ball2.gif フィギュアスケート
前回の大会が終わったあと、私のフィギュア熱は少々さめかけていました。当分世界に通用する女子選手なんて出てこないだろう…。そう思ったら、なんだか見る気が失せてしまったのです。
ところが、そんなある日、私はひとつの新聞記事を目にすることになります。「5種類のトリプルジャンプをすべて跳ぶ天才少女出現」。当時、5種類の3回転を跳べる選手は、男子でもそう多くはありませんでした。ましてや女子となると、おそらくだれもいなかったに違いありません。ケタはずれの選手が現れた…。ワクワクしているのが自分でもわかりました。もういうまでもないでしょう。その天才少女が、伊藤みどり選手その人だったのです。
その後、彼女は瞬く間に日本フィギュア界の希望の星となりました。まだ14歳だった伊藤選手がサラエボ五輪の出場権を得るためには、世界ジュニア選手権で3位以内に入らなければなりませんでしたが、その課題もきっちりクリアしました。あとは、全日本選手権で優勝しさえすれば、代表の座は彼女のものになるはずだったのです。
が、緊張感からか痛恨のミス。フリーはトップをとったものの、総合では3位に上がるのがやっとでした。結局オリンピック代表は優勝した加藤雅子選手に決定し、伊藤選手はそのあとに行われる世界選手権へ派遣されることとなったのです。
これで私は、すっかり五輪のフィギュア競技への興味を失ってしまいました。代表になった加藤選手が悪いわけではありません。彼女はノーブルな雰囲気を持っていて、まとまりのある演技ができる人でした。ただ、やはり世界で勝負できるのは、伊藤選手のほうなのです。審判に「名を売る」ことが重要なフィギュアで、彼女は絶好の機会を逃してしまったのでした。
 

■男子シングル ■女子シングル

ハミルトン(アメリカ)
オーサー(カナダ)
サボフチク(チェコスロバキア)
14 小川勝

ビット(東ドイツ)
サムナーズ(アメリカ)
イワノワ(ソ連)
19 加藤雅子

■ペア

ワロワ/ワシリエフ(ソ連)
C・カルザース/P・カルザース(アメリカ)
セレズネワ/マカロフ(ソ連)

■アイスダンス

トービル/ディーン(イギリス)
ベステミアノワ/ブキン(ソ連)
クリモワ/ポノマレンコ(ソ連)
14th figure skating

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