっと旋盤をまわしてみましょう。仕事の疲れやストレスが消えて部品が少し完成に近ずきます。
  4. 休日も工作室にこもりきりにならないように。
  5. 安全にはくれぐれも気を付けましょう。服装、防具、基本姿勢、工具の整理、切り子の処理…
  6. 不満が残る部品は満足できるまで作り直しましょう。いいかげんに作るとあとで泣きをみます。
  7. 最大の難所はボイラーでした。蝋付け前の加工精度が悪いとどにもなりません。隙間を銀蝋でうめるなどと間違っても考えてはいけません。何処にも隙間が無いように完全に加工してから蝋付けしましょう。また大きな圧力がかかるもっとも危険な部品です。材料の指定や補強材の指定は必ず守って圧力試験は確実に実施して下さい。
  8. インターネットは情報の宝庫です。工具、塗装、板金、材料など様々な情報を入手できます。多いに活用しましょう。
塗装に関すること
塗装は作品の品位を決定する重要な要素です。せっかくの作品が塗装によってだいなしになります。
私は自動車などの塗装に使う2液性ウレタンを使っています。主液を混合して好みの色をだし、硬化剤を混ぜる前に、一度試し塗りをしてみます。特に半艶にする場合乾いてからでないと仕上げの感じがつかめません。
乾燥は赤外線乾燥をしなくとも十分硬化します。夏の晴れた風の無い日をねらって塗装するととてもきれいに仕上がります。塗料粘度やノズルの形状、圧力などまだ試行錯誤の段階です。
幸い私の家の近くに色々教えてくれて、少量でも小分けしてくれる塗料屋さんがあり、大助かりです。

便利なもの

ポンプ運転中に給水ポンプの具合が悪くボイラーの水量が下がって慌てたことがありましたのでコンテンジェンシーポンプを作りました。
ボイラーの圧力テストのも使えて便利です。タンクはクッキーの缶を利用しました。ニップルはマイクロコネクターを使ってみました。ハンドルは東急ハンズでアルミの玉を買ってきてタップをたててねじ込んであります。木のベースはベニヤで良いのですが、ちょっと奮発して(450円)大工センターで加工済みの板を使ってみました。




SL-3
完成した1台目のLIVE STEAM

SL-2






第2作目のライブスチーム
2台目はイギリスのReevesのカタログでWILLIAMを選びました2−6−2のタンクロコモーションです。ゲージは持ち運びのことを考えるとやはり3インチ半におちつきます。 一台目はボイラーの加工に大変時間を使いましたのでこんどはボイラーのキットを同時に購入しました。一番難しいフランジ加工がしてあり本体はシームレスの筒です。あとはパイプや火室の材料などキットになっています。まだステーやバックプレートの蝋付けは済んでいませんが簡単にここまで出来ました。暑くならない内に完成させる予定です。
フレームは3.2ミリの鉄板です。これの加工が結構大変です。インターネットで探した板金屋さんでレーザーカット加工してもらいました。非常に高精度に作ってくれました。加工料も大特価でした。仕事の混み具合で納期がかかることもありますが、いまでも対応して頂けるそうです。”有限会社スヤマ”のホームページを参照ください。
動輪は超鋼バイトでさくさく削れましたが4つのトレールの内2つにチルトがあって削れません。バーベキュー用のコンロでアニールをやってみましたが結果は同じでした。写真を同封してReevsに連絡したところ代わりの物を無料でおくってくれました。 制作の工程はWilliam1 -3のページをご覧ください。

3台目はちょっと変わり種を作ろうと思い、シングルドライバーのJunny Lindを作っています。
運転会に参加してみると牽引力の点で3.5インチは不満が残ります。運搬は大変なのですがやはり5インチの魅力には勝てず、最近,Reeves 2000に0-6-0 Tank Loco Jill の鋳物部品を注文しました。
2003年12月にJillが完成しました。さすが4台になると工作のコツがのみこめた事と、定年で工作時間が
増えたため、1年未満で完成しました。
次は、運転台車と電気機関車を作る予定。


Jillの制作

Junny Lind の制作

WILLIAMの制作−1

WILLIAMの製作ー2

WILLIAMの制作ー

庭園鉄道

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