
「中学受験は大変だ。」よく耳にする言葉です。テレビや雑誌などでも中学受験の特集を見ると、お弁当を持って夜遅くまで授業を受ける姿やハチマキを巻いて気合いを入れている姿をよく目にします。
「中学受験って、ここまでしなければ合格できないの……?」というのが正直な感想でしょう。
中学受験の問題は難しく、高校入試と見まがうような問題や大人でも解き方がわからないような問題が出題されます。
それだけでなく、ちょっと人気のある学校なら、競争倍率も3倍〜5倍などはめずらしくありません。中学受験が大変そうに思えるのはムリもありません。
そして、実際に中学受験の準備のために大手進学教室に通うようになると、テレビや雑誌のようなことが日常になります。遠い世界だと思っていたことを、いつの間にか自分や自分の子どもがやっている……。そんなことは少しもめずらしくありません。
しかも普通の小学生が簡単にこなせる量ではありません。授業で使う教材だけでも小学校の教科書の何倍もの厚みがあって、問題がびっしりと並んでいます。
問題集やプリント、講習会の教材……ちょっとあげただけでも、学校の教科書の10〜20倍くらいの分量を勉強することになるのです。
それだけの量がありますから、塾の授業はハードです。普通、大手進学教室での授業は6年生ともなると週に4〜5日。帰宅も夜の9時、10時があたり前です。
塾から帰ってきた子どもは長時間の授業でヘトヘトです。でも、ゆっくりと休む時間はありません。プリントや教材からの山のような宿題をこなさなければなりません。
就寝が深夜になるのも当然です。

数年間のそんな生活も、努力が報われればよい思い出にもなるでしょう。でも、大手進学教室の「第一志望合格率」はお父さんお母さんの期待通りではありません。
第一志望となるような中学校では3〜5倍の競争倍率の学校がほとんどです。仮に平均の競争倍率が4倍だとすると、4人に1人、つまり25%しか第一志望に合格できない計算になります。
そして、中学受験生の80%程度が大手進学教室に通っているわけですから、多くの大手進学教室の「第一志望合格率」はこの平均的な合格率である20〜30%に落ち着きます。
そして一見華やかに見える合格者「数」は、実はごく一部の最上位生が多くの学校を併願することで出した数字です。最上位生を除いた子どもたちの第一志望合格率は目を覆いたくなるほど無惨な数字です。
たとえて言えば、大手進学教室は機関銃のようなものです。子どもの数はたくさんいますから、打ちまくれば(受験させまくれば)合格者「数」は当たるでしょう。
それに対して私たちは「狙撃兵」です。命中率(合格「率」)では比較すらして欲しくありません。
では、なぜそれほど最上位生以外の子どもの「第一志望合格率」がこんなにも低くなってしまうのでしょうか?
大手進学教室どうしは、ご三家やそれに準ずる最上位校への合格者「数」を競っています。合格者数が多ければ、他の塾よりも自塾の指導の方が素晴らしいと消費者(お父さんお母さん)に訴えることができるからです。
ですから大手進学教室では、“最上位校に合格させる”ことが一番大切なことになります。それ以外の学校が第一志望の子どもは二の次です。
最上位校に合格者を出す最も簡単な方法は、もともと最上位にいる子どもを早い学年から自塾に集めることです。ほとんどの大手進学教室が無料で「公開学力テスト」や「理科実験講座」を行っているのは、ほかの塾よりも早く最上位生を見つけて自塾に入ってもらうためです。
もともと最上位にいる子どもは「勉強のやり方」はすでにわかっていますし、「飲み込み」も早いものです。ハードな指導でも充分に消化できますし、授業を聞いただけで身につけることもできるでしょう。
ですから、最上位生を前提にカリキュラムや指導法を組み立てていけば、最上位校に合格させるのはそれほど難しいことではありません。
でもこの組み立て方では、大部分の普通の子どもを大きく伸ばして第一志望校に合格させることはできません。

少し具体的にお話ししましょう。
大手進学教室では、「最上位生」を「最上位校」に合格させるために、最上位校の出題を分析して、最上位校でよく出る問題が解けるように指導を進めます。
最上位生ですから、基礎・基本にあたる知識は簡単に「飲み込める」はずですし、もしかしたら指導を受ける前からとっくに知っていたかもしれません。
そして、最上位校でよく出る問題を順番に「暗記」させていくだけで子どもが自分で飲み込んでいってくれるのですから、塾としては最も能率のよい方法です。
では、基礎・基本にあたる知識がない、大部分の普通の子どもが同じ指導を受けたらどうなるのでしょうか?
最上位生に比べて基礎・基本にあたる知識が少ないわけですから、同じ指導を受けたとしても「飲み込み」がまったく違うはずです。
ですから、授業を受けても身につく内容はかなり限られたものになります。そして、そのまま応用問題を解こうとすると、どうしても「この問題はこう解く」というパターン学習になりがちです。
大切な「本当の実力」を磨くのではなく、問題の解き方だけを暗記する、という勉強になってしまうのです。
よく、大手進学教室に通わせているお父さんお母さんから、「『週(カリキュラム)テスト』はまあまあだけど、『実力テスト(模試)』になると全然手が出ない……」ということを聞くことがあります。
これは、問題の解き方だけを暗記するような勉強をしているためです。週ごとの狭い範囲のテストでしたら出題される問題は限られていますから、問題の解き方を暗記しておけば何とかなるものです。
でも、今まで学習した範囲すべての実力テストでは、問題をどのとき方で解くのかを見きわめる力、つまり「本当の実力」が試されます。決まった範囲の問題の解き方を暗記するだけの勉強ではとても太刀打ちできないのです。
実は、「本当の実力」とは身につけた一つひとつの「基礎」を、授業で習った方法で結びつけたネットワークの一本一本の線のことです。
ですから、「この問題はこう解く」という、大手進学教室では普通に行われているパターンラーニングを中心とした指導では「本当の実力」は身につきません。
そして、入試はこの「本当の実力」を試すテストです。あなたは「週例(カリキュラム)テスト」でよい点数をとらせたいのですか? それとも、入試でよい点数をとらせたいのですか? 答えはあえて言いませんが、入試で合格ラインに達するためには「本当の実力」が絶対に必要です。

では、この大切な「本当の実力」はどうすればつけることができるのでしょうか?
最初に答えから言えば、「本当の実力」をつけるために必要なのは「授業」です。授業を大切にする、ということです。
授業を大切にするということは、授業で習ったことをきちんと身につける勉強をする、ということです。少し極端ないい方をすれば、授業で習ったことがきちんと身につけられれば、余計な問題練習は必要ありません。
とはいっても、授業で習ったことを身につけるのは簡単なことではありません。
大手進学教室に通うようになると、塾のある日は帰宅が9時、10時。それが週に3〜4日もあるのです。
ついつい、「今日も遅くまで塾で勉強してきたみたいから、家ではゆっくりしたいはずよね。」なんてことに。でも、本当に「ゆっくり」してしまうと効果は全く望めません。
というのも、授業をきちんと理解して身につけるためには、自分で「身につける」ための復習の時間が必要だからです。この時間が取れずに伸び悩む子どもがどれほど多いことか。
家族と心安らかに過ごす時間や睡眠時間を削っていけば復習の時間は作れるかも知れません。でも、毎週のテストがあるのです。
毎週、偏差値が算出されるたびにクラスや席順が変わったり、一喜一憂するようになるのです。まるで偏差値を出すために塾に通っているようなものです。
時間がない、数字に追いまくられてしまうのでは、じっくり腰をすえて取り組む「本当の実力」をつける勉強にはなりません。
実際に大手進学教室に通う子どもの多くは、ただ月謝分の授業に参加するだけで精一杯。その週を息も絶え絶えにやり過ごすだけになっている子どもは少なくありません。
最上位生以外の第一志望校への合格率が極端に低い理由は、実はここにもあります。

ではどうすればいいのか?
まず、「ご三家以外は学校ではない」「ご三家でなければ絶対にダメだ」というのならば、大手進学教室に通って最上位クラスに入るように努力することをお薦めします。
子どもの睡眠時間を削ってでも、お父さんお母さんが子どもの脇についてテキストの問題をすべて「暗記」させるまで根気よくパターンラーニングをくり返してください。
もちろん、お父さんお母さんが子どもの勉強内容をすべて理解し、きちんと教えられることが前提です。そして、土曜・日曜関係なく子どもの生活と勉強をすべて管理してください。
そうすれば、大手進学教室の一般的な合格率である20〜30%の確率でご三家に合格できます。
でも、「小学生として自分からのびのびと精一杯努力し、その上で子どもにあった中学校に合格させてあげたい」と少しでも考えるのでしたら、別の方法があります。
しかも、この方法は驚くほど(少なくとも大手進学教室のやり方よりも)効果的で合格率も大手進学教室の2倍から3倍にもなる、努力が「身について」結果に結びつく方法です。
その方法をお話しする前に、ちょっと考えてほしいことがあります。右下の図を見てください。ここでは、2つの指導法AとBを比べています。
Aはポイントを絞らずに、基礎から発展までを一度(週)で一気に教えていく方法です。
Bはポイントを絞って一度(週)に教える量を抑えて、ある程度理解が進んでから発展的な問題を教える方法です。
あなたなら、AとBのやり方のどちらが本物の実力がより「身につく」と方法だと思いますか?
実は、AとBでは「身につく」度合いがまったく違います。
学習心理学ではBのような方法を特に、《分散学習法》と呼んでいます。中学受験のような難しい内容を身につけさせるための方法として、指導効果の高さがさまざまな実験で証明されています。
この方法は、最初の段階では教える内容を精選してポイントを絞って指導します。「すべてを1回で、100%教え込む」のではなく、単元の理解に必要な基本的な道具(考え方)を身につけさせることに集中します。
この場合は塾が指導内容や方法をくふうして、子どもがきちんと理解できる部分をなるべく多くしてあげるのが普通です。
次の学習機会では最初に教えなかった発展内容(図の黄色の部分)を指導しますが、わからないところが放置されないように、図の赤の部分から説明を始めて黄色の部分への説明へと進んでいきます。
通常、次の学習機会はいくつかの単元をまとめて復習をする「総合回(約1ヶ月に1度)」や、学校が休みの間に行われる「講習会」などになります。
このように指導内容をきちんと区分けすることで、「難しいことが次から次へ出てきて消化不良のまま進んでいく」勉強から「新しく出てきたことを一つずつきちんと身につけて、『本当の実力』がつく」勉強に変えることができるのです。
これは、子どもが勉強を進める上で大きな自信にもつながります。

でも残念ながら、このような効果的で理想的な勉強ができる子どもはそう多くはありません。
それはなぜか?
先ほどもお話ししたように、大手進学教室は「最上位生」が「ご三家」などの最上位校に合格するための指導をしているからです。
クラス別に教える内容を変えたりはしていますが、基本的には最上位生と同じように授業が進みます。別のいい方をすれば、普通の子どもが精一杯の努力をしても成績があがるようにはなっていないのです。
それだけでなく、もう一つ大きな問題もあります。
大手進学教室の場合、塾からの帰宅時間は早くても9時、遅くなる時には10時、11時が普通です。
帰宅後に30分でも1時間でも習ってきたその日のうちにきちんとした復習ができればよいのですが、実際に塾に通うようになると、帰宅後バタンキューとなってしまうことがほとんどです。復習をする時間などありません。
このように、最も大切な授業内容を「身につけるための時間」(=授業の復習)をとるのは決してやさしいことではありません。「最上位生」に少しでも追いつくどころか今の実力を維持していくことさえ大変な努力が必要なのです。
ですから、大手進学教室では「小学生として自分からのびのびと精一杯努力し、その上で子どもにあった中学校に合格させてあげたい」というお父さんお母さんの希望をかなえることは難しいのです。
大手進学教室の合格者「数」や「ブランド」に目がくらむのはしかたのないことです。特に、周囲への見栄やブーム?に乗って中学受験しようと思われたなら、「数」や「ブランド」はどうしても捨てがたいものでしょう。
そして、そのようなお父さんお母さんには、私たちの地面から足が生えたような「本当の実力」をつけて第一志望に合格させる地道な指導は理解できないことでしょう。残念なことですが、そんな方が少なくないのが教育の現実でもあります。
でも、「小学生として自分からのびのびと精一杯努力し、その上で子どもにあった中学校に合格させてあげたい」と心から思われているとしたら、ぜひ本当のことを知っておいて欲しいのです。
「数」や「ブランド」ではない、「本当の実力」をつけるためのただ一つの方法を。
そして、その上であなたのお子さんに最もあう中学受験の方法を見つけてあげてください。
私たちは大手進学教室でよく見られるような、「数」や「こけおどし」の対極にある、「率」や「実質」を地道に高める指導をしています。
私たちの指導方法があなたのお子さんの勉強の参考になれば、これほど嬉しいことはありません。これから、私たちの指導のごく一部をお話ししましょう。

■目的別・学力別のコース編成
子どもの学力と志望校レベル別に、教材とカリキュラムの違う2つの中学受験コースを用意しています(大手進学教室では基本的にどのクラスも教材・カリキュラムは同一です。授業では扱う問題を変えるといいますが、指導効果は??)。
偏差値55以上の難関・上位私立中学受験には【四谷コース】、中堅校受験には【本科受験コース】の2コースで指導を進めています。
■少人数・高密度
アビットの中学受験コースはいずれも1クラス10名の定員制です。少人数を活かした密度の高い授業が行われています。
密度を上げるのは、塾での拘束時間を少しでも短くするためです。そして、なるべく早く帰宅してもらい、充分な家庭学習ができるように配慮しています。
四谷コースの終了時刻は小5で19時、小6でも19時30分(4教科で週3日)です。本科受験コースならいずれも19時です(4教科で週3日)。
家族一緒にゆったりと食事をとった後でも、じっくりと腰をすえて家庭学習ができる終了時刻になるよう、繊細な教務設計をしています。
■能率よく「本当の実力」をつける
たとえば、アビットの四谷コースでは「予習シリーズ」をテキストとして週の指導を行っています。定評ある教材ですが、テキストをただ漠然と消化するだけでは内容を「身につける」ことはできません。
国語や社会、理科であれば、暗記しておくことをあらかじめ計画し、きちんとした家庭学習ができているかを塾で確認しなければなりません。
算数では、計算一行問題などの基礎力をつける学習がおろそかになっていないかをチェックし、しっかりとした力がつくように指導しなければなりません。
それぞれの教科のポイントをきちんと押さえた指導を通して、子どもの学習の能率をあげて「本当の実力」を身につけてもらうように努力をしています。
■楽に合格はできませんが……
例えば4年生の場合で考えてみましょう。
受験勉強を始めたばかりですから、偏差値に一喜一憂してもあまり意味はありません。まずは、受験勉強の正しいやり方を身につけることが大切です。
アビットでは、少人数の授業で内容をきちんと教えてもらって、個別指導でしっかりと見てもらえるようになっています(クロス指導)。集団指導では、勉強の内容そのものをきちんと理解してもらい、個別指導の時間ではノートのチェック、弱点の指導などを行っています。
このような指導上の工夫を積み重ねていくことで、子どもが一人でもきちんとした勉強ができるようになっています。
小5〜6本科受験コースも同様にアビット独自のクロス指導で、第一志望合格へ一歩ずつ前進できるようになっています。
■負担は最小限に、成果を最大限に
5年生・6年生の四谷コースは予習シリーズのハードな内容をきちんと「身につけられる」ように、算数を重視した指導です。
さらにその週で学習した内容のフィードバックを行うために確認テストを行い、自宅で弱点の補強ができるようになっています。
このテストは、偏差値や順位を出して子どもを数字で追い込んで勉強させるものではありません。あくまでも弱点を見つけ出して、自分でそれを解決できるようにするためのテストです。
また、少人数制の特徴を生かして、静かで落ち着いた雰囲気の中でじっくりと学習が進められるようになっています。
■中学受験の第一志望合格率76.9%
アビット進学指導会では、繊細な教務設計と「本当の実力」をつける塾側の努力の結果、第一志望合格率が76.9%(過去4期分の結果)という成果をあげています。
安定した合格率で4人に3人以上が第一志望校へ進学しています。大手進学教室の場合、中学受験での第一志望合格率は平均倍率とほぼ同じ20〜30%です。アビット進学指導会の質の高い指導が、この高い合格率を実現しています。
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