「リュージュ」とは、フランス語で「木ぞり」の意。仰向けで小さなソリに乗り、身ひとつで氷のコースを滑り降りる競技です。使用するコースはボブスレーと同じで、男女の1人乗りと、性別の区別のない2人乗りがあります。この競技のすごい点は、身を守るものなどほとんどない、いわばむきだしの状態のまま、時速120km以上のスピードで滑り降りるところにあります。しかも、仰向けのため、選手はコースをほとんど見ることができません。前方を見ようとして顔を上げでもしたら、とたんに空気抵抗にあって減速を余儀なくされてしまいます。 つまり、選手は事前にそのコースをすべて、頭と身体にたたきこんでおかねばならないのです。レース前には、コースで滑ることを想定したイメージトレーニングを行う選手も多いようです。椅子にすわって目を閉じ、身体をくねらせている情景は、ちょっと奇妙な感じもしないでもないですが…。 スタートは、コースの横に固定されたバーをにぎりながら、反動をつけて一気に押し出すように行います。続いて金具?のついた手袋で氷をひっかくようにして加速し、仰向けになってコースに出ていくのです。 ソリにはもちろん、ブレーキなどついていません。スタートしてしまえば、ゴールまで突っ走るだけです。ソリの操作は主に足首と肩を使って行っているようです。ほんの少しのミスが命とりとなるのは、ボブスレーと同じです。 この競技で抜群の強さを誇るのがドイツ。ロシアやイタリアも強国です。日本の五輪の成績は、10位台のなかば〜20位台といったところで、それより上に行くのはなかなか難しいようです。 |
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