〈サンタクロースの伝説〉
 ニコラウス 
4世紀頃の小アジア(現在のトルコ)にキリスト教の教父がいました。名前はニコラウス、
この人がサンタクロースの伝説と言われています。

「ある日ニコラウスは、貧しさのあまりに三人の娘を嫁がせることが出来ない家族の存在を
知った。彼がそっと施しをしたことで娘たちの身売りを避けられた」という逸話が残されて
います。彼は他にも多くの善行によって沢山の人を助けたと言われています。彼はキリスト
教会の歴史の中でも重要な役割を果たした人です。

6世紀にはコンスタンティノーブルに聖ニコラウス教会が建てられました。ヨーロッパでは
彼の命日である十二月六日にセント・ニコラウス祭という祭が持たれるようになり、その日
には子供たちがプレゼントをもらうようになったそうです。これがギフトブリンガー(贈り
物をもたらす人)、すなわちサンタクロースの始まりとなったと言われています。
しかしこの時点でまだ赤い服と帽子,白ひげは定着していませんし、クリスマスとも結びつい
ていません。

 詩 
ニコラウスの心温まる逸話が、現在のサンタクロースに変化して
いったのは、アメリカに渡ってからです。ある父親が作った詩が
きっかけでした。タイトルは「The night before Christmas」。
“クリスマスの前の晩、セント・ニコラウスがやって来た!…”
1800年代、ニューヨークの神学者クレメント・ムーアが我が
子のために作った詩が感動となって世間に広がりました。これを
絵本にしたのが画家トーマス・ナストで、なじみの赤い服、白い
ひげの原型だそうです。

1900年代前半、コカ・コーラ社の依頼を受けた画家がトーマ
スの絵本に描かれたニコラウスのスタイルを採用しコマーシャル
・イメージが定着したのです。


〈クリスマス〉
クリスマス(Christmas)とは「キリストの祭り」という意味で、イエス・キリストの誕生
をお祝いする日です。世界の3/4が国の祝祭日に制定するほど世界的なものです。
なぜひとりの人の誕生日がこのようになったのでしょう?
それはこの方が人類を救う神の御子だからです。「キリスト」とは「油注がれた者」という
意味で王や神としての称号です。

歴史はこの方によって分けられていることをご存知ですか。西暦によるBCは"Before Christ"、
つまりキリスト誕生の前、AD(ラテン語の"Anno Domini")はキリスト誕生後を意味します。
今なお西暦によって歴史は数えられています。

人類の救いというときに、現代の私たちも含まれています。『人の子(イエス・キリスト)は、
失われた人を捜して救うために来たのです』という聖書の一節が示すように、今多くの人が失
われています。笑顔や優しさが失われました。人としての心も失われ、その人の存在そのもの
さえ失われているかのような状態を生きていなければならないのです。そのような、失われた
人を取り戻すために来られたのが救い主イエス・キリストです。

クリスマスカラーが緑と赤であるのも確かな意味があります。一年中葉をならせている常緑樹
を指しながら、キリストの永遠性を象徴しています。ヒイラギの実やポインセチアの葉に見る
赤は、人類の罪をゆるすために十字架で流されたキリストの血を象徴しています