−最近読んだ本1998−

1998年に読んだ本です。


書籍名 著者 コメント 日付
「恋愛論45!」 きむ・みょんがん  ベンキョウベンキョウまたベンキョウ。
 いつもと違う角度からだけど、また日本の社会の一面が見える気がする。
 キム・ミョンガンの攻撃はとまらない。
 不倫、浮気、援助交際、コンガイセイコウ、なにが悪い?
 「さよなら、明治・大正・昭和。永眠してください、純潔思想。
  他の惑星に行ってください、性教育しない文部省。
  断食でもしててください、婚姻制度」。
 なんか自分もつまらぬ規範にしばられて生きてきた気がする。
 でも長いこと自分を悩ましてきた理想の結婚−家族制度について、一つ答えが見えてきた気がする。
 それでもやっぱり、もっと恋をしましょう。自分の心に素直になって。
 最後に恋愛は「しなければしないでいい」と思ってもおかしくない、とある。確かにね。僕もムリして恋愛しないようにしよう。彼が大切にしているのはあくまでも自由な個人の精神的な快感。それがこの本で一貫していたように思う。大いにベンキョウになる。
98/12
「二人でボサノバ」 長倉万冶  一つ一つのお話が短い。あっというまに読んでしまう。やっぱり恋はビビッとこないとね。ああいかん。
 フフという女性の笑いの書き方が好き。
98/12
「北朝鮮データブック」 重村智計 アメリカと北朝鮮との交渉の経緯を知る。外交というモノがよく分かる。いままで僕は外交というものを個人の人間関係の延長のように考えていた。でも違う。たしかに近い面もあるが、これは交渉なのだ。北朝鮮の交渉のノウハウを知ると、「査察で何も出てこなかったら3億ドル賠償を」という北朝鮮の主張の意図がよく分かる。重村さんは単なる韓国朝鮮関係の専門家と思っていたが、外交についても深い洞察があることを知る。 98/12
「ヨーロッパ市電王国を行く」 宮田親平  市電に乗りたい!その気持ちが痛いほど分かる。終点がループになっているのはトロントでも経験した。改札がなくてときどきチェックがあるのにも東欧で体験した。なつかしい。また乗りたい。というか「乗りに行きたい」。日本でももっと路面電車が復活してほしい。僕は昭和44年の東京の地図を持っている。そこにはどの地図にも路面電車(都電)の線がいっぱいひかれてた。この時代の東京にいられたら、いっぱい都電に乗れたのに。
 フランクフルト、チューリヒ、ベルン、バーゼル、スイスの田舎町からポルト、リスボン、ローマ。路面電車となると乗ってしまうらしい。気持ちがすごく分かる。フランクフルト、バーゼルなど実際にみかけた町の路面電車を思い出す。できれば乗ってみたかった。リスボンなど実際に乗った路面電車の話はなつかしい。ローマなどはこの本で初めて心が惹かれた。バチカンまで路面電車で行ってみたい。「路面電車に乗るために」外国へ行く。理想である。
 僕ももし外国人だったら、東京に来たら都電や東急世田谷線に足を伸ばしたのに違いない。そう考えると少し変な旅行者である。
 宮田さんは路面電車だけのようだが、僕は地下鉄もトロリーバスも好きだ。路面電車ほどでないけど、わくわくする。
 シュツットガルト、カールスルーエ。たとえば京王線と地下鉄と市電と同じ線に乗り入れてるって想像できますか?ホームも共有、というか縦に並べて。日本でもちょっと工夫すればできただろうになあ。やっぱり住民の鉄道への愛情に寄る気がする。
 とにかく路面電車に乗りたくてしかたがない気持ちに共感してしまう。わけもなく終点まで乗ったりして。でもみんな降りてしまうと心細くて降りてしまったり。分かる分かるっていうかんじ。
 それにしてもこの著者の宮田親平というひと、何者なんだろう。経歴がないのでさっぱりわからへん。けっこう歳であることは分かるが。
98/12
「読むクスリ24」 上前淳一浪  相変わらずいい話ばかりである。でも海外からの絵はがきの話は泣く。僕も旅に出たらせめて1枚くらいは書こう。僕はまず一人旅では書かない。二人旅以上だとつられて書くこともあるけど。Eメールはよく書くけれど、はがき手紙はなかなか返事を書けない。でもこれからは1枚ぐらい書こう。 98/12
「名字と日本人」  あらためて「名字」の成立について知る。その成立からして名字は地名と切り離せない。兄弟みたいなもん。地名研究の上では名字への探求は欠かせないです。
 江戸時代の農民に名字がなかったことがウソであることが分かる。公と私を使い分けていたのだ。明治以降の措置は私で使用していた名字を公にすることだったのではないか。適当に名付けたという説は疑わしいな。また、○○左右衛門、○助が昔の官職名であることをはじめて知る。おもしろい。
98/12
「女房が宇宙を飛んだ」 向井万起男  こんどは奥さんである向井千秋が宇宙にいるあいだのだんなさんのお話。こんどのフライト?でもTVでうろうろうつってましたね。見かけ通りの個性的な人柄をしのばせる文章がおもしろい。 
 女房の安全より実験結果の方を心配したり、女性の宇宙滞在の最長記録にこだわったり、やっぱり不思議な人である。それにしてもNASAという組織はすごい。日本ではここまで心細やかな配慮は出来ない気がする。日本人の方が心細やかなんていうのはウソかもしれないなあ。それだけでもベンキョウになります。
 いまチアキちゃんは宇宙からまた戻ってきて重力を感じているのだろうなあ。それからまた帰還後の忙しい日々をおくっているのだろう。マキオちゃんとはこんどはやさしい言葉をかけることができたのだろうか。またへんちくりんな理屈でいいわけしてるのかな。それにしてもこんな夫婦もあるんだなあ。
98/12
「物語アメリカの歴史」 猿谷要  アメリカはたえず「敵」を必要としているという。昔はインディアン。最近までソ連。そして今はイラクか。イラクの攻撃の根底に人種差別を感じるのは僕だけかな。なにせ今世紀の初めまであれほど黒人に対してひどいことをした国だから。
 たえず敵を必要とする国。それはとてもコワイ。敵にしたくないな。
 このほかアメリカについていろんな知らないコトをたくさん知る。
 アメリカはあんなとんでもない国だけれど、それでも内部に批判精神をかかえている点を評価したい。
98/12
「私たちが好きだったこと」 宮本輝  映画の方はすんごくつまらなかった。原作を読んで映画にしたくなる気持ちは分かる。特に宮本輝は。頭に場面がうかびやすいのだ。でもあんまりしっくりこない。「泥の河」と「蛍川」ぐらいである。もし僕がこのお話を映画化するなら?と思いながら読んでみる。お話がいっぱいあって、映画では散漫になってしまいそうだ。むずかしいのはここだろう。 98/12
「安西水丸の二本立て映画館」 安西水丸  この人の映画紹介を読むとどれも面白そう。まだまだ見ていないおもしろそうな映画がたくさんあるなあ。これからがんばって見てみよう。楽しみの範囲がぐいと広がる。
 やっぱりどの映画も見たくなる。この本に載っている今まで見ていない映画を全部みたら、どのくらいかかるだろう?
98/11
「日本(イルボン)のイメージ」 鄭大均  愛憎のアンビバレンス。面白い。双方、相手のイメージが「目が細い」で似てる、というには笑った。やっぱりに似ているのかもしれない。
 韓国人が考える日本の欠点、あるいは長所、そのアンビバレンスな心、相手の心と態度がかわなければならないと思っているところ、相手を批判しなきゃというタブー、あらゆるところが日本に似ている。韓国人が考える日本人の欠点、長所は、そのまま日本人が考える韓国人の欠点、長所にあてはまるところが多い。
 むかしは日本と韓国の相違点が気になった。その相違点ゆえに関心を持つようになった。でも実はよく似ているのかも知れない。似ているからそのささいな差がお互いに気になるのかも知れない。日韓お互いが特別の「外国」で、鏡であって、無視できない隣人なのだと思う。その思いをこの本で強くする。
98/11
「種まく人−ヴィラデスト物語」 玉村豊男  僕もやがて家を買い、定住を考えるような日々が来るだろうか。これもやっぱりきっかけかも。40過ぎたら死について考えるよ。高校の先生がそのようにいっていたのを思い出す。
 彼が信州の土地に居を求め、家を建てるお話。ようやく土地が見つかる。やはりインスピレーションはだいじかも。副題の「ビラデスト」はいろんな意味があります。それは読んでのお楽しみ。でもこうやって考え出した名前にいろいろ意味づけするのは好きです。
彼が本格的に農業を営んでいるとは知らなかった。でもすっかりなじんでいるようである。「どんな疲労にも、徒労というものはない」。
98/11
「歩く人」 谷口ジロー  散歩の漫画。ほとんどせりふはない。
 でも1コマ1コマの風景の音がきこえてくるみたい。
 散歩の時の目線がすごくいい。散歩心を思い出す。
 満員電車の中で顔がほころんでしまう。
98/11
「オーケンののほほんと熱い国に行く」 大槻ケンヂ  カルカッタ空港からのはなし、バラナシのはなし、タイのコサメットのはなし、いずれも行ったところなのでなつかしい。僕もタイのコサメット島でぼーっとしてました。島の港からビーチまでのすごい山道もそのまま。夕日をみたポイントもおぼえてます。それにしてもどうしてあのときあんないきあたりばったりの旅ができたのでしょう?僕は友人について行っただけだったけれど。 98/10
「平成お徒歩日記」 宮部みゆき  お江戸散歩の話。でもなぜか「流人の島」八丈島へ。読むたびに楽しくなります。これを読み終わったら彼女の推理小説を読んでみよう。
 八丈島の次は深川の七怪談めぐり。最後に善光寺と伊勢神宮へ。つまり江戸時代のお参りの旅ですね。彼女自身と同行の編集者の人たちの道中が楽しそう。彼女が美人で、下町出身で、ほとんど下町を出たことがなくて、異人さんがこわい、ということを初めて知りました。
98/10
「バールのようなもの」 清水義範  ついに地名までかまされてしまいました。以下、彼が以下の愛知県の地名でどんな妖怪伝説を仕立て上げたか想像してください。すべて実際にある地名です。
とこなめ、がまごうり、かさとり、じもくじ、あぐい、かすがい、かにえ、ながくて、あすけ、したら、ぬかた、ほい、こまき、いぬやま、いちのみや、せと、はんだ、かりや、いしき、さこう、てんぱく、なごや。
 地名伝説から新聞連載、お正月の記事、老人旅行、初詣、ひさびさに彼の「毒」がさえわたっています。
98/10
「歴史と風土」 司馬遼太郎  どうも20年来の談話をまとめたもののようです。南ベトナムの崩壊を予想してあてたり、南アジアの社会について論じたり、アジアに共産化が必要というなど、なかなか刺激的な内容です。歴史的な視点による社会の捉え方はさすがだと思います
 関西では十三参りで大峰山にいくそうな。あれ?そういえば中学1年の夏の研修旅行は大峰山やったぞ。そうか、あれは十三参りだったのか、、、、いまごろ気が付いたのでした。カトリックの学校のくせに密教の本場にいくとは変だなあと思ったのに。
 彼の洞察力というか、視点の広さというか、歴史学者ではない作家ならではの自由な想像力に相変わらず圧倒されてます。わーと読んでしまいました。
98/10
「豪華列車はケープタウン行」 宮脇俊三  またもや鉄道旅行のお話。まずは台湾一周の話し。老いても鉄道趣味なおさかん。鉄道ファンの一人として将来かくありたいものです。
 南アフリカの世界で一番の豪華列車に乗る、いまこの瞬間に世界中で列車に乗っている人の中でトップにたったという喜びが伝わってきます。
 普通のブラジル、アルゼンチンの旅行でも駅を見に行ってしまったり、シンガポールでヒマだからと地下鉄に乗りにいってしまったり(これは僕といっしょ)、豪華列車に乗りながら車両を全部確認し、途中駅に着くたびに降りたり。思わずに読みながらやけてしまいました。
98/10
「街は国境を越える」 枝川公一  無意識のうちに東京の冷たい人の群になっていたように思う。
 エチオピア人の、話しかけてくるおばあちゃんの方が国際的という言葉に考え込む。
 東京でいろんな思いで外国の人が暮らしています。あこがれてきた人、住み着いてしまった人、違和感を持ち続ける人、やがて出ていく人、、、、いろんな外国人が東京にいることをあらためて知りました。
98/10
「雨の扉」 薄井ゆうじ  芝居の脚本とい虚構と現実がいりみだれ、さらに読者はそれを小説という虚構として読むという非常に複雑なことになってます。いったいどれが小説の中の現実で、いったいだれが芝居の脚本の登場人物なんだろう?いつもながら最初からお話の世界にぐいぐいひっぱられてしまいます。
 10年前の2人と現在の2人とお芝居のお話が交錯し、さらにそこに小説という舞台と読者という観客がいる、、、、話はどんどんからまりあってます。先はまったく読めません。
98/10

「菜の花の沖 」

司馬遼太郎  江戸時代の豪商、高田屋嘉兵衛の一代記。
 それだけでなく村の若者組の話から江戸時代の海運業の話、ロシアの話、蝦夷の話まで網羅されています。実に彼の焦点は幅が広い。自分がいかに江戸時代の蝦夷の話をしらなかったか、思い知らされました。
 高田屋嘉兵衛とリコルド艦長の「言葉が通じないどうしの」交流がすばらしい。
 実は嘉兵衛、リコルドともそれぞれこの交流の記録を残している。お互いの立場を変え同じことがらを述べているのだ。
だからよけい2人の真の交流が現代によみがえってくる。
司馬遼太郎もこの2人の関係が書きたくてこの小説を書いたのだろう。思わず小説でこの場面で終わらしてよおいと漏らしているぐらいである。
これを読んでいると、開国も明治維新も起こるべきして起きた変化であることを痛感する。
この小説の舞台である19世紀前半に、すでに今後を予想させる事態が起きていたのだ。
いまの時代もそうだろうか。自分も目を開き、耳をすまさなければならない。
98/9
「ゆがめられた朝鮮総督府」 黄文雄  台湾人による韓国(朝鮮)非難の本。
 著者は少年期を日本植民地下の台湾で過ごした人です。
 文章の中にどこか戦前の日本が朝鮮と台湾の扱いを差別したこと〜平等な「日本人」として扱ってもらえなかったことへの台湾人の悲しみが感じられます。
98/9
「異国の窓から」 宮本輝  「ドナウの恋人」取材旅行のエッセイ。
 ちょうどドイツから東へ旅をはじめる。僕もむかしほぼ同じコースを取ったので少し親しみがある。
 うわさにきく編集者とのやりとりものっけから始まる。これも面白い。
 それにしても文章がうまい。味あうように読む。 
 それにしても宮本輝の作家らしいわがままな感受性がよい。
 さぼっている旅に見えながら随所に作家の鋭い感性を感じさせます。
98/9
「神様は風来坊」 伊集院静  初期のエッセイ。
 子供時代のお話に胸があつくなります。連日の賭事の旅のお話にあきれながらうらましくなります。
 阿佐田哲也、松田優作、そして夏目雅子、、、亡くなった人の影がエッセイの中にちらつきます。
 それにしても知らない名前の花の描写が多い。寒牡丹、薔薇、ひなげし、おだまき、万作、おじき草、紫陽花、鉄線、、、彼の繊細なセンスを感じます。
 それにしても僕が知らない名前の花の描写が多い。こんど図鑑で調べてみようかな。
98/9
「旅人たちのピーコート」 蔵前仁一  アメリカ、香港、中国、ネパール、インド、ギリシャ、スペイン、イエメン、、、最初の旅から最近の旅まで網羅。それにしてもイラストかける人はいいなあ。僕もへたながら描いてみようかな。
98/9
「日々のこと」 吉本ばなな  ごく軽くとぶような文章。
 すこし物足りなくなるけど、でも面白い。
 いつもながらの人間観察の細やかさに感心します。
98/9

「いま、島で」

灰谷健次郎  まっすぐな人です。
 ごまかさない人です。
 淡路島で自給自足の生活。
 野菜もいろいろ混ぜて植えたほうが強いという部分が、印象に残ります。
 取れたての野菜、さばきたての鳥、穀物、山芋堀りで教わる教育、、、、
 都会の「便利」な生活で失ってしまったものの大きさにたじろいでしまいます。
 僕が食べているほうれん草のごまあえは、本当はもっとおいしいのでは、、、
98/8

「ロンドン再発見の旅」

林信吾  林といえばなぜかたくさん英国関係にたくさんいます。関係はないでしょうが。
 文章はおもしろい。時にするどいところをついている。指摘も正しいと思う。
 でも言い方が時に鼻をつく。
 「この人、なにもの?」と思ってしまうからかな?
 経歴ではロンドンに10年暮らし、日本語の現地雑誌を出していた人、ぐらいしかしらないけれど。
98/8

「パイナップルヘッド」

吉本ばなな  やっぱりひきこまれるように面白い。
 文章はすごく力をぬいて書いている。こんなにラフに書いてええんか?っていうぐらい。
 でもときどき言葉の並べ方がとてもいい。
 僕も自足の人になりたいもの。
98/8

「この国のかたち3 」

司馬遼太郎  彼がずっと関心を持ってきたことがわかります。 98/8

「中国と台湾」

中川昌郎  専門書ながら、すごく読みやすい。
 戦後の中国と台湾の関係が実によく分かります。
98/8

「ハチ公の最後の恋人」

吉本ばなな  あいかわらずすぐ死にます。でももうなれました。
 いつも彼女の文章は言葉の並び方がうまいと思います。
98/8

「2050年は江戸時代」

石川英輔  このままじゃうまくいかない。経済成長がずっと続くはずがない。いつか終わる。
 心の奥底にずっとあった不安感を指摘されたような気がしました。
 こんなにエネルギーをふんだんに使っていいのか、こんなにゴミを捨てていいのか、、、
 低成長時代に育っているので特にそう思うのかも。
 小説はSFだから極端に、まるで江戸時代に戻ったような世界を描いています。
 日本は工業が後退し、自給自足の農業国に戻る。そのかわり、都会の混雑も、ヒートポンプのような暑さも、なくなる。食べ残しも、ごみもでなくなる。
 海外旅行にも行かなくなる。これがつらいなあ。でも今みたいに毎年行ける方が異常なのかも。
 一種の文明否定ともとれます。特に工業文明と商業文明に対して。でもこれもSF小説ですから。
 しかし農業国に戻る過程の話が最近の不景気と重なって、リアルです。これは日本の現状をついている気がする。案外これは実現してしまうのではないか、、、
 小説ほどまでいかなくても、やがてエネルギーとゴミの問題は、のっぴきならない時代になるのではないか。
電気、ガス、水道、石油はおそろしく高くなる。製品も減って高くなって、いやでも昔のモノを大切にするようになる。修理屋さんが繁盛する。そうなればリサイクルはあたりまえのこととなるでしょう。
 また円安で外貨も稼げなくなって、食料品も減ってくる。そうすると日本の農業がまた見直され、都会から農村に人が帰り、都会の混雑もなくなっていく、、、
 たしかに少し不便になるかも。でもこちらの方が安心するのは、なぜなんでしょう。
98/7

「逆説の日本史6」

井沢元彦  神武から始まって、ようやく後醍醐天皇まで。
 今回は鎌倉仏教と、元寇と、建武の新政のお話。
 日本の根本をつらぬく「自覚しない宗教」が見えてくる気がする。
 日本で改革を行うことは、いまのような体制ではムリのような気がしてくる。
 ぎりぎりまでがまんして、にっちもさっちもいかなくなったら、いつもの合議制をやめて、ある特定の独裁者にゆだねる。やがて世の中が変わると、独裁者は不要となり抹殺されていく。
98/7

「生きものたちの部屋」

宮本輝  エッセイ集。でも解説の俵万智がいうように、どれも短編小説のように面白い。
 彼の文章を読んでいると、わくわくしてくる。彼の文章を読むだけでもう満足。
 自分なんて小説を書かなくてもいいような気がする。
 そんな彼でも、アイデアがでないと悩んだり、ぜんぜんかけなかったり、やつあたりする。
 ちょっと意外でした。
 それからあらためて彼の中での父と母の存在の大きさを感じました。
98/7

「日本すみずみ紀行」

川本三郎  川本三郎は映画好き+散歩好き+旅好き。とてもシンパシーを感じます。
 でも彼は見知らぬ人にすぐ声をかけることができる。そこはとってもうらやましい。
 この紀行では人があまりいかない島、温泉、江戸情緒が残る町にでかけてます。
 富山の5月は春の祭り、東京の5月は夏の祭りだそう。
 時々ぽっとでる映画の回想がいいなあ。
 旅心がそそられる本です。
98/7

「田舎暮らしをしてみれば」

林えり子  上京した田舎人に「緑あふれる」東京の故郷を奪われ、新たに田舎を求め家を建てて住み着いてしまったお話。江戸っ子らしいすぱすぱした言い回しがとても気持ちいい。
よくありがちな田舎生活礼賛だけではなく、そこでの人間関係を生き生きと描いてます。
98/7

「変な人の書いた成功法則」

斎藤一人  実質高額納税者(土地の取引、遺産相続なし)1位の人の成功への心がけ話。
 単なる自己の成功方法礼賛型になっていない、冷静な視線が感じられて、そこがまた変。
 たとえばなしがうまかったりして、このあたりの話術は巧みです。
 成功するには?「困ったことはおこらない」。
98/7

「東京おろおろ歩き」

玉村豊男  元都会人。現田舎人が時々東京にでかけて歩くお話。
 林えり子のとはちょうど逆の形になるのかな?
 田舎人の視線、というのが新鮮。
98/7

「のほほん人間革命」

大槻ケンヂ  この人のスタンスというか、切り込み型というか、後書きにもありましたが
 「おぼれつつ、でも冷静に自分を観察している」姿勢が面白い。
 サボテンドラッグ、盗聴、占い、UFO、、、あやしげなものを取り上げながら、けっしておぼれてはいません。
98/7

「うまい!といわれる文章の技術 」

轡田隆史  いままでその手の本は読んだことがなかった。自分の文章に自信を持っていた。技術など必要がないと思っていた。
 でもホームページを開いてから自信がなくなった。たぶん自分の文章を冷静に読むようになったからだ。
 いままで書いていた文章は自分向けの文章である。他人に読んでもらう文章は違うのだ。
不特定多数の人が自分の文章を読む。この事実が自分の意識を変えた。
 当たり前だが、この本の文章は上手。とても読みやすい。新聞記者だけのことはある。
98/6

「フランス現代史」

渡辺啓貴  第4共和国が崩壊し、第5共和国に移行するあたりが面白かった。
 それにしてもフランスの政治には人間の顔がある。
 政党も左右対立もあるが、それ以前に人間の顔が見える。
98/6
「鉄道員(ぽっぽや)」 浅田次郎  短編集。
 失われたもの、2度と会えないものへと再び巡り会える。
 一種幻想的な味わいをみせながら、どの作品もあたたかくて、ぐっときます。
98/6

「読むクスリ 23集」

上前淳一郎  またもやいい話集。
 日本人嫌いのイギリス人腎臓(だっけな)学者とある日本人学者との話が一番ぐっと来ました。
98/6

「半人前が残されて」

伊集院静  エッセイ集。
 ほんとうに、文章がうまいです。それに描写がきれい。
 酒飲んでギャンブルしてたいへん、、、なんていう文章も多いけど。これもリアルです。
 これを読んでから、「生を楽しむこと」について考えてしまいます。
98/6

「ハプスブルグ家の女たち」

江村洋  歴史に翻弄される女たち。
 ヨーロッパで600年続いた王室、、、続く秘策が「汝結婚せよ、うめよ増やせよ」。
 有名なルイ16世王妃からブラジル皇帝王妃からナポレオン王妃まで。
 さらにはいやいやながらハプスブルグ家の一員となった女たち。
 それらの物語が面白くないわけはないです。
 それにしてもマリア・テレジアなんて実質的に皇帝でありながら、16人の子供を産んでいたと信じられますか、、、
98/6
「アジア亜細亜夢のあとさき」 日々野宏 著者は僕と同じ歳に1年3ヶ月のアジアの旅にでたのだ。 98/5
「大青春」 長倉万冶 彼のエッセイは実に読みやすい。
あらためて考えよう。人生のこと、、、
98/5
「梶原一騎懺悔録」 梶原一騎 人間ってフシギである。
僕もゴカイしていたかもしれない。
98/5
「冬の蜻蛉」 伊集院静 やっぱり文が、うまい。しっとりくる。
短編集。どの作品もいとおしい。
一つ一つのお話が、おもしろい。
どうして心にしっくりくるのだろう。
「優しい」男と女の物語にひたる。
98/5
「源内先生舟出祝」 山本昌代 彼女の文章は漫画か絵のよう。 98/5
「チャンピオンたちの朝食」 カート・ボネガット 作者もでてくる不思議な小説。
いつもながら最初世界に入りにくい。しかししばらく文面を追っていくといつのまにか彼の世界に引き込まれている。今回はいよいよキルゴア・トラウトの物語。過去の作品からさっそく2人もでてきた。
ちなみにキルゴア・トラウトは彼の作品でよく登場するSF作家である。まるで分身のようだ。
彼の作品もすごい。こちらでまた好きなことをしている。
98/5
「アメリカ50州を読む地図」 浅井信雄 98/4
「メディア買収の野望」 ジェフリー・アーチャー 2つの物語がきちんとすすんでいく。
うまいなあ。どうしてこんなに物語をおもしろくつくれるのだろう?
モデルはロバート・マクスウェルとルパート・マードックだそうだ。メディアを握る人たちの欲深さを知る。それを読ませ続けるアーチャーもすごい。
ようやくアームストロングとタウンゼント、両マスコミグループが衝突した。いよいよである。
アームストロングとタウンゼント、両マスコミグループの衝突が佳境である。
98/4
「囚人狂時代」 見沢知廉 犯罪者てんこもりである。むっちゃおもしろい。
おもしろいが、落ち込む。
あたりまえか。
しかし刑務所の扱いはひどい。
どうしてこれを人権保護団体が、もっと
積極的にとりあげないのかと思う。
98/4
「旅の理不尽−アジア悶絶編」 宮田珠己 アホである。ねらいすぎである。しかしおもしろすぎる。 98/4


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