この大会から、冬季オリンピックは夏季の中間年に行われることが決まったため、前回のアルベールビル大会から2年後の開催となりました。私にとっては、楽しみが2年早くやってきてうれしかった大会でしたが、このころ絶好調だった選手にとっても、チャンスが倍増してラッキーだったのではないでしょうか。開会式は、ジャンプの会場で行われました。式のなかでも最高調に達するはずの、聖火台への点灯は、最終ランナー?が聖火をかかげてジャンプ台から滑り降り、見事に着地!という趣向だったのですが、なんと前日の予行演習で着地に失敗。ランナーは転倒して骨折してしまい、本番では代役が名誉ある役を務めることに…。見ているこちらも、感動そっちのけでハラハラしながらジャンプを見守るはめになりました。無事に着地が決まったときは、全世界の人が胸をなでおろしたのではないでしょうか…? さて、この大会での日本勢は、複数の金メダルが期待できるところまで力を伸ばしていました。その筆頭はノルディック複合の個人と団体であり、それと同じくらい期待されていたのがジャンプ団体とスピードスケートの男子短距離陣でした。 ところが、期待に反して日本は、もう一歩のところで金を逃し続けます。確実と思われた複合個人は河野孝典選手の銀、スピードスケートは堀井学選手の銅、そしてジャンプ団体もまさかの銀…。それぞれいい戦いは見せてくれたし、きっちりメダルも獲得していたのですが、確実と思われた金がとれないことで、なんとなく重い空気が流れていたことは事実でした。 ですが、それを救ってくれたのは、やはり本命の複合団体でした。得意のジャンプで大量リードを奪い、そのまま大差で逃げ切るという、セオリーどおりの圧倒的な勝利。大会も終盤、ようやく重い空気は晴らされ、君が代がリレハンメルの空に響きわたって、日本中が歓声をあげることになったのでした。同じく終盤には、スピードスケート女子5000mの山本宏美選手も、思ってもみなかった銅メダルを獲得し、さわやかにこの大会をしめくくってくれました。 また、次の長野で大活躍することになる選手たちの多くが、この大会から顔を見せていたのも、興味深いところです。 |
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