500年もの歴史を持つと言われるGambuhは、現在でもバリのギヤニャール県、バドゥン県、カランガッサム県、ブレレン県等の村々で受け継がれています。
かつては、日本の歌舞伎のように全ての役柄を男性が演じていました。20世紀に入ってからは、女性の役は女性が踊るようになってきましたが、今も昔の習わしを守って踊り手は全て男性という村もあります。
村によっては、Panji物語以外のストーリーを演じる場合もありますし、Panji物語のエピソードではあるものの人物名が入れ替わっていたりしています。
楽器は長いSuling Gambuhを使わなくなり、短いSulingやSemar Pegulingan(青銅のオーケストラ)を使っている地域も多くあります。
また、一旦途絶え、近年になってからかつての踊り手であった古老やGambuhが現存している村の踊り手に習って復興した村もあり、どれが昔のGambuhの原型を留めているのかを見極めるのはなかなか難しい状況です。
けれども、踊りの継承状況に疑問符のつく村々でも、現代バリ舞踊には存在しない振りが複数の村で共通して見られたりもしますので、今は消えてしまったかつてのバリ舞踊の名残なのかも知れず、非常に興味深いものがあります。
そのような中で、ギヤニャール県のバトゥアン村は多くの優秀なGambuhの踊り手を輩出して、現在のGambuhの舞踊の中心地的存在です。また、デンパサール市の南にあるプドゥンガン村には多くのGambuhの曲が残っており、Semar Pegulinganの曲としてアレンジされているので、カセット等でよく耳にする事ができます。どちらの村もGambuhを現在まで大切に守り続けて来た貴重な村です。
