Candra Gita(チャンドラ・ギータ)は、インドネシア・バリ島の古典舞踊劇であるGambuh(ガンブー)を愛するメンバーが、日本でもGambuhを楽しむために結成したグループです。
Candraは月、Gitaは詩を意味します。つまり、グループ名は"月の詩"です。
Gambuhとは、バリに古くから伝わる舞踊劇です。13世紀から15世紀のMajapahit(マジャパイト)王朝の時代にジャワ島で興った舞踊劇が、Majapahit王国の衰退とともにバリに移住してきた人々によって500年ほど前にバリに伝えられたのが起源だと言われています。
そして、現在のバリの舞踊と音楽の原型になったと考えられています。
Gambuhのストーリーは、基本的にはMalat - Panji物語を題材にしています。絶世の美男子(醜男だという説も・・・)であるPanji王子が、行方不明になった婚約者Nrangke Sari姫を捜し求めて諸国を旅する物語です。
Panjiが旅先で巻き込まれる事件や、恋愛、諸国間の戦争等のエピソードがGambuhで演じられます。
Gambuhの最大の特徴はその楽器編成にあるとも言えるでしょう。1m近くもある竹製のSuling(笛)が旋律を奏でます。1mもの縦笛をあぐらをかいて吹くと、普通サイズのアジア人ならのけぞった体勢になります。
のけぞったまま数時間(完全版だと4時間もかかる演目もあります)も吹き続けますので、あまり頸椎には宜しくない楽器です。
その他に、2本の青銅の筒をたたくGumanakや、小さな鍵盤楽器のKunyir、帽子のような形のKelenangがリズムをきざんで華を添えます。素朴ですが、味わいのある音楽です。
メンバーは、その風流な音色と独特の優雅な踊りに惹かれて、自分達でGambuhを演じる活動を続けています。