ball1.gif アルペンスキー
アルペンスキーで42年ぶりのメダル獲得なるか…。木村公宣選手には、大きな期待がかけれられていました。五輪前年のシーズン、W杯回転のランキングは8位。オリンピックシーズンに入ってからは表彰台にも上っており、入賞は確実、あわよくばメダルも…とは、だれもが考えることだったのです。
しかし、アルペン競技のなかで期待を一身に集めていた木村選手には、想像以上の重圧がかかっていました。1回目は、もうひとつかたさのとれない滑りで10位。メダルをねらうには苦しい順位です。そして2回目。今度こそ、開き直って行くはずでした。木村選手自身も、積極的に攻めるつもりだったでしょう。ところが、結果は1回目よりさらに順位を落とした13位。もちろん、満足いくものではありませんでした。
木村選手の言うところの「人生で一番のプレッシャー」は、おそらく自身が思っていたよりもっと深いところまで、彼をがんじがらめにしていたのかもしれません。ひとつの種目で、たったひとりだけが期待をかけられることの重さを、ひしひしと感じました。
やはり、ひとつの種目に複数の有力選手が存在して期待が分散し、なおかつチームメイトのあいだでも切磋琢磨するような状態が作り上げられて、初めて選手は力を出し切れるのかもしれません。圧倒的な力を持っているか、まったくのダークホースかならともかく、「うまくいけばメダルも…」という実力の選手が、ひとり重圧を受けること自体、おかしなことなのです。
結局は、その競技全体の底上げが不可欠なのでしょう。それができなければ、今後もアルペンでの日本選手の躍進はむずかしい…。思い知らされた気もする長野五輪でした。
さて、これが最後のオリンピックとなった選手がいました。「爆弾男」トンバ選手です。これまで圧倒的な勝利や神懸かり的なメダル獲得など、数々の逸話を残してきた彼の競技生活にも、ついに終わりが訪れようとしていました。力の衰えは隠せませんでしたが、最後の滑りで「あっ」と言わせてくれるのではないか。そんな期待がありました。
しかし、さすがに今回、彼に神が宿ることはありませんでした。大回転は途中棄権。最後のゴールにたどり着くことができないまま、彼はオリンピックの舞台から去っていったのでした。

■男子滑降 ■女子滑降

クレティエ(フランス)
チュース(ノルウェー)
トリンクル(オーストリア)
17 富井剛志
  (途中棄権)滝下靖之

サイツィンガー(ドイツ)
ピーベリ(スウェーデン)
マスナダ(フランス)

■男子回転 ■女子回転

ブロース(ノルウェー)
フールセット(ノルウェー)
シコラ(オーストリア)
13 木村公宣
20 平沢 岳
21 石岡拓也
  (途中棄権)皆川健太郎

ゲルク(ドイツ)
コンパニョーニ(イタリア)
ステガル(オーストリア)
17 池田和子
20 山川純子
24 柏木久美子
  (失格)広井法代

■男子大回転 ■女子大回転

マイヤー(オーストリア)
エベルハーター(オーストリア)
フォングリュニゲン(スイス)
25 木村公宣
29 石岡拓也
  (途中棄権)皆川健太郎

コンパニョーニ(イタリア)
マイスニッツアー(オーストリア)
サイツィンガー(ドイツ)
25 池田和子
27 柏木久美子
29 山川純子
  (途中棄権)広井法代

■男子スーパー大回転 ■女子スーパー大回転

マイヤー(オーストリア)
キュシュ(スイス)
クナウス(オーストリア)
24 富井剛志
27 滝下靖之

ストリート(アメリカ)
ドルフマイスター(オーストリア)
マイスニッツアー(オーストリア)
36 柏木久美子

■男子複合 ■女子複合

ライター(オーストリア)
チュース(ノルウェー)
マイヤー(オーストリア)
  (途中棄権)滝下靖之

サイツィンガー(ドイツ)
エルトル(ドイツ)
ゲルク(ドイツ)
16 山川純子
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